The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2007 ポマール レ・リュジアン ミッシェル・ゴヌー

2015-05-04 22:30:06 | ワイン
まあこのワイン、自分にとっては実家みたいなワインではある。
ワイン駆け出しの頃、何本ココの造り手のラインナップを飲み込んだことか?
造り手の代替わりはあったとのことだが、クラシックで、ポマールの見本のようなワイン造りは今の時代も変わってはいない。







で、ゴールデンの第一日目にこのワインを、馴染みの鮨屋さんに持ち込んだ。

まあ鮨屋でポマールかよ?といわれると思うが、ここのリュジアンは大丈夫♪

2007年のようなレストラン向きのヴィンテージともなれば、8年あまりの熟成期間で、実によく昇華し、肉厚果実がそぎ落とされて、お出汁系の、ミネラルたっぷり系に様変わりするのだ・・・

ここのリュジアンは、最高の立地の『リュジアン・バ』とのこと。
この造り手の、ココがあったゆえ、ポマールの代名詞たるフックラ果実がある!と、とある本では説明されてあるけれど、実はそれは若いうちだけで、一たび熟成の高原部に達した、ココのワインを飲めたら、そうでないことが分かるのだ!

熟成すると、鋭敏で、複雑で、中庸で、お出汁系に化けるのだん!
まあ飲んでみなはれ!飲んでなかったことを、おそらく後悔するぜよ・・・

まあチョット言いすぎだけれど、持っておくべきクラシックワインであることは間違いなし!

このワイン、飲むとキモチが緩むんですね♪
一押しです、では・・・

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96’ポマール・プルミエ イイと思います!

2003 コルトン キュベ・ドクトール・ペスト オスピス・ド・ボーヌ マルク・コラン・エ・フィス

2015-05-03 16:25:01 | ワイン
『99’ラ・ロマネ』を迎え撃つのに何がイイのか?と考えても、同じニュイのグラン・クリュだと、ほぼアレとアレっつうことになって、限りなく限定される。
ではボーヌに目を転じよ!となって、03’物のオスピスで、コルトンだったら面白いではないか!という心持で、このワインを抱えて馳せ参じたわけ・・・

で、まあ予想はしていたけれど、2003年は想像以上のヴァン・ド・ガルド!
本当に美味しく飲めるまでには、あと10年はかかりそうだった。





それに比べると,『99’ラ・ロマネ』の熟成感たるや相当なもので、いかにこのグランクリュが早くに熟成が進むかという事を示している。

ともかくここでは『コルトン』だ!
『キュベ・ドクトール・ペスト』は5つのリューディーの混醸で、一番大きい区画が1haの『レ・ブレサンド』。
そこに0.5haの『クロ・デ・ロワ』も含まれている。

とにかく果実濃厚で、肉厚で、ヴォリューミーな造り。
若さゆえの粉っぽさと甘くまどろみと官能さえ呼び起こす!

今回はこの切り口で飲んだけれど、待ったらどんなに凄いことになるのだろうか?と期待は膨らむばかりだ。
オスピスの赤のグラン・クリュの両輪のもう一方はマジだけに、まじ重要なこのコルトン、さて次の機会があるのかどうか?

ワインのお友達を増やすしかないかもよ?
違うか?(笑)

1999 トレッヴィアーノ・ダブルッツォ エドアルド・ヴァレンティーニ

2015-05-02 05:24:08 | ワイン
この輝かしくも荘厳な佇まいのワインが、先日の『ラ・ロマネ』を飲むべく集まったワイン会に、白の〆で登場したワインだ。
しかもこのワインが目隠しで登場したから堪らない♪

やや色づきの良いイエローで、僅かに濁りがあって、正しくナチュラル系の果実のそのまま感を見せている。





香りはまずもってミネラルを感じ、加えてスパイス感を備え、ハーブをまとい、最後に黄桃やマンゴーなどの黄色い完熟果実が来る!

味わいは独特の濃密さと、カリスマ的な他のワインとは違う何かの風格が備わっているのだ!
それがナンであるかが分からない!

そして、更に分からなくしたのは、僅かであるけれど、いつも飲んでいるブルゴーニュ・シャルドネよりもアルコールが低いのでは?ということ・・・
それは後でわかったのだけれど、本当に11.5%のワインだったのだ。

さてこれだけ類推すると、まずはピュアであること、それほどアロマティックではなく、何かしらを持っているワインであること、ヨーロッパ的バランスであること、そしてアルコールはやや低め・・・さてナンだ?となった。

ワタクシは南フランスのビオ系で、カリスマ性を持ったワケわかんない造り手がいて、セミアロマティックな品種で、物凄いワインを造っているのだろう!とまずは想像した。

しかしながら、ヒントでイタリアっつうことになって、その時点で『1997 トレッヴィアーノ・ダブルッツォ ヴァレンティーニ』を確信したのだった。
開けて見たらヴィンテージは1999年だったけれど、ワインはご名答だった。

終わってみて思うのは、90年代のここのアジェンダのワインの素晴らしさを改めて体感できた、ということ。

そして、この流れで、このヴァレンティーニが見事に溶け込んだ!
主宰の手腕を評価したい!!!

またよろしく!