The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

マッサーウオ、大船渡線に乗る!

2008-11-17 21:34:35 | ジャーニー
これでもか!というほどの、海の幸とワインを堪能した翌日は、
眠い目をこすりながらの勉強会です!

実はこれが本来の目的なんですね・・・
今回の学術講演の演者は針金氏にお願いいたしました。

針金職人氏のワインヒートぶりをの知る人にとっては、ビックリかもしれませんが、この日は真面目な矯正歯科医の症例検討!
我々シッカリと勉強させていただきました。

実は皆さんご存知のY先生は世を忍ぶ仮の姿だったんですね・・・

そうそう、今回のY氏の持ち込みワインは05’ジブリ クロ・ド・ラ・セルヴォアジーヌ ドメーヌ・ジョブロ!

これは、第7版パーカー本でも5つ星を堅持したピノ・ノワールの名手であります!実にこれが素晴らしかった!!

確かにテロワはシャロネーズでも、酒躯の健全さと広がりは只者ではありません!
料理と一緒で当然楽しめ、更にはこれだけ飲んでも十分にOKなんですね・・・

さて、午前中には講演会も終了し、午後には現地で解散いたしました。
盛岡方面への車に相乗りの手もありましたが、
こんなファジーな時間はそうそうないでしょ・・・
ということで、ワタクシは電車で一人旅と相成りました。

初めての大船渡線へ乗り込み、一関へイザ出発!
いつものように、胡散臭さのオーラを発散しつつ、横並びの席で足組みをして物思いにふけります・・・

こんな感じですので、満員電車でもワタシの周りだけは唯一空席!
誰もそばに近づこうとしません!
誰かとお話したかったんですが・・・

気仙沼⇒千厩⇒猊鼻渓などを通り過ぎ目的地へ・・・

目的地でどこへ行ったのか?わかるでしょ??
ジャズファンであれば・・・

ではまたの機会に・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

05’セルヴォアジーヌはここで↓



リアスの入り江の丘の旅館にて・・・

2008-11-16 22:35:50 | ジャーニー
ただ今、三陸は綾里『K洋館』から帰ってまいりました!

昨晩はT北大学S学部の岩手県同窓会の集まりがありまして、
R前高田のK先生の手配により、海の料理と絶景、それに熱いもてなしの、
大船渡の名店『K洋館』に集合したわけなんですね・・・

鯛のかぶと煮、あわびの地獄焼き、牡蠣のシャブシャブ、お造り、いかの腑焼きなどなど・・・海ならではの豪勢な料理を堪能いたしました。

それに、お酒は持ち込みOK!

日本酒は『磯自慢(静岡県)』『興(香川県)』など・・・
それともちろんワインも自然に集まりました♪

なぜでしょう?
実はT北大学もワインヒートの密度高いんですね!

さて、その日に集まったワインはこの通りであります↓

2001 Oreno Sette Ponti

1994 Pavillon Rouge de Margaux

2oo5 Givry 1er Cru Clos de la Servosne Domiane Joblot

2002 Beaune Clos de la Feguine Jacques Priuer

1991 Ch. Lynch Bage

2003 Case Corni Barbera D'Asti Barla

セッテ・ポンティのオレーノは正しくスウィート・ヴァイヴレーションの賜物!
盛岡から大船渡までの道すがら、車の振動が適度なキャヴィテーションを起こしまして、底アジが自然の循環♪
そして、外気の気温が18度ドンピシャも功を奏しまして、
開けたてから素晴らしい状態だったんですね!

ビックリするほど、美味しく頂きました!

まこT氏、針金氏、それと主宰のK先生の出展ワインにつきましては後ほど!

お世話になりました『K洋館』の皆様には大感謝です!


NSG攻勢でタジタジです!

2008-11-13 23:55:11 | ワイン
ひょっとして、NKTビルのワインの殿堂N店のオーナー氏はNSG好きではないですか?
最近、そんな気がしています・・・

昨晩も、ポスト・オテルの恒例行脚の折、
いつもどおりに最後はブラインドを所望したわけですが、
ココ何回かのNSG連発もあり(もちろんオテルが誘発の源なんですが・・・)
今日こそはこのソヴァージュ感もジュヴレイのあかし?と考えたいところ・・・
でも待てよ?

ワタクシ大ぶりのブルゴーニュ・グラスのエッジに僅かな琥珀色を見逃さず、
これは7~8年の熟成期間と見て、それは正解!

香りも『あまやかさ』と『スパイシーさ』が見事に立ち上がり、
但しフィニッシュの甘苦系にバッドヴィンテージを連想♪
てことは、2000年が妥当な線?

ここでイトウゾ氏2000年物である事をアッサリ暴露!

さて、味わい的には、意外に低酸で、ホッペ系のコクがあります!
やはりそれでも、フルーツの迫力でニュイは外せなく、
これも正解・・・

さすればやはり、NSGもしくは北のアペラシオンか?
ということで、最後の気力を振り絞って、
2度ある事は、3度あるのを主張しました!

これが全く持って大正解のNSG♪

でもこの後が悪かった、シュヴィヨン様を当てられず、
消化不良で退散となったわけ・・・

正解は・・・

2000 ニュイ・サン・ジョルジュ レ・プルリエ ロベール・シュヴィヨン

蓋を開けて見れば、最高の造り手の最高の畑だったわけでして、
美味しいはずです・・・本当に!

そんなシュヴィヨンがささっと出てくるN店に乾杯です!

追悼・・・シレックス!

2008-11-12 23:32:50 | ワイン
平成20年9月27日にドルドーニュ地方でおきた飛行機事故で、
ロワールの鬼才にして、驚くべきフュメの造り手・・・
ディディエ・ダギュノー氏が急逝いたしました。

彼への追悼の意味をこめて、彼の最高傑作にして、『シレックス』の名前の通り、
火打石の風味プンプンの驚異のソーヴィニオン・ブランを11.9の会に出しました。

これほどまでにピュアーなソーヴィニオンに、
お目にかかることはまずないでしょう!
いきなりの風味は正しく「草原の輝き」なんですね・・・
甘いイェローチェリーのコンフィのアローマをふんだんに、
ミネラリーに濃縮された果実の味わいは、完全にそのアペラシオンをヒトットビ!
壮麗な酸味はそのフルーツと相俟って、全く持って心地よく感じるわけです!

絶対それがでてくると、ヤマを張っていた人約二名!(ワタクシの性格上)
でも今回は分かられてももイイです!

ナニシロ、何をさておき飲みたかった・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今やこんな値段になってしまいました!二倍かな?


ミュジニー再び♪

2008-11-11 21:35:39 | ワイン
今回のオール目隠しの中で、『保守本流』のタームの一番手は、
もちろんブルゴーニュにおいては、最高級のグランクリュと言えるでしょう・・・
もちろんミュジニーのことであります。

しかも最大の地所にして、90年代に雄雄しく復活したドメーヌ・コント・ド・ヴォギュエの94年ものを出しました!

実は昨年の今頃もこのアイテムを出展いたしております!
参加しましたワインヒートの面々は、思い出しましたでしょうか?
キュイジーヌの年末の会での2000年物、それから次世代ワイン会での2001年物の事なんですね・・・

さて、今回の1994年!もちろん難しいヴィンテージであります。
今年で14年の熟成期間・・・
まあヴォギュエのミュジニーということを考え合わせますと、はたしてどう来るのでしょうか?

トップにはあまやかで、複雑性のある、
ブルピノでも、限られた、良質な造り手だけが、
しかも10年以上の熟成期間を経て獲得しうる、心温まるブケが見つけられます。

東洋風の香辛料に、みかんの皮、熟したプラムにあんぽ柿、
更には白檀のニュアンスには微かなミネラルを感じます!

味わいはヴィンテージの傷跡と言える、ざらつくタンニンとコンパクトなフルーツ、しかしながら織り成す旨みの構成は、さすがのグランクリュと言わざるを得ません!

恐らくこの辺で飲むのが、いいところでしょう・・・

目隠しでのミュジニー再びは、
はたしてワインヒートの心を動かしたのでしょうか?