The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

ルシュノー、ヴィラージュ比べ

2006-07-24 23:15:11 | ワイン
02’クロ・ド・ラ・ロッシュや03’NSG プルリエなどを飲むにつけ、
わたしの中でのルシュノーへの評価はうなぎ上り・・・

濃密なフルーツながらも、抑制があり、
いわゆる、凸凹していない調和のある味わいなんですね・・・
欲を言えば、古典派の造り手の重厚な底味の深みのような、
古木もしくは伝統的な環境から醸し出される何かが欲しい!
と言う事になるのでしょうか?

最近03’モレ・サン・ドニのヴィラージュ物を飲みました。
このワインが、わたしとしては不満だったのです。

どこか、派手派手の一本調子・・・こんな言葉があるとすればですが、
所謂『Over-Decoration』!!
味わいに飾りが多すぎるんです・・・クドサを感じました。

以前飲みました、NSGのヴィラージュの方が端正で奥ゆかしいニュアンス!
好感が持てたのですが・・・
ルシュノーのヴィラージュ比べでは、NSGに軍配が上がるのでしょうか?

まあでも、モレ・サン・ドニの名誉の為に付け加えさせてもらいますと、
フォルスター(12度C)の内部に3~4日の放置で、見事なメタモルフォーゼが起こりましたのも事実!!
このモレって、長期熟成型のピノ・ノワールの見本のようなワインなんですね!

じっくり待つべきなのでしょう!!

久しぶりにビオ、ビオ!

2006-07-22 23:43:14 | ワイン
なんやかんや言いながら、ビオってどないなっているのか?気になるんですね・・・
04’ラ・コンブのボーヌ・モンスニエール・ルージュ開けてみました。

このドメーヌの02’03’って、あのシャソルネイのフレデリック・コサールが総監督、シャソルネイのメンバーでグラメノンの息子オリヴィエ・リヴィエールが醸造責任者との事で鳴り物入りだったのを覚えています。

オリヴィエは二年間のみで、今は南仏で相変わらずビオっているらしいですよね!
では、04’ラ・コンブは誰が造ったのでしょう?

飲んだイメージではコサールで間違いなし!
03’ムーラン・ナヴァンのように、ブレタノミセス菌に冒されて、パーフェクトな運国斎状態ではありません!大丈夫!!

石灰岩を思わせるミネラリーな風味での幕開けです!
甘い、レッドカラントやラズベリーのピュアーなアローマ・・・
涼しげなミンティーなニュアンス!白い花のエッセンスが続きます!
04’にしては薄い色合いで、軽やかな果実!
タッチの柔らかい味わいでも、底味のグリップは見事!
十分にお出汁がきいています!
余韻も十分ですが、時間と共に気になる甘苦のフィニッシュが目立ちます。

自分としては、グラスで開いてくるというよりは、
むしろダウングレード?

始めは確かに華やかで美味しかった!
こうゆうワイン、5年後はどうなるのでしょう?

01’NSG レ・ザルジリエール シャソルネイはそのために取って置きましょう!!
ビオのワインはまだまだ分かりません!

雨続きます!Post海の日・・・

2006-07-21 22:34:49 | ライフ
これも、温暖化現象からくるのでしょうか?
400ミリの降雨量?
地球はどうなっているのでしょう

盛岡は幸いにして、今の所大雨の被害はないようです。
でも、長雨と低温による作物への影響が心配との話も聞かれます。
杞憂であればいいのですが・・・

先日の「海の日」も小雨まじりの一日でした。
都南大橋から門の北上川沿いに曲がる所、いつも水かさが心配で眺めています。
門から東安庭の浄水場前を抜け、四号線へ・・・
垂れ込めた霧雨を分け入る様に疾駆!

トゥワイライトの静けさに鳴り響くCD・・・
久しぶりに『Doors』聞いています。
霧雨の日は「Riders On The Storm」が最高です。

自宅に戻り、ビールとおつまみでお休みモードの9時頃だったでしょうか?
携帯に仙台のY先生から連絡が入りました。

「先生、メール見てくれましたよね?」
わたくし・・・「確か、チェックしたはずですが・・・」(この時点で海の日を思いだしました・・・Y先生の聖誕祭だった!!)

じつは、その日はチェックしておらず・・・
「今から行きます~~と」
急いで身支度してCーリーズBについたのが☆11時☆

海の日の年中行事にギリギリセーフ!!
それから、夜中二時まで・・・美味しいワインを頂きました。
おそらく(不確実ですが)、以下のラインナップでありました↓

1997 Pouilly Fuisse Haut Classe Domaine Ferre

1993 のシャンパーニュでしたが・・・何だったか忘れました!

1969 Medoc Cruse

2001 Bonne Mares Domaine Frederic Magnien

駈け付けるまで、ビールで一部酩酊状態・・・
そこへ持ってきて、最近の目に余る『マダラ健忘症』
本当に、シャンパンは間違いないのですが、銘柄忘れました・・・トホホ・・・

69’クリュ-ズのメドックは、あたかもバローロの古酒樽の上で、
綱渡りをライブで挙行している危うさ!!
妖しの香料とマオタイ古酒の香気が充満!息苦しい!!
でも、フルーツ残ってました!これって、結構いけますよね?
竹ちゃん、どーを?

01’これは珍しい!フレデリックのドメーヌ物!!
甘く、適度なフルーツです。目の詰まった、精緻なタッチ!
香よ-し!ヴィオレットの花束に熟したカラントのジャム・・・ちょっとミネラリーなアクセント!余韻も満足出来得る物・・・
わたくしは、このボンヌ・マールで昇天!!

とにかく、Y先生にはいつもながらの大感謝です!!
その夜は『Love Her Madly』(Doors)を聞きながら、帰りたい気分ってところでしょうか?

プリモ・パラチューム

2006-07-20 23:37:11 | ワイン
今日は、娘がお世話になった女子高の後援会の集まりがあり、帰りにぶらりとO様にお邪魔・・・

冷えたドイツビールを飲みながら、最近のワイン談義などを少し・・・
それから、バイ・ザ・グラスで赤ワインをお願いしました。

出てきましたのは、なんと98’のマディラン!
それも、チョット前には話題騒然となったスーパー・ネゴス!!
『プリモ・パラチューム』のもの

とりあえず98’とは珍しい!
タナー種100%でしょうか?
濃厚な、むしろ黒に近いヴィオレットの色合いには暫しビックリ!
ミネラリーに閉まった香気のトップノーズ!
カカオや林檎の摩り下ろしの特徴的なアローマに続き、熟したブラックプルーンのジャム!!
巨大なタンニンの壁も、目が細かく、ざらつきもなし・・・
むしろ、果実は伸びやかで、旨味も十分であります!

若き天才グザヴィエ・コペル!恐るべしと言う所でしょうか!!

ベストチョイスのO様にサンキュウ!!

チョィ悪にはシチリア?

2006-07-18 19:50:31 | ワイン
先日の週末レストランのラスト2問のブラインドは、意外な組み合わせ!

一つは01’グルフィのネロブファレッフィ、
そして、もう一つは88’のメゾン・モワイヤールのエシェゾー
でありました。

ネロブファレッフィは言わずと知れたシチリアの銘酒!
ネーロ・ダヴォラの古木から、瑞々しい、濃厚な、余韻が桁外れのフルーツが生まれます。
ちょうど、カベルネのタンニンとブルピノの酸味と果実の合体技と言った所でしょうか?

なんと、チョィ悪対応で出した所、その本人が当ててしまったという、おさまりのつかない結果に・・・さすが、ネオイタリアンですな~~!

88’モワイヤールのエシェゾーは思いの外イイ感じの熟成ぶり!
土っぽい風味のトップにプラムのドライなフレーヴァー、更にはオリエンタルな香料のアクセント!クローブや胡椒を感じます!!
88’の難しさもほどほどに・・・タンニンが解ける前に、果実がダウングレードしそうな危うさはあります。
でも、このワインはセーフでした!

美味しく頂きましたでしょうか?