The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2008 シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ ドメーヌ・フェヴレ

2016-03-27 12:41:11 | ワイン
まずは最初に、このワインに触れないわけにはいかないだろう。
フェヴレのグラン・クリュであることももちろんだが、数週間前に同じワインの2007年物を飲んでいるという情況なのだ。

2007年物も当然のことながら、このブログで少しではあるが触れた。
2005年以降のフェヴレの代替わりでスタイルが変ったこと、そしてそのスタイルが自分は嫌いではないということ、加えて2007年物は特にもバランスが良く飲める状態にあるということ、などを書き込んだはずだ。

さて、この2008年物が登場して、もちろんブラインドだったのだが、ブルでニュイは即座に分かった。
そしてヴィンテージは2000年代半ば以降なのも正解、村名はジュブレイなのかな?という線で考えていたが、このタイミングで主宰氏がフェヴレです~と言ったので、ワタクシだけが少し前にご相伴にあずかったシャンベルタン・クロ・ド・ベーズを思い出し、今回の出展ワインのカラクリを知ってしまったという訳だ。





ここで思ったのは、2007年はやや控えめだけれど、優しく、気立てがよく、レストラン向きのヴィンテージであったけれど、2008年はやや内向的で気難しいということだ。
グラン・クリュのポテンシャルとダイナミズムは鎧の内部に隠し、飲み手をやや緊張させるスゴミがある。
このワインはどうだろう?あと5年の待ちで本来備わっているフィネスの萌芽を開始するのではないか、とワタクシは睨んでいる。

ここでまた、代替わりしてもなお、フェヴレの血を隠しおうせないということが分かるということなのだろう!
短い期間にグラン・クリュを2本続けて飲む贅沢さは、こんなご褒美でで保管されるということなのだ・・・

月光氏にありがとうと言うしかないでしょ!(笑)