The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2001 バローロ ブッシア パルッソ

2016-03-21 23:08:53 | ワイン
タケちゃん経由のパルッソを開けてみた。
ココだけの話、バローロボーイズが席巻していた90年代半ばのパルッソは、あまり好みのタイプではなかった。
それはヴォエルッツィオもそうだけど、ボーイズの中では思いの他凝縮していて凄いというのは分かるけど、はてこれが熟成して、それなりのバランスと味わいを見せてくれるのかしらんと思ったのだ。
少し前にヴォエルッツィオだけはパパジイでご相伴に預かり、これは見事な熟成した姿を飲むことが出来、こんなになるんだ!と感心したのだった。

で、パルッソだ・・・
これは2001年物だけど、すでに15年の熟成期間を経過している。
飲んでみて、これが見事に美味しかった!
まずはバローロらしい、骨組みを構築するタンニンとギュッと煮詰められたエキスが存在する。
そして果実は優しく、奥行きがあり、薫り高い。





このバランスはモンフォルテ・ダルバのブッシアの極めつけともいえるだろう。
それに加えて、実はパルッソは91年からボーイズを離れ、違うスタイルを追い求め、とうとう2000年からは有機農法に自然な形の醸造法を取り入れているとのことなのだ。

昔のパルッソと今のパルッソ、どちらも偉大なバローロには違いないが、飲み手はワガママで、そのワインが飲めるタイミングであってほしいと思うのだ。
その意味では、今のパルッソは若くしても飲めるし、熟成にも耐えうるスタイルで、多くのワイン飲みに好感を持って迎えられるのだろう。

さて、貴方はどっちだ・・・(笑)

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08’ですがココにあります↓