The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2002 シャンボール・ミュジニ レ・ボード ユベール・リニエ

2015-03-07 13:16:28 | ワイン
『パパジイ』が終わって、一息ついて、その日のことを思い出してみると、まずもってこの表題のワインについて、最初に書かねばならんのだろうと考えている!

それは、とにかくワタクシにとっての熟成の切り口がジャストミートであるのと同時に、出来映えのよいヴィンテージである2002年物を、この時点でこんな感じで飲めた嬉しさがあるということだ。

その熟成の証でもある、艶っぽいブケは、まるでルネッサンス絵画に登場する淑女のようでもあり、実に健全さと闇の美しさを具有している。
正直な話、あまりの妖艶さに暫したじろぐばかりだった。

一口飲んでみると、その果実にはシッカリとした内実があり、ソヴァージュ感も兼ね備え、シャンボールは女性的とも言われるけれども、むしろクラシックな構成に惚れ惚れするばかりだ。

『レ・ボード』は『ボンヌ・マール』の直下、『サンティエ』の南に位置し、『モレ』的豪勢な果実感が見事に投影されていると見て良いのだろう。





それにしても、この危うさ、まどろみ、ラヴィリンスなどなど、連想される言葉は数多いけれど、幾ら列挙しても満足に伝えることが出来ないのは残念至極!

『ユベール・リニエ』待ってなんぼのこの造り手は、持ってた奴が勝ち名乗りを上げるわけだ!

そういう意味で、『パパジイ』はイイ会だ!
違うか?(笑)