The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

ジャック・プリュール 96’モンラッシェ ヘヴィーです!

2009-08-15 19:56:56 | ワイン
清楚で純粋なモンラッシェを飲んでわずか数日ののち、
濃密極まりないヘヴィーなモンラッシェをご相伴に預かりました。

それは

1996 モンラッシェ ジャック・プリュール

これも一連の儀式の折に疾風のようにやって来たアノ御仁からのゴチ!
感謝感激アメあられ・・・本当にかたじけない!
この場を借りて御礼申し上げます。

13年のストロークでオレンジのエッジと鼈甲の輝きを持つ色合いです!

サンザシと松脂のトップには蜂蜜っぽいニュアンスとスパイス感
それに独特のプロポリスの風味を感じます。
そしてわずかなランシオの見え隠れがオヨヨ・・・だったんですね!

これはナゼ?と考えた挙句、何とワタクシとしたことが
ブルゴーニュには行かずに年代物のボルドー白との思い込み・・・
(当方B型で思い込み激しいっス!)

ところがところが驚天動地!
出展者の顔色が変わったのもさることながら、グラスの中で酸味が立ち上り、
熟成の極みの中にも幾分フレッシュな果実が見えて来たんですね・・・

これはひょっとして、トンでもないレベルのブルゴーニュ・シャルドネじゃん!

最初は自制しつつ遠慮してバタール?

でも待てよ?この重量感、そしてこのスパイシーな余韻・・・
そしてその出展者などなど、総合的に鑑みるにアレしかない!
という結論に・・・

なにしろモンラッシェの持つティピシテは極めて多彩
いずれにしてもソレを知らしめてくれた一本ではありました。

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97’ですが、ここが最安値↓


89’ ラトリシエール シャンベルタン ドメーヌ・ルロワ

2009-08-15 07:56:12 | ワイン
13日の儀式の2本目は89年物のラトリシエール・シャンベルタン
しかもドメーヌ・ルロワのものです。

ドメーヌ・ルロワは1988年がファースト・ヴィンテージ!
1992年には件の騒動が勃発しマダム・ビーズ・ルロワがDRCから
袂を分かつ結果となった事は皆さんご存知の通りであります。
この地所は1989年にルイ・レミーから分割購入されたもの!

繰り返しますがそのドメーヌ・ルロワ・・・

しかもラトリシエール・シャンベルタン・・・

ジュブレイ・シャンベルタン村の9つのグラン・クリュの一つのラトリシエール
ですが、その地所は王者シャンベルタンの南端にしてオー・コンボットの隣
、オー・コンボットは境界をモレ・サン・ドニのクロ・ド・ラ・ロッシュと
接しております。

そのテロワは繊細にして芳しい代物・・・
威風堂々のクロ・ド・ラ・ロッシュがむしろシャンベルタンらしいとする
辛口の評論家もいると漏れ聞いております。

威風堂々がブルピノのアドヴァンテージと思わないワタクシは
89’の記念の一本に造り手はルロワ・・・
地所はラトリシエールを選びました。

さてそのラトリシエール・・・

ややヴィオレットの濃さを残しつつも鮮烈なクリムゾンの色合いです!

ミネラルの豊富なトップにマッシュした瑞々しいラズベリー
更にはジャミーなカラントのアローマです。
20年の熟成からくる湿った土と東洋風の香料のアクセント・・・
しかしながらその野趣の中にも特有の品格があり背筋の伸びる思いがいたします。

味わいは極めて流麗、繊細にしてエレガント・・・
軽やかではありますがフィニッシュには忘れがたいグリップが存在します!

記念のワインとして充分に楽しませていただきました。

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Memo

ラトリシエール・シャンベルタンの地所を所有するドメーヌは

ドメーヌ・ルロワのほか
ジャン・ルイ・トラペ、ドルーアン・ラローズ、カミュ・ペール・エ・フィス
ドメーヌ・ジャド、ドメーヌ・フェヴレイ面白い所ではボーヌのシモン・ビーズ
などがあります。

ネゴシアンではルモアスネ、ドミニク・ローラン、パスカル・ラショー、
ニコラ・ポテルなどなど・・・

皆さんもどこかで飲む機会がありましたでしょうか?