普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

世界記憶遺産に登録された山本作兵衛の絵・高齢者も働こう

2012-11-03 21:51:14 | 日々雑感
・炭鉱の鉱夫の絵がネスコから世界記憶遺産に・高齢者も生き甲斐をもつために働こう・そのための若い時からの老後の生活設計を
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今朝急に思いついて福岡県中間市の垣生(はぶ)公園で展示されているの山本作兵衛さんの絵の展示会を見に行きました。
彼は尋常小学校(今の小学校)を卒業後に炭鉱で働き始め、採炭員や鍛冶工員として、筑豊各地で働きながら、日記や手帳に炭鉱の記録を残した。(炭鉱が廃山後)炭鉱事務所の宿直警備員として働き始めた60代半ばに、「子や孫にヤマ(炭鉱)の生活や人情を残したい」と絵筆を取るようになり、自らの経験や伝聞を基に、明治末期から戦後にいたる炭鉱の様子を墨や水彩で描いた。余白に説明を書き加える手法で1000点以上の作品を残したものがネスコから世界記憶遺産の登録を受けたことで知られています。 (Wikipedia より)
会場ではまず炭鉱を脱走した鉱夫が天井から吊るされて係員立ち会いのもとで木刀でリンチを受けている絵、褌一つの体中入れ墨でつるはしを振るう先山の後で石炭を運ぶ腰巻き一つの女性の後山、爆発事故で吹っ飛ぶ採炭夫、男女混浴の風呂、炭鉱の町で遊ぶ子ども達などなど、現物に触れると圧倒的な迫力で胸に迫って来ます。
中間市は遠賀川東岸は殆どが炭鉱だらけでしたが、当時の古い写真も展示されていました。 それを見ながらの当時炭鉱で働いたと思われる私と同年代の人達の思い出話。
 私も一度だけ炭鉱の長屋に泊まったことがあります。
 日暮れ時の長屋街の前を走るの広い通りに一列に並ぶ赤々とした石油缶で作られた七輪、それを家に持ち込めるようにおきが出来るまで拾って来た燃える石炭から出る煙、私が入った長屋街の浴場は混浴ではありませんでしたが、壁に向いて身体を拭こうとしてヒョイと見ると、局所の真ん前に女湯と連絡のためか覗きのためかの壁の大きな穴と言うおおらかな炭鉱町の風景が今でも思いだされます。
 川筋気質は生と死の間の坑内の作業やそれを明るく乗り切った人達から生れたものでしょう。
 然し何よりも私の胸を打ったのは、作兵衛さん78歳の作品でした。
 詰まり約60歳から28年間の営々として炭鉱の記録を後世に伝えようとした努力。
 そして彼の死後ですが世界記憶遺産の指定と言う栄冠は勿論、炭鉱の歴史の研究にも大きな貢献をしていることになります。
 私も幸運にも80歳まで海外技術者支援のためのボランティアとして、いくらかでも国や社会のために少しばかり貢献できましたが、それ以来は町内会の役員として2年勤めた以外はさっぱり。
 せいぜい幾つかの趣味のクラブの裏方を勤めて来ましたが今は一つだけ。
 せめてとして戦前・戦中派の普通のおっさんの考えも聴いて貰いたいとブログを開いて来ましたが、言い訳のように書いているキャッチコピー?のように情報源は新聞・テレビ・ネットだけでは、ランキング低位に低迷です。
 今は少子高齢化と言われ高齢者は厄介者のように言われています。
 然し私の小さい経験でも作兵衛さんのように画才がなくても何か役立つこともある筈です。
 私がボランンティア団体に拾って貰ったのは、趣味で始めた英語の力も買われたからです。
 その他山登り、クラシックギター、川柳などの趣味のお蔭で、私は性格上裏方に回りましたが、人によってはリーダーとして地域の人や趣味のグループを立ち上げ率いることもできます。
 そうでない人も今の私のように健康であるだけで、健康保険や介護保険の国や地域からの給付を減らすことで貢献出来ます。
 そのために何をしなければならないかを考えると、今の社会情勢では難しい点もあります。
 私の場合は終身雇用と言う悪いことしなければ身分は補償。
 だから今の健康の元になっている山登りのために時には長期休暇を取る私が、休暇も返上して働いている人達より評価が下がるのを我慢すれば、いくらでも登山が出来る良い時代でした。
 私の生涯の転機となった英語の勉強も定期修理などを除けば、残業してもせいぜい1~2時間、若い時で体力があり余る私が会社往復や夜学通学の電車の時間を英語の原書(と言ってもシャーロック・ホームズの様な推理ものばかりでしたが)を読むことにしました。
 然し約15年間の積み重ねとは恐ろしいものにで、当時筆記試験だけの英検1級の1次を一発で合格できました。もっとも2次のヒアリング・スピーキングはあっさりアウトになりましたが。
 今は厳しい競争の時代、会社によっては成果主義導入、景気が悪ければリストラが待つ世界ですが、私が成り行きで経験した事実、詰まり若い時のやったことが定年後まで影響すること、それが老後の生き甲斐になること、社会の貢献に役立つことです。
 若い方とくに高齢化予備軍の方は、いまからでも厳しい環境の中でも何とかして定年後の生活設計をし、充実した老後を送られることを祈って降ります。

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