昨日、読売新聞が現在の政局について世論調査の結果を発表しました。
・来年度の参院選の比例代表に投票したい政党
民主党35%、自民党16%
自民党へ
私が何時も書く事ですが、自民党の立場から言えば、一昔前の最大野党は考え方の全く違う社会党でした。
然しそれに比べると色々批判はありますが、民主・自民ともその政策に大きな違いはありません。
自民党は資本主義と社会主義をミックスした考えを持つ、民社党の政策を取り入れた結果、(そして現在の民主・自民とも同じ立場に立っています)自民党に比べれば小さな民社党はその存在意義を失って自滅の一途をたどりました。
今、自民党はかっての民社党の立場(民主党35%、自民党16%)に立っています。
衆院選大敗で官僚、マスコミにも見放され、しょんぼりしている場合ではありません。 この儘ではじり貧の道をたどるばかりです。
次に書くように鳩山政権も大きな壁にぶつかっています。
鳩山さんが国会を開かないのなら、党員を総動員して街頭に立ってその政策の不備なところを追及すべきだし、国会開会に備えて、戦術を練り戦闘体制を都整えるべきです。
ついでですが、自民党の河野さんが昨日の「サンデーフロゼクト」で政府の行政刷新会議が予算の無駄遣い排除のために行う「事業仕分け」について、民主党の政策を支援し、自民党の政策を批判するような発言をしたのには驚きました。
彼は自分の信念に基づいた発言だと思いますが、厳しい立場の自民党に留まるつもりで言っているのなら余りにも不用意な発言で、せめて出席を断るくらいはすべきだったと思います。
・鳩山内閣の優先的に取り組んで貰いたい課題
景気対策73%、年金制度改革49%、雇用対策47%、医療制度改革41%、少子化対策・子育て支援31%、財政再建27%、消費税など税制改革20%などが挙げられています。 (以上数字の大きい順)
意外だったのが国民の圧倒的支持を得ていると思った公務員制度改革が僅か16%に過ぎなかったことです。
然しこの数字は後の調査で見るように、政治主導の政治に大きな支持を得ていること、そして鳩山内閣が着々とこれを進めているので、それを当然として、より国民生活に必要な景気対策以下の課題に取り組んで貰いたいと思っているのだと思います。
そして鳩山政権の弱い所が、 (ここに出ていない安全保障と)景気対策、それに伴う雇用対策、現実問題として最近マスコミの批判を受けている財政再建、それと各公約の間の整合性のない所です。
さらには鳩山さんが4年間では手を着けないと宣言した消費税の増税に就いて国民はやはり必要だと思っているようです。
・各政党は政権を取った時そのマニフェストを修正せずに実現を目指すべきか、それとも必要な時は修正すべきか
修正をせずに実現21%、必要な場合修正76%
民主党へ
鳩山政権はその大きな支持率はその政治主導のやり方であり、少子化対策・子育て支援を除く公約は20%未満の期待しか受けていないこと、その全ての公約が必ずしも全面的に支持を得ているわけではないことを自覚し、その公約の弱い所を強化すべきだし、個々の公約についてのフランクに支持の有無の程度とその対策についてを改めて調査し、国民が求めるように必要な場合修正または取り下げを行うべきです。
昨日の「たかじんのそこまで言って委員会」で、三宅久之さんが私も昨日取り上げた「農業の衰退を招く農家戸別補償制度」について批判したところ、民主党からきた梅村 聡さんが「一部にはそう言う意見があるが」と発言仕掛けたところ、三宅さんが憤然として「いや皆そうだ」と言い返していました。
私が上記のエントリーをする前にネットで調べたところ、私の調べた範囲では三宅さんの言う様に、全てが反対または修正意見ばかりでした。
私は梅村さんが同番組では民主党代表という立場上の発言だと思いますが、衆院選で圧勝したからといって、世論調査でもあるように、何がなんでも公約を推進して政治主導の行政改革をという壮大な実験をしている、政権の足を引っ張らないように考え直す必要があると思います。
自民党へ
自民党は繰り返しますが、衆院選大敗でしょんぼりせずに民主党政権が日本の行く道を誤らせない様に、そして自党の復活のためにも頑張って貰いたいと思います。
なにしろ素人の私の眼で見てもおかしな公約が20もあるのですから、専門家が見れば攻撃の的を絞りつらいほどあるはずです。
参照:鳩山政権の抱える不安材料
・政治家は官僚と対立するのでなく彼らを使いこなすべきたど思うか
そう思う87%
民主党へ
この数字は外野から見ていると、鳩山政権は政治主導に拘る余り、官僚の発言を封じたら、政治家との接触を禁じたりして、頭から押さえ付けようとしていること、その為の官僚の意欲の低下への不安が、上記の数字になって現れていると思います。
政治家は多数を占める官僚の力を最大限に発揮させるには如何にその意欲を持たせるかにも力を入れるべきで、生産性向上に成功した製造業のノウハウを導入すべきだと思います。
・日本の政党に必要なこと
政策実行力55%、国民の立場で考える姿勢59%で後は30%未満
自民党へ
自民党の敗因は政治主導の行政改革を多くの国民が希望していたことを見落としていたこと、
麻生さんが出先官庁の整理や、公務員制度改革の指示を出していたのに、その実行を支援するどころか足を引っ張った人もいるらしいこと、
衆院選前に党内でのごたごたで、国民の立場からどう見られているかも知らずに浮世離れした混乱状態を呈して、国民の失望を買ったことにあるのを今回の調査でも示していることが判ります。
過ぎ去ったことをとやかく言っても仕方がありませんが、党内でも今回の衆院選の敗戦が等に貴重な教訓を与えてくれたと前向きに捉え、再生に活かして貰いたいと思います。
このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。
↓
政治ブログランキングへ