mugifumi日誌

海外旅行の体験のほか園芸、料理などの生活雑感を思いつくままに綴っています。

トルコ一周とカッパドキアの旅<エフェソス古代遺跡4>

2019年05月05日 | 旅行記
前回に引き続きエフェソス古代遺跡からケルスス図書館、大劇場などをお伝えします。

 ◆ エフェソス古代遺跡4など

 ▲ ケルスス図書館、大劇場など

<Mugio>
 ハドリアヌス神殿の見学が終了すると、遺跡の中でもひときわ目立つ「ケルスス図書館」が正面に見えてきます。
 でも、その前に「公衆トイレ」を見学することになりました。
 この公衆トイレでクレテス通りが終了し、ケルスス図書館の手前を右に曲がりますと、マーブルという通りになります。
<Mugiko>
 トイレといっても、私たちがトイレを利用するわけではないのね。
<Mugio>
 そうだけれど、海外旅行ではトイレが気になって仕方がないね。

 <公衆トイレ>


<Mugiko>
 このトイレは、紀元1世紀につくられた男性専用の水洗式トイレで、ご覧のように間仕切りはないそうです。
 便座の下には深い溝があり、手前には手を洗うための上水道が引かれていたという説明があったわ。
<Mugio>
 生鮮トイレだなんて現代みたいで驚きだね!
<Mugiko>
 次がクレテス通りの突き当たりにある「ケルスス図書館」ね。ここは、エフェソス古代遺跡観光ののハイライトのようなところだから、あなたも「パチパチ!」と多くのシャッターを切っていたわね。
<Mugio>
 カメラを落としてしまって、仕方なしにビデオカメラで撮影したので、使い方が分からずボケてしまったものも多数あったけれど、建物の美しさに感動して夢中だったね。
 まず、僕の下手な写真より、君が遠方から撮影したケルスス図書館の全体が理解できるものを掲載したいね。

 <ケルスス図書館>


 <図書館の猫ちゃん>


<Mugiko>
 あら!たくさん撮影していたあなたの写真ではなく、私が撮影したものばかりじゃないの!
<Mugio>
 君の腕がよい!ということだよ。猫の写真には、図書館の左側にあるハドリアヌス門が写っていいるね。

 <ハドリアヌス門>


<Mugiko>
 アテネにもハドリアヌスという門があり、ここの門の上の部分は、アテネの門の造りを思わせるものになっているそうね。
<Mugio>
 ケルスス図書館の配置に話を戻すので、<ケルスス図書館>と表示した写真をご覧いただきましょうか!
 中央に図書館があり、その左側にハドリアヌス門、右側に岩が邪魔して見えないけれど、「マゼウス&ミトリダテス」という門があるそうだ。
<Mugiko>
 あなたが、右から、左から、正面からなど多方面から撮影した数多くのケルスス図書館の写真があるはずよね。

 <mugio撮影のケルスス図書館>


 <図書館から公衆トイレ方向の光景>


<Mugio>
 それが???・・・左寄りの考え方が影響しているのか、へそ曲がりなのか?左方向から撮影したものが多いんだよ。
<Mugiko>
 ケルスス図書館は、2世紀初頭にアジア州の総督だったケルススの功績を記念して息子のティベリウスが建てた図書館だそうよ。
 古代図書館としては、ベルガモン(トルコ)、アレキサンドリア(エジプト)と並ぶ世界3大図書館の一つに数えられているそうよ。
<Mugio>
 そんな昔に図書館があったなんて信じられないが、蔵書も2万冊あったというから凄いね。 
 昔を偲ぶものといえば、地下の墓に石棺があり、また、門前には、女性像(複製)が4つ置かれていて一際目を引くが、これは、「知恵」、「徳」、「思慮」、「学術」を象徴する女性像だという話だよ。

 <ソフィア(知恵)>


 <アレテー(徳)>


 <エンノイア(思慮)>


 <エビステーマー(学術)>


<Mugiko>
 私が撮影したものよ。綺麗に撮れているでしょう!感謝しなさい。
<Mugio>
 本当にありがたいことで、「神様!仏様!かみさん様!」ですね。
 さて、建物の右側には、先ほど申し上げたようにマゼウス&ミトリダテスの門があり、この門をくぐると、下のアゴラ(商業アゴラ)に出るということだね。

 <マゼウス&ミトリダテスの門>


 <下のアゴラ(商業アゴラ)>


<Mugiko>
 マゼウス&ミトリダテスの門は、ローマ皇帝アウグストゥスの奴隷だったマゼウスとミトリダテスの二人が解放されたことに感謝して建てた門だそうよ。
<Mugio>
 下のアゴラでは、奴隷売買をはじめあらゆる商取引がここで行われたそうだ。現代風に言えば、「公園に開設された市場」といったところかな?
<Mugiko>
 クルスス図書館の見学を終えて、マーブル通りを歩いていくと、右側(東側)に大きな野外劇場が見えてきたわ。

 <マーブル通り>


 <野外劇場>


<Mugio>
 この野外劇場は、2万4千人収容の円形劇場となっている。紀元前3世紀に築かれ、歴代のローマ皇帝により増改築が行われてきた建築物だというから驚きだね。
<Mugiko>
 観客席の上からは、埋まってしまった古代の港湾跡などが見渡せるそうだけれど、野外劇場から真っ直ぐ伸びているアルカディアーネという通りの先に港湾があったようだわ。

 <アルカディアーネ通り>


 <野外劇場の全景>


 <北側入口の通路>


<Mugio>
 野外劇場から港までは530mだというが、先には山が見えているだけだね。
 野外劇場の全景は、アルカディアーネ通りから撮影したもので、分かりにくいけれど、山の中腹に段々状になった観客席が見えているよ。
<Mugiko>
 アルカディアーネ通りの右側に杉の木のような樹木があるけれど、ここを右に曲がると、北側入口への通路があったわ。


 <以上で本日の長い記事は終了です。次回は、この日(10月24日)の昼食やエフェソス考古学博物館の模様などをお伝えします。>

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