mugifumi日誌

海外旅行の体験のほか園芸、料理などの生活雑感を思いつくままに綴っています。

クレラー・ミュラー国立美術館のゴッホの作品(夜のカフェテラス、糸杉と星の見える道)

2016年10月19日 | 旅行記
 オランダのゴッホの森と呼ばれているクレラー・ミュラー国立美術館には、どのような作品が展示されているのかは、先日、レポートしましたが、今日は、旅行記に従ってゴッホの作品について申し上げたいと思います。
 
 現在も同じですが、小生は、この美術館で撮影した絵画がどんなものなのか分からない!状態で見学したものです。
 そこで、おさらいみたいに、ここで絵画の内容を説明したいと思います。
 まず、先日、掲載しました「ひまわり」ですが、この作品名は「4本の切ったひまわり」という作品で、1887年にパリで制作したものだそうです。

 さて、次に、上の写真の絵ですが、これは、皆さん、ご存知の「夜のカフェテラス(アルルのフォラン広場)」です。小生などは、この絵を見た記憶はありますが、この絵がゴッホの代表的な作品で、このような作品名がついているとは知りませんでした。
 この絵は、1888年に滞在した南仏の町アルルの旧市街、フォラン広場に面する比較的裕福な階級向けのカフェテラスの情景を描いた作品だといいます。
 黄色い部分がガス灯に照らし出されたカフェ、手前のごつごつした石畳とテラスの右側の白い石畳、そして、右側の一本の杉の木、画面上部の薄暗い旧市街地の建物、青い星空に浮かぶ大粒の石粒のような星々(画家自身が「“天国の花”として描いた」と言ったそうです。)などが印象的です。

 「お前にしては、素晴らしい説明をしている!」という声が聞こえそうですが、旅行記を書くためにウキペディアなどで勉強したのです。
 旅行記の作成は、自分の勉強不足を恥じながら、新たな知識が脳を揺さぶるのですから、素晴らしい作業だと思います。

 さて、次の作品ですが、「糸杉と星の見える道」です。

 この絵は、中央の糸杉が枝を揺らめかせるように天に伸びていますが、画面上部には糸杉の右側に三日月が、左側に丸い渦のような星々描かれています。(宇宙銀河のような感じです。)
 ゴッホは、サン・レミに滞在していた時に糸杉を題材にした作品を複数描いていますが、糸杉に人生を重ねていた、という解説があります。
 「糸杉は人間の生、すなわち誕生や成長、友愛、永遠への憧憬を意味していたと同時にその終焉である≪死≫をも象徴する存在であり、精神的圧迫に苦悩していたゴッホには、自身の内面世界を反映するために最も的確なモチーフであった。」というものです。

 この絵もそんなゴッホの精神状態を表しているのかも知れませんが、小生には、「夜のカフェテラス」と同様に黄色と深い青色が織りなす世界は、ゴッホ独特の表現のような気がしてなりません。

 ということで、今日は「花のベネルク物語」というツアーで2012年に訪問したクレラー・ミュラー国立美術館所蔵のゴッホの絵についてお伝えしました。


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