mugifumi日誌

海外旅行の体験のほか園芸、料理などの生活雑感を思いつくままに綴っています。

これから行く世界遺産:プリツヴィッチェ国立公園

2010年03月23日 | 旅行記

 5月に旧ユーゴスラビアの国々に行く、という話を兄弟にしましたら、「そんな危ないところにいくのか?」と言われてしまいました。

 小生は、ユーゴ内戦は昔のこと、という意識があったのですが、普通の日本人の感覚は今でも戦闘が続いていて「危ない国」という意識があるのだと思います。

 そして、その次には「その危ない国のどこを見るのか?」という質問を頂きます。

 小生としては、クロアチアのドヴロブニクという美しい街を見るのだ、と答えているのですが、海外旅行に関心がある方ならば、この美しい街を知っている方が多いと思います。

 という小生も名前だけは知っていたのですが、プリツヴィッチェ国立公園という世界自然遺産がクロアチアにある、ということは知りませんでした。

 そこで、今日はこの国立公園についてお伝えします。

 場所は、ボスニア・ヘルツェゴビナとの国境近くに連なる標高1,000㍍級の山々に囲まれた山間地にあるようです。

 1949年にはユーゴスラビアの国立公園になり、1979年には世界遺産に登録されたそうですから、素晴らしい自然があるところだと考えられます。

 それが、ユーゴ内戦で1992年に危機遺産になりましたが、1998年に危機遺産が解除されているそうですから、もう12年が経過するということです。

 さて、ここの何が素晴らしいかと言いますと、その答は、プリツヴィッチェ川に高濃度の炭酸石灰カルシウムが沈殿して、珪素やコケ、藻まどと一緒になって石灰華によって堰き止められ湖の数々(16湖)ができ、そこに無数の滝があるということになります。

 ただし、小生などは現物を見ていませんので、パンフの写真で判断するしかないのですが、世界遺産の解説文を読みますと、期待に胸が膨らむばかりです。

 「・・・上から見下ろすと、石灰華の堤に囲まれた青い湖が続く様子は、棚田が連なるように見え、湖を結ぶ滝や渓流が縦横無尽に走っているのが分かる。

 湖沼群はヨーロッパでもその透明度の高さで知られ、水中を泳ぐマスの群や湖底に沈む倒木や岩、藻まで見えるほど。湖面にまわりの樹木が映り、特に紅葉時はえもいわれぬ美しさとなる。

 湖の色も場所、時間、太陽の角度によって、一日のうちでもの大きく変化し、エメラルドグリーンから紺碧、藍、青、水色、灰色と違った表情をみせる。5~10月が探勝にいいが、空中で凍りつく冬の滝も壮観だ。

 世界遺産に登録されている192平方㎞のエリアは、アルプス山脈から続くジナルアルプスと地中海の植生が混じるうっそうとした森林が広がる。野生生物の宝庫で・・・・」

 いかがですか?この文章を読むと行きたくなったでしょう。

 ところで、石灰岩でできた美しい場所といえば、南イタリア・シチリア島の旅では残念ながら見るkとができなかったですが、「青の洞窟」です。(青の洞窟が石灰岩でできている、というのは小生の想像です。)

 そして、ここよりも美しいと評判の中国の「九寨溝・黄龍」ですが、世界遺産の解説文では、プリツヴィッチェの写真の説明として九寨溝のことを次のように記していました。

 「滑るように流れる滝。地形のでき方も美しさも中国の九寨溝と同じだが、こちらは高山病の心配がない。」

 今年は、秋に「九寨溝・黄龍の旅」にも行きたいと思っていますので、美しさの比較ができると思います。


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