渡辺東京大学生産技術研究所教授という方が文芸春秋にタイトルのような驚愕すべき投稿をしています。
「地球温暖化の原因が二酸化炭素だなんて大間違いだ!」とおっしゃていますし、地球が本当に温暖化していると言うことに異論を述べています。
でも、北極の氷やヨーロッパアルプスの氷河の後退などの様子がテレビで放映されているのを見ますと、温暖化が確実に進んでいるように見えます。
また、日本でも、夏には35度を超える暑い日が増えるとともにスコールのような雨が降り、冬にはわが家に南国と同じような品質のミカンができるなど実感として地球が確実に温暖化していると感じてしまいます。
ところが、先生は「温暖化は気のせいだ」とおっしゃっています。
その理由を次のように述べています。
日本は、現在、化石燃料を年間3億トン消費している。年じゅう石油で焚き火をしているようなものだ。・・・・東京、ニューヨーク、北京などがヒートアイランド現象で「酷暑」になるのは当然だといえよう。
さらに、気象衛星ノアの中層(上空4~5キロ)の観測データでは、ここ30年で0.1度の上昇にとどまっており、逆に最近の1年半、07年初頭から08年夏にかけては、0.5~0.6度も気温が下がり続けている。
などと述べられておりますが、要点は、温暖化の原因は、火山爆発による太陽光の遮断、海水温のラニーニャ現象、エルニーニョ現象、太陽の黒点増加など様々な要因があり、CO2だけを名指しして温暖化の犯人扱いすることは完璧に間違っている、と言いたかったようであります。
むしろ、この投稿の面白いところは、CO2が増えることを歓迎すべきことと述べている点です。
大気中に占めるCO2の平均濃度は、0.039%(390ppm)しかなく、大変、貴重な物質で光合成を通じて増えるCO2が「食料・資源問題の救世主」になるというものです。
まぁ、こうした分野の知識が乏しいというより、苦手な小生としては理解しがたい話ですが、この先生の見解は、本当に面白いものだと思いました。
先生の話が事実であれば、地球温暖化への取り組みに努めるという世界の動きは、誠におかしなことになるのですが、そうしたエコ活動がさらにCO2を増やしていると、皮肉っているのです。
もしかしたら、京都議定書を批准しなかったアメリカは、この事実を知っているのではないでしょうか?
そして、まじめな日本は、世界一のエネルギー効率で経済を動かしているのに、さらに6%の削減をすると約束してしまったのです。
恐らく削減できないでしょうから、排出権を買ってしまうことになると思いますが、先生がいっていることが正しいとすれば、またもやお金を外国に持っていかれることになるのでしょう。
先生の投稿内容は、環境ばかりではなく、経済、外交戦略などいろんなことを考えさせられるものですので、是非、ご一読下さい。