昨日は、ライン川クルーズの話でした。
今日は、小生が旅したヨーロッパの国々を流れている川とローレライについてお話したいと思います。
まず、川ですが、ロマンチック街道ではライン川(ドイツ、スイス、オーストリア、フランスなど)とセーヌ川(フランス)、また、中欧ロマン紀行では、ドナウ川(ルーマニア、ハンガリー、オーストリア、ドイツ、スロバキアなど)が印象的でした。
ロマンチック街道のライン川は、スイスアルプスのトマーゼ湖に端を発し、ボーデン湖に入り、ドイツ、フランスの国境を北に向かう、カールスルーエヘの少し南からドイツ国内を流れ・・・を通りオランダ国内へと入ったあと、ロッテルダムから黒海に注いでいる。と説明されていますが、ヨーロッパの地図が頭に入っていない小生には何だかよく分かりません。
全長が1,320キロメートルで、ドイツを流れる部分が698キロメートルと言いますから、半分以上がドイツということになるのでしょう。
流域の国々は、スイス、リヒテンシュタイン、ドイツ、オーストリア、フランスそしてオランダの6カ国ということになります。
ドイツ人はこの川を「父なる川」というそうですが、どうして父なのでしょうか?川というと、どうも「母」というイメージがあります。
ちなみに、ドナウ川の長さは2860キロ、セーヌ川は780キロですから、ライン川の長さは、大ざっぱに言えばドナウ川の半分、セーヌ川の2倍ということになります。
また、流域面積はラインが185千平方キロ、ドナウが817千平方キロ、セーヌが78千平方キロですから、ドナウの4分の1、セーヌの2倍強ということになります。
さて、ローレライですが、ローレライは、ライン川流域の町、ザンクト・ゴアレスハウゼン近くにある水面から突き出た岩山のことで、ライン川の一番狭いところとされています。
ローレライとは、妖精の岩という意味だそうで、この場所が水面下に多くの岩が潜んでいるため、事故が多発して、多くの船乗りが命を落としたとされています。
事故の原因が、ローレライにたたずむ金色の櫛を持った美しい少女に船頭が魅せられるからだ、というのがローレライ伝説でありますが、原因を美しい魔女や妖精にするのは面白いものです。
ところで、このローレライの歌がありましたが、皆さん、ご存じですね。作曲は、フィリップ・フリードリヒ・ジルヒャーという方(ドイツ人?)で、作詞は私達も知っているハインリッヒ・ハイネです。
これを日本語に訳したのは、近藤朔風という方で、私達も口ずさむことができます。
なじかは知らねど 心わびて、
昔の伝説は そぞろ身にしむ。
寂しく暮れゆく ラインの」流れ
入日に山々 あかく映ゆる。
という1番の歌詞に続いて2番に妖精のことが出てきます。
美し少女の 巌頭に立ちて、
黄金の櫛とり 髪のみだれを、
ときつつ口吟む 歌の声の、
神怪き魔力に 魂もまよう
となっています。まさにローレライ伝説そのものですが、皆さんはどう思われますか。最後の神の怪しき力は「くずしきちからに」と読むそうです。
今日は、ライン川についてのレポートでした。