(2016.11.05訪問)
刈り取られた田圃の間を縫うように細い県道が続く里山風景の中を、迷車大和路号はお得意チンタラペースで走っています。三田
市の山間部、県道の奥まった所に今日目指す方廣寺があります。
門前に立つとエッ! これお寺の門? 漆喰輝く真っ白で、不自然なほど可愛い門が建ってます。覗くと真っすぐな参道の奥にもう
一つ山門らしきもんが見えますので、エイヤーで入山。
庫裏の前で四五人の方が何やら話が盛り上がっています……。
▼見慣れない瀟洒な可愛い白い山門。
[ 方廣寺 ]
●山号 大覚山 (だいかくざん)
●寺号 方廣寺 (かぶらいじ) 愛称 桑鳩寺 (そうきゅうじ)
●宗派 黄檗宗 (おうばくしゅう)
●開基 青木甲斐の守重兼 (あおきしげかね)
●開山 木庵禅師 (もくあんぜんじ) 萬福寺二代住持
●創建 延宝七年 (1679年)
●本尊 釈迦牟尼像
▲兵庫県三田市末吉211 TEL 079-569-0401
▲拝観料 400円 朱印300円
▲拝観時間 9:00~16:00
▲JR宝塚線「三田駅」下車 神姫バス「小柿」行き「川原」下車
▼ダブル寺号なのか桑鳩寺と刻された寺号石碑。
後でお寺のお母さんに聞いた所、方廣寺は郷土出身の現代前衛書家、
故上田桑鳩さんがこの寺で創作され多数の作品を遺されたそうで、
師の名前を取って桑鳩寺と云う愛称で呼ばれているそうです。
▼禅刹御用達石柱。
▼開基の青木重兼、自身方廣寺二代住持となり、この寺で遷化。
裏山に廟があるそうです。
▼方廣寺縁起 (方廣寺拝観券の裏に書かれた縁起をスキャン)
▼白い門。お寺では唐門と呼んでるそうですが、どう見ても唐門には見えないな〜。
▼花崗岩に刻字され、白漆喰に嵌められたモダンな扁額。三文字目が読めません。
▼瀟洒な門を入ると、いきなりダイナミックな参道、石畳が一直線に山門まで続きます。
左右の植栽はきれいに剪定されている貝塚息吹。
▼スクッ!
▼石畳の終点、山門です。
▼門を通して本堂が見えます。
▼本堂。茅葺き屋根を覆っている急斜面の鉄板屋根。雪害防止で急斜面になってるそうです。
堂前の枯れ木風二本の樹、枝垂れ桜で春はそれはそれはお見事らしいですヨ。
▼桟瓦に見えますが、そうでもないみたい。聞き漏らしました。
▼本堂前面入り口。入堂は出来ませんでした。
▼本堂床は全面板張り。中央奥の須弥壇中央に本尊釈迦牟尼仏、右脇壇に開山木庵禅師、左脇壇に開基青木重兼二代住持瑞山禅師
が祀られています。
▼本尊釈迦牟尼仏。和風のお顔じゃないエキゾチック仏陀、黄檗宗だもんネ。
▼いかの干し物に見えません?
▼妙に屋根の大きい鐘楼。本堂にくっ付かんばかり、広い境内なのに。
▼だいぶきてますね。
▼裏山を背景にした龍安寺型石庭。
▼旧方丈跡の広場、周りがもうすぐ真っ赤に染まるそうです。
▼外側からだんだん染まってきてます。
▼50%の染まり具合。
▼あと一週間ほどで全山こんな感じだそうですヨ。なにしろ約180本のモミジがあるんですから。
▼樹々鬱蒼の間に……、
▼弁天堂と
▼茶亭がひっそりと佇んでいます。
▼水はないんですが、おじさん曰く「放生池やろ」
▼庫裏です。
▼庫裏の壁にご住職自作のユニークな開版。一枚板の節がうまい具合に目になってます。
▼庫裏の屋根にかかる紅に今年の紅葉を期待してお暇しましょう。
▼貝塚息吹の参道を戻ります。
▼ご朱印です。
庫裏前でお寺のおおお母さん中心に、おじさん四人談笑中。
皆さんボランティアでお寺の掃除にきている近隣の方々、一時の休憩タイムだそうで、いつの間にかボクも話の輪に入ってました。
フッと思い出して、おおお母さんに「ところで拝観したいんですけど」「あんた拝観来たん」「そうですねん」……、
一人のおじさん「わし案内したるついといで」
皆さん暖かい本当に親切、柔らか〜い空気が境内を包んでました。それにしても長~い休憩タイムようで。
紅葉ファンの方、10日頃から全山真っ赤で埋まるそうですヨ。
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