
(2011.08.06訪問)
奈良県の東端、あと2キロくらい東に行くと三重県というところに御杖村は在り
ます。西名阪針ICから伊勢本街道(国道369号)宇陀から山越えで曽爾村を経て御
杖村に向かいました。この日はこの村の東禅寺、安能寺、全昌寺を訪ねるつもり
でしたが、行き着いたのは残念ながら東禅寺のみ。御杖村役場で所在を尋ねたの
ですが、「道は細いですよ、行き違いできませんよ」の一言で急遽東禅寺と御杖
神社のみに変更。帰途、針の観音寺と円成寺に立ち寄りました。
それにしても皆さん、御杖村にはガソリンスタンドが二軒しかありませんご注意
のほどを。
▼寺標。

[ 東禅寺 ] とうぜんじ
●山号 龍谷山(りゅうこくさん)
●寺号 東禅寺(とうぜんじ)
●宗派 曹洞宗
●開基 不明
●創建 不明
●本尊 釈迦牟尼仏
東禅寺縁起
創建年代や由緒縁起などは不明ですが、鎌倉期には真言宗のお寺で、村の檀那寺
としてこの地に在ったそうです。
▼山門。重層の立派な山門で、上層には外廊が巻いています。

▼手水舎。

▼木を刳りぬいた樋に生紫陽花の粋な演出。

▼本堂。
本堂正面に木組みがあり、何か法会の後のような感じなので入堂は遠慮しました。
昭和二十五年近隣の火事で本堂などが焼失したそうで、このお堂は再建堂です。

▼山門。

ちょうど東禅寺に着いたとたんに大雨、山門の下で雨宿りのはめになりました。
西空みればピーカンの青空、御杖村は道も複雑ですが、天気も気分も複雑な一日
の始まりでした。