(2017.02.18訪問)
先週久昌院の拝観は少々もの足らない気分が残ったんで「京の冬の旅、非公開文化財特別公開」今週もう一度チャレンジ。
ねねさんのお寺、高台寺を訪ねました。このお寺、特に仏像や堂宇に目立ったものはないんですが、東山山麓の自然美と広大な庭園
に身を置くと、ねねさん精神が集約されているようで、散策する人たちに何処かホッコリを貰えるようなそんな気分になります。
太閤はんとねねさんが祀られる霊屋の須弥壇と厨子には、華麗な蒔絵装飾が施され「高台寺蒔絵」として知られるこの蒔絵、改めて
ジックリ見るとやはり凄いです。
何はともあれ太閤はんとねねさん、大阪人にとってもこのご両人の名は不滅です。
▼今日のねねの道、和服のオネーサン、お国はどちら。
[ 高台寺 ]
●山号 鷲峰山(じゅぶざん)
●寺号 高台寺 (こうだいじ) 正称 高台寿聖禅寺
●宗派 臨済宗建仁寺派
●開基 高台院湖月尼 (こうだいいんこげつに) 豊臣秀吉夫人北政所ねね
●開山 三江紹益禅師 (さんこうしょうえき)
●開創 慶長十一年 (1606年)
●本尊 釈迦如来坐像
▲入山料 600円 朱印 300円
▲拝観時間 9:00~17:00
▲京都市東山区高台寺下河原町526番地 Tel.075-561-9966
▲http://www.kodaiji.com/index.html
▲JR京都駅・近鉄京都駅から市バス206(東山廻り)→東山安井停下車東へ徒歩5分
JR京都駅・近鉄京都駅からタクシーで約15分
阪急 河原町駅・京阪 祇園四条駅から市バス207→東山安井停下車東へ徒歩5分
▼ねねの道から右へ折れると参道台所坂。ここにも和服のオネーサン。
高台寺縁起 (高台寺HPから抄出)
正しくは高台寿聖禅寺といい、豊臣秀吉没後、その菩提を弔うために秀吉夫人の北政所が慶長十一年開創した寺である。寛永元年建
仁寺の三江和尚を開山として迎え、高台寺と号した。徳川家康は当時の政治的配慮から多大の財政的援助を行ったので寺観は壮麗を
極めたと云う。秀吉と北政所を霊屋に祀り、北政所像の下はその墓所となっている。
▼間もなく山門到着。
▼山門です。
▼潜るとすぐ庫裡があります。
▼特別公開ポスター。
▼斜めからの庫裡です。格子の小窓から玄関を一度覗いてみましょう。
▼三和土は広く大きな衝立が。
▼参道を行きますと、先ず茶亭遺芳庵、茅葺き屋根に大きな吉野窓。灰屋紹益と吉野太夫との好みの茶席だといいます。
▼西側庭園、偃月池を中心として作庭された庭園です。小堀遠州の作。
▼築山の凹凸と石を配した変化に富んだ作庭美が迫って来るようです。
▼観月台 (重文)。
書院と開山堂をつなぐ渡り廊下の中心に檜皮葺きの四本柱で構成され、三方に唐破風をつけた屋根の下でお月見を愛でたそうですヨ。
▼書院と開山堂をつなぐ渡り廊下。この中央に観月台が設えられています。
▼築山のカーブが落ち込む偃月池。
▼方丈玄関。例によりここからは入れません。
▼方丈です。多くの拝観者はカメラをお庭へ向けてます。
▼二輪咲き始め。
▼方丈前庭。今日の盛り砂、砂紋は意識した不均衡か。正面は勅使門。
▼前庭から見た勅使門。
▼前庭東南方向の景観。
▼径5mはあろうかと……。
▼方丈扁額。
▼方丈仏殿。本尊釈迦如来がお祀りされてます。
▼脇の間の設え。
▼大宇遊龍襖絵。絵師はなんとか西京さん、どういう画家か不祥。
▼小さいけれど貫禄の中門を潜って開山堂へ。
▼開山堂参道。
▼開山堂 (重文)。高台寺第一世三江紹益禅師を祀る塔所。この方は先週の久昌院を開山された方です。
▼内部の天井彩色。天井、梁、長押、欄間と考えられる所総てに文様彩色が鮮やかです。
▼開山堂横に池が見えますネ……、
▼臥龍池です。
▼臥龍廊。開山堂と霊屋をつなぐ階段廊、今日は通れるようです。
▼霊屋山門。
▼霊屋 (重文) 右に太閤はんと左にねねさんを祀り、ねねさん像の下は墓所となっていいます。
お厨子と須弥壇、框などに見える華麗な蒔絵装飾が高台寺蒔絵です。(写真は特別公開ポスターを複写)
▼ねねさん肖像。(写真は高台寺HPからお借りしました)
▼軒の垂木や組物の彩色、キンの金具で装飾されきれいです。
▼茶室傘亭 (重文)。利休意匠の茶席。
▼傘亭天井。まさに名前はここから。
▼こちらは二階建ての茶室時雨亭。傘亭と土間廊下で繫がっています。
▼茶亭から少し上った所、昨年整備された展望台から市街を。
▼散策路の竹林。
▼勅使門前を通って高台寺お暇です。
▼境内から祇園閣が見えます。高台寺スグ近くの大雲院と云うお寺の境内に建つ塔です。
▼御朱印です。
ねねさんの精神のあり方やその人となりを否定するとか、とやかく言う人はいませんネ。豊臣恩顧の武将たちもねねさんを慕い、あ
の江戸のタヌキでさえねねさん個人への援助を惜しまなかったと伝えます。女性としての魅力と人心掌握のテクニックが非常に長け
ていたと云えるかも知れませんネ。大坂夏の陣で炎上する大阪城を高台から見ていたと云うねねさんの心情、炎の中で豊臣滅びの美
学をどのように受け止めていたのでしょうか。
高台寺 オ シ マ イ
少し北へ歩きます。久し振りに湯豆腐などを戴きましょうか。
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