土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

石清水八幡宮、まもなく国宝指定。

2015年12月25日 | 京都の古寺巡り




(2015.12.19訪問)


少し前報じられた「やわたのはちまんさん」が国宝指定されると云うニュースを思い出し、泉涌寺の帰途、訪ねてみま
した。京阪八幡市で降りることも、石清水八幡宮を訪ねるのも初めてです。山上境内に着いて先ずビックリ、廻廊が囲
む社殿の建造物全てが丹漆塗でなんとキレイなこと、ドン曇りの中でも「丹」が映えてます。青空の下だったらもっと
映えるのにと、無い物ねだりをしても詮無いので取り敢えず回ってみることにします。




▼社殿。






[ 石清水八幡宮 ]
●社号 石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)
●開創 貞観二年(860年)
●遷座 宇佐八幡宮より男山の峯に御神霊を遷座奉安
●祭神
 中御前 応神天皇(おうじんてんのう)誉田別尊(ほんだわけのみこと)
 西御前 比咩大神(ひめおおかみ)
     多紀理毘賣命(たぎりびめのみこと)
     市寸島姫命(いちきしまひめのみこと)
     多岐津比賣命(たぎつひめ のみこと)
 東御前 神功皇后(じんぐうこうごう)息長帯比賣命(おきながたらしひめのみこと)
●朱印300円 駐車場無料 
▲京都府八幡市八幡高坊30 電話075-981-3001
▲京阪電車「八幡市駅」下車 男山ケーブル「男山山上駅」下車徒歩5分




        ▼社号石柱。






石清水八幡宮縁起 (石清水八幡宮HPから抄出)
清和天皇貞観元年(859年)南都大安寺の僧、行教和尚は豊前国(現大分県)宇佐八幡宮にこもり日夜熱祷を捧げ、八幡大神
様の「吾れ都近き男山の峯に移座して国家を鎮護せん」との御託宣を蒙り、同年男山の峯に御神霊を御奉安申し上げた
のが当宮の起源です。そして朝廷は翌貞観二年(860年)同所に社殿(六宇の宝殿を造営、4月3日に御遷座されました。天
慶二年(939年)に起こった平将門、藤原純友の乱には、朝廷請願があり八幡大神様の御神威をもって速やかに平定されて
以来、国家鎮護の社として皇室の御崇敬は益々厚いものとなり、天皇行幸や上皇御幸は、円融天皇(第64代)の行幸以来、
実に240余度にも及び、伊勢の神宮に次ぐ第二の宗廟とも称されました。明治の初めには官幣大社に列せられ「男山八
幡宮」と改称されましたが「石清水」の社号は創建以来の由緒深い社号であるため、大正七年には再び「石清水八幡宮」
と改称され現在に至ります。




▼一ノ鳥居。高さ約9m、最大幅約11m、花崗岩製。






▼扁額。 (石清水八幡宮HPから抄出)
 現在の額は寛永三筆の松花堂昭乗が元和五年(1619年)、行成筆跡の通りに書写したもの。
 特に八の字は、八幡大神様の神使である鳩が一対向かい合い顔だけを外に向けたデザイン。






▼頓宮北門。ここから境内を通って表参道へ。






▼頓宮境内。






▼頓宮殿。 (石清水八幡宮HPから抄出)
 年一度、勅祭石清水祭において山上本殿より御神霊が御遷し重儀が斎行される重要な社殿です。






▼頓宮廻廊。






▼頓宮南門。
 山上にある本宮の南総門が新築されたのを機会に本宮の旧南総門をこの場所に移築した。
 この門を抜けると二ノ鳥居が見えてきます。






        ▼五輪塔。
         高さ6m、下部の方形の一辺2.4mの石塔で国の重要文化財に指定されています。
         制作意図が不明な五輪塔。






▼途中裏参道の石段が見えます。






▼二ノ鳥居。ここから表参道が始まります。






▼全長約800m、石段数396段、標高142.5mの表参道。一段あたり約10cmの高さの歩きやすい石段。






        ▼所々残り紅葉がキレイです。






▼七曲がりと云われてます。2~3カ所あります。






▼途中八幡市街と京西山を見渡せます。






▼散り忘れモミジ。






▼最後の直線。






▼三ノ鳥居。ここから本殿まで一直線。






▼一つ石。 (石清水八幡宮HPから抄出)
 三ノ鳥居付近中央にその箇所のみ自然石が露出している部分があります。この石は通称「一ッ石」「勝負石」「お百
 度石」などと呼ばれ、この石が走馬・競馬の出発点になっていたことに由来するといわれています。






▼真っ直ぐな参道。






▼直線の参道の両側に石灯籠が並んでいます。






▼南総門が見えてきました。

       




▼八脚の立派な手水舎。






▼南総門。






▼南総門から社殿。






▼何ともいいようのないキレイな社殿ですネ。






▼参道終点と本殿角度が違うのが分ります? 理由があるんですヨ。






▼社殿正面。 (石清水八幡宮HPから抄出)
 貞観元年(859年)清和天皇の勅命により六宇の宝殿を建立し、順次八幡造りの社殿を完成。以来、造営十四度・修理
 十七度、現在の社殿は寛永十一年(1634年)、徳川三代将軍家光の修造によるものです。











▼社殿正面の楼門。 (石清水八幡宮HPから抄出)
 本殿から幣殿、舞殿、楼門と続き、周囲約180mの廻廊が囲む社殿建造物です。






▼楼門。極彩色の壮麗な龍虎の欄間彫刻。






▼廻廊と黄金の吊り灯籠。






        ▼東昇殿口に鉄灯籠。さり気なく鉄寂びて立ってます。






        ▼神木おがたまの木。






        ▼信長塀。織田信長が天正八年(1580年)寄進した土塀。本殿を囲むように築かれています。






▼東総門。






▼鬼門封じ。
 丑寅の方角鬼門(東北)を封じるために、社殿の石垣を切り取った造りになっています。






▼摂社水若社。                      ▼摂社若宮社。






▼摂社貴船社、龍田社。                  ▼摂社住吉社。






▼北総門。






▼校倉。                         ▼摂社広田社、生田社、長田社。






▼西総門。






▼南総門と境内。
 巫女さんを見かけたところで「やわたのはちまんさん」 オ シ マ イ






石段は大嫌いだ! ラクチン参拝決行。
白状します!

今日は表参道を上っていません。ストーリーは表参道を上ったように装いましたがまったくのウソです。
396段を上る気は初めからありません。京阪八幡市駅からさっさと男山ケーブルへ直行、僅か2分で山上駅です。参拝
後表参道をユックリ下ったの云うまでもありません。ウソはいけませんネ。
けど石段は大嫌いだ! 

で、ケーブルに乗って山上へ。
▼男山ケーブル八幡市駅。






▼出発で~す。






▼トンネルです。向こうから下りが来ます。






▼トンネルの中ですれ違い。






▼次のトンネルが見えます。






▼このトンネルを抜けると山上駅。約2分のケーブルの旅でした。






今日のフロク
▼境内の一角にエジソン記念碑。
 発明王エジソンが、白熱電球のフィラメントの材料としてにここ八幡の竹が最適なことを知り、以後十数年の間この
 竹を使い白熱電球を世に送り出した。その功績を伝えるためにこの地に記念碑が建てられたのです。





2015年10月17日朝日新聞
文化審議会は10月16日、最古で最大規模を誇る石清水八幡宮本社(京都府八幡市)本殿をはじめ十棟の建造物を新たに
国宝に指定するよう文部科学相に答申した。


答申後官報告知で正式に国宝指定になります。




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