(2015.12.05訪問)
今日は日本のヘソ西脇市にやってまいりました。西脇市は、東経135度、北緯35度の交差点にあり、日本列島の中心に
当たることから、日本のヘソの町として「日本のへそです大作戦」 を展開してはります。町を走っていても日本の中心
の感覚はありません。ただの山間の町と云ったら失礼かな。
今日の目的はヘソの町ではありません。この地に高野山真言宗の著名な三か寺があり、しかも三か寺とも播磨から丹波
に根を張るあの法道仙人開基と云うじゃありませんか。しかもあの黒田官兵衛縁の古刹もあるらしい。
行ってみましょう取り敢えず西林寺へ。
▼残り紅葉が爆発していましたヨ。
[ 西林寺 ]
●山号 栢谷山 (かやたにさん)
●寺号 西林寺 (さいりんじ)
●開基 伝 法道仙人 (ほうどうせんにん)
●開創 白雉二年 (651年)
●中興 恵心僧都源信 (えしんそうずげんしん)
●本尊 十一面観世音菩薩 (秘仏)
●宗派 高野山真言宗 (こうやさんしんごんしゅう)
▲拝観 自由 朱印300円 駐車場無料
▲兵庫県西脇市坂本455 電話0795-22-2387
▲JR加古川線「日本へそ公園駅」から徒歩で25分
中国道「滝野社IC」から車で20分
▼参道口。
西林寺縁起。(西林寺HPから抄出)
当山は白雉二年 (651年) 法道仙人開基の寺である。平安中期に恵心僧都源信が中興。加古川流域の平野に面した山裾に
建つ中世山岳寺院の形態を留めている。中世には塔頭二十一ヵ寺あったと伝え、江戸期には朱印寺として寺領二十五石
を有していた。その後、宝暦年中(1751~1763年)火災のため焼失、当山明王院に住した隆真阿闍梨が再興にあたり、現
境内の基礎を造られる。
▼自然石に刻まれた寺号。
▼仁王門。三間一戸、入母屋造、本瓦葺、両脇に仁王像、背面に二天像が外敵に睨みをきかせてます。
なぜか注連縄が掛けられていますが、なかなか重量感のある堂々とした貫禄ですネ。
▼山号栢谷山と書かれた扁額。これ「かやたにさん」と読めます?
▼阿形仁王さん。
▼吽形仁王さん。
いずれの仁王さんの玉眼、異様に光ってます。
▼チョット角度を変えて仁王門。
▼仁王さんの後ろ間には、二天像が控えています。
通常、四天王のうちのどなたかお二人なんですが、こちらの組み合わせは分かりません。
▼一直線の参道、いざ本堂へ。
▼途中右に鐘楼、かなり新しく建造されたようです。
▼どんどん行きましょう。左右に灯籠が並んでいます。明かりが灯されたら幽玄の世界かな。
参道沿いは紅葉成れの果て!
▼本堂が見えてきました。
▼本堂前右手の手水舎。
▼本堂。桁裄三間、梁間四間、宝形造、桟瓦葺、一間向拝付。
本尊十一面観世音菩薩、 秘仏です。一木造、四本手の珍しい観音像。藤原中期の作。
扉は施錠され、中を窺うことすら出来ません。
▼本堂前の紅葉、どなたが見ても今盛りに見えるでしょうネ。
▼本堂。
▼本堂扁額。全く読めません。揮毫者は高野山管長大僧正竜正とは読めましたけど。
▼本堂正面です。
▼紅葉を入れるとそれなりに。
▼相当燃えてるでしょう。
▼屋根を入れてみました。
▼チョット引くとこんな感じ。
▼庚申堂です。
▼これを見ると全山真っ盛り、そんな気になりますネ。
▼境内高台に戎神社が祀られています。西林寺の鎮守社。
▼これはまだこれから赤く染まるんでしょうか。
▼お不動さんと二童子の石像。
▼よく燃えています。
本堂前の楓がシーズン最後の輝きを放っているのを見ることが出来ました。実は数本のみの紅葉なんです。参道両脇の
紅葉も凄いとききましたが既に時遅しでありました。
▼では、参道を戻りましょう。
▼中途左に十三重石塔。
▼もう一枚。
▼左右に羅漢さんがズラリ並んでいます。羅漢の道だそうです。
▼参道下ったところ、いざないの森。ここもいくらか紅葉が残っています。
▼兵庫県知事揮毫の心碑。
▼となりには真新しい五輪塔。
▼あじさい園もあります。檀信徒の協力により開園したそうで、毎年6~7月オープンするそうです。
▼放生池。水草がギッシリ、上を歩けそうです。
では御朱印を戴きに本坊へ。
▼本坊山門。
▼山門の鴟尾と真っ赤な散り残り。
▼本坊玄関。
▼御朱印です。
広い境内の真ん中を貫く参道の突き当たりに本堂があります。堂宇は本堂と庚申堂の二堂だけですが、残り紅葉の赤に
染まるお堂に座り込み、人気のない境内を見回しますと、歴史上の人物名はともかくその名残もありませんが、広い兵
庫の一角、北播磨千二百年余りの歴史の流れを僅かながら感じることが出来ました。
それにしてもこの地で残り紅葉を堪能できるとはラッキーでした。
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