(2014.08.23訪問)
前回宝積寺から山崎の聖天さんへ回る予定が、あの豪雨で戦意喪失。この日改めて再度天王山の麓に。たか
が270mの麓と思って、なめていったのが間違いのもと。参道はすべて石段、しかも急坂、マイッタサンの
ミョウオンサンですワ。
四苦八苦で境内に着いた早々、ピーカンが一転俄の大粒雨、帰る頃には又またピーカン。アッタマにクル西
山古刹巡りでした。
▼本堂。
[ 観音寺 ]
●山号 妙音山(みょうおんさん)
●寺号 観音寺 (かんのんじ) 通称 山崎聖天(やまざきしょうてん)
●開基 宇多法皇(うだほうおう)
●開創 昌泰二年 (899年)
●宗派 真言宗単立
●本尊 十一面観音菩薩立像
▲拝観料 境内自由 朱印300円
▲拝観時間 9:00~16:00
▲京都府乙訓郡大山崎町大山崎白味才62番地 Tel.075-956-0016
▲阪急京都線「大山崎」駅下車 徒歩15分
JR京都線「山崎」駅下車 徒歩約15分
▼西国街道沿いの東参道石鳥居の扁額、観音寺とあります。
観音寺縁起
寺伝によると、観音寺は、平安時代の昌泰二年、宇多法皇が御願寺として創建されと伝えられ、江戸初期に
箕面勝尾寺の僧木食上人以空が、中興開山します。以後、歓喜天を祀り、商売繁盛家運隆昌を願う豪商など
の信仰や、京や堺の商人の参詣を得て大いに発展。本尊の十一面千手観音菩薩よりも 歓喜天への信仰厚く、
「山崎の聖天さん」として有名になり、大いに賑わいます。しかし、蛤御門の変の際、戦火に巻き込まれて
天王山一帯は壊滅的被害を受け、観音寺も兵火によって、本尊の十一面千手観音菩薩と歓喜天像以外を残し
て焼失。明治時代から順次復興され、現在の建物は西観音寺(廃寺)の本堂、聖天堂、鐘楼など移築再建さ
れたものです。
▼JRと阪急のガードを潜りいきなりの石段参道を行くと旧西国街道。渡ると境内への参道。
▼参道両脇に山号、寺号石標が建ち、
▼石鳥居が、扁額には聖天宮と揮毫されています。ここにも神仏習合の名残が。
▼石段参道、ドンドン行きましょう、見えているのは仁王門。
▼仁王門です。重層楼門、三間一戸、入母屋造、本瓦葺、十二脚門、初層左右に仁王像。
▼扁額は、山号妙音山。
▼仁王門向かって右、阿形仁王さん。
▼向かって左、吽形仁王さん。
▼仁王門を潜ると石段が二手に分かれています。立派な石垣が組まれ、まるで城壁のようです。
▼どちらにしようかな、と左石段に決めました。あの光を目指して。
▼石段から見た仁王門。
▼境内がパーッと広がります。突然イヤーな雲も出て来ました。そしていきなり降ってきました。
▼手水舎です。
▼水口は龍。
▼鐘楼。
▼寄付好き桂昌院さん奉納の梵鐘、胴回りに四仏梵字が。
▼高さ3m、元禄十年(1697年)、豪商住友家が奉納した大燈籠。
100%別子採掘銅製。
▼本堂。桁行三間、一間向拝付、入母屋造、本瓦葺。
元治元年(1864年)蛤御門の変で全山焼失、明治十三年西観音寺(廃寺)の本堂を移築されたもの。
▼扁額は山号です。
▼本堂内陣、中央お厨子に本尊、十一面千手観音立像。お厨子は暗くてほとんど見えませんでした。
▼青もみじ、後ろは本堂屋根。
▼宝篋印塔。
▼光明殿。仁和寺より移築された元浴油堂。後水尾、明正、霊元、中御門天皇の位牌と東山天皇の坐像をお
祀りしているそうです。
▼光明殿扁額。
▼青もみじが覆いかぶさるように谷を埋めています。紅葉は見応えありそうですよ。
▼薬師堂。一間四方、宝形造、本瓦葺。薬師如来をお祀りしています。
▼山崎聖天の名のおこり聖天堂への参道。鳥居扁額には歓喜天とあります。
▼聖天堂前左右に笑う狛犬。
このお寺の狛犬は、笑っているので超有名らしいのですが……。
どうですか、笑ってます?
▼聖天堂。
元治元年(1864年)蛤御門の変で全山焼失、明治十三年西観音寺(廃寺)のお堂を移築されたもの。
秘仏の大聖歓喜雙身天王(歓喜天)を祀っています。蓮華の上で象頭人身立像が抱擁する雙身像で、天和
二年(1682年)勝尾寺より遷坐されたものだそうです。
▼扁額。
▼お堂正面左右に、大聖歓喜雙身天王宝前の長提灯。
▼土蔵。蛤御門の変で唯一焼け残った建物だそうです。
▼庫裡。
▼庫裡前から、石段が二手に分かれた右石段を下ります。この石段がこれまた急勾配で雨水に滑り、5~6段
滑り落ちました。パンツの後ろが真っ黒け、よくぞ止まってくれました。
これにて東参道からの参拝はオシマイ。
この際ですので仁王門から西門まで戻り、西参道の再アタックですよ。
▼西門。立派な石垣にこじんまりとした山門があり、
▼約一間幅の石段を上り門を潜ると
▼いきなり急石段、途中踊り場があるものの、約120段、ここも相当な急勾配、これをクリアするとそこは
境内となります。
▼西門横に鎮守の稲荷大明神が鎮座。
▼あとは下るだけ。
▼旧西国街道の西参道入口に出て、今日の石段巡りオシマイ。
▼御朱印です。
石段に悩まされ続けた山崎の聖天さんでした。濡れている石段には、皆さんくれぐれも慎重の上にも慎重に。
アーお尻が痛い。
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