土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

光明寺、青もみじのクリーンエネルギーが一杯。

2014年08月05日 | 京都の古寺巡り



(2014.08.02訪問)


先週と打って変わり今日の京都は終日シトシト雨。
京都西山から乙訓方面はボクにとっては未踏の地。光明寺、善峯寺、楊谷寺、この三山称して西山三山とい
う名刹が西山古道で結ばれています。錦秋赤のシーズンには人で蒸せかえる紅葉寺。今日は緑に蒸せかえろ
うと、青もみじ一杯の長岡京市の光明寺を訪ねることにしました。
雨でしかもオフシーズン、参拝者ゼロ、いいもんですよこんな日の古刹巡り、ジックリ、タップリ心置きな
くです。写真はペケですが。


▼お見事グリーントンネル。





[ 光明寺 ]
●山号 報国山 (ほうこくざん)
●院号 念仏三昧院 (ねんぶつざんまいいん)
●寺号 光明寺 (こうみょうじ)
●開山 法然上人 (ほうねんしょうにん)
●開基 蓮生法師 (れんせい / 熊谷直実)
●開創 建久九年 (1198年)
●宗派 西山浄土宗総本山
●本尊 御影堂の本尊 法然源空像(張子の御影)
    阿弥陀堂本尊 阿弥陀如来立像
▲拝観料 境内自由 (紅葉時特別入山料500円) 朱印300円
▲拝観時間 9:00~16:30
▲http://www.komyo-ji.or.jp/
▲京都府長岡京市粟生西条ノ内26‐1 Tel.075-955-0002
▲JR京都線「長岡京」駅下車 阪急バス20,22系統「光明寺前」下車スグ

 阪急電車「長岡天神」駅下車 阪急バス20,22系統「光明寺前」下車スグ


         ▼寺号石標。




光明寺縁起 (光明寺HPから抄出)
承安五年 (1175年) 浄土宗を開かれた上人は、この粟生野の地で初めて念仏の法門を説かれたのです。文治
元年(1185年)かの源平の戦いで有名な熊谷蓮生法師(熊谷次郎直実)が戦いの明け暮れから、積もる罪業
を償い極楽往生の道を求めて法然上人を訪ねました。「どんなに罪は深くとも、念仏さえ一心に申せば必ず
救われる」との、あまりにも有り難いみ教えに歓喜し、直ちにお弟子となり剃髪しました。法力房蓮生と名
付けられ、数年のご修行の後、喧噪の吉水を離れ、静かに念仏を称えられる地を求めて、建久九年(1198年)
上人ゆかりの地、粟生広谷に寺を建て、法然上人を勧請して入佛落慶法要を営み、開山第一世と仰ぎ、自ら
は二世となり、上人からは「念仏三昧院」の寺号を頂きました。これが光明寺の発祥です。


▼参道から総門。





▼浄土門根元地石標。
 光明寺が建つ粟生広谷は、法然上人が初めて「南無阿弥陀仏」のお念仏の教えを説かれた場所だそうです。





▼結界門として過剰な装飾がないシンプルな総門。
 一間四脚高麗門、切妻造、本瓦葺。天保十六年 (1845年) 建立。





▼境内マップ。広いお寺です。





▼門を入るとすぐ左に閻魔堂。





         ▼いきなり閻魔さんに睨まれました。
          今日はおとなしく拝観しよう~ッと。





総門を入ると道が二手に分かれています。正面から本堂に向かっている坂が表参道、通称「女人坂」です。
後で歩きますが、左手の道は秋になると鮮やかな紅葉のトンネルになる通称「もみじ参道」。

▼このグリーントンネルが、





▼緑一色一直線に、





▼御影堂まで続くんです。





         ▼胴に龍が彫られた大きい石燈籠。





▼鐘楼。四方一間、切り妻造、本瓦葺。
 梵鐘は新しいもので昭和二十四年(1949年) 鋳造。





▼穢れ身一掃とはいきませんが、せめて手を清めて。





         ▼法然上人像。
          上人の誕生八百五十年を記念して、昭和五十七年(1982年)建立。





▼法然さん袈裟懸けの松。





▼経蔵。四方一間、宝形造。宝永四年(1707年)建立。
 一切経やその版木、信徒の写経などが収められています。





▼立派な御影堂。光明寺の本堂です。本尊 法然源空像(張子の御影)
 桁行五間、梁行五間、入母屋造、本瓦葺、総欅造、三間向拝付。宝暦三年 (1753年) 再建。





▼御影堂外縁。





         ▼お線香。最近の線香は煙が少ないようです。





▼御影堂から境内、参道の奥左右に薄紅い楓みえます?





▼その色付きはじめ楓の雨粒。このくらいのシトシトぴっちゃん!





         ▼可愛いお子さま地蔵がお二人。





▼阿弥陀堂。桁行三間、梁行三間、入母屋造、本瓦葺、総欅造、一間向拝付。寛政十一年 (1799年) 再建。





▼荘厳華麗な内陣。





▼本尊阿弥陀さま。像高2m、木造。蓮生さんが琵琶湖堅田の浮御堂から背負って持ち帰ったと云う伝承が
 あるそうです。伝承は伝承として、造像は近世の作かと。





▼勢至堂への参道は立ち入りは禁止。要するにお参りが出来ないと云うこと。





         ▼法然さん本廟へはここからですが……。





▼ここも立ち入りは禁じられているようです。知恩院は御廟お参りフリーなんですがねぇ。





▼勅使門。前後唐破風付四脚門、万延元年 (1860年) 建立。





▼書院玄関。書院、方丈も拝観出来ません。





▼法然さん火葬跡。





▼庫裡。





▼さて総門まで引き返して、ピカイチのもみじ参道を行きましょう。





▼緑に覆われてます。





▼中途に薬医門が建ちます。





▼緑の額縁とでも云いましょうか。





▼映えてます。





▼見事なトンネルです。




と云うことで、光明寺青もみじ オ シ マ イ



▼帰りがけ入り口総門をジックリ見るとユニークな造り、なんて云う造りなんでしょう。





▼御朱印です。これだけの筆さばき、ありがたみ倍増ですね。





それにしてもシトシト雨さえなけりゃもっと緑が。いやいやこの緑、慈雨のたまものと思いましょう。
秋を期待して! 相当の人出を覚悟のうえで皆さんどうぞ!

堪能しました青もみじに送られて次の目的地にgo! ですヨ。




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