裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

宮古島紀行・4

2008年10月10日 09時20分31秒 | Weblog
三日めも快晴。
この日の行動はまったく別のアプローチ。
宮古島の西海上にちょこんと浮かぶ「伊良部島」に渡ってみよう、ってことになった。
なにがあるかわかんないけど、フェリーってやつに乗ってみたかったし。
ぽんこつワゴンRで港に着くと、フェリーがぱっくりと口を開いて待ってる。
こいつに向かってバックで乗り込め、という。
フェリー内からは、車に乗りっぱなしでこちらを凝視する多くの目。
ドライビングテクニックを審査されてるようで、ちょっとこわい。
しかも入れなきゃいけない場所は、左右に隣接する車とはキツキツの位置なんで、切り返し不可の一発勝負。
ペイパードライバー、最大のピンチ。
大量の冷や汗をかきかきなんとかやりとげたが、助手席のツマはもちろん、両隣と背後の車の連中もハラハラ息を呑んで見守ったにちがいない。
ご迷惑おかけしますね、どーも。
さて、30分かけてあっちの島に渡ってはみたものの、たいして見どころもなさそう。
海岸線も波受け堤防と岩礁ばかりで、東洋一を誇る前原の浜や、お魚パラダイスの吉野海岸とは比べるべくもない。
ところで目線を下から上に移すと、やけに上空低いところを旅客機が飛び交ってる。
あてずっぽに立ち寄ったメシ屋には、テイクオフする瞬間の飛行機の写真がずらり。
「この島にはパイロット訓練生の練習用の飛行場があるんで、滑走路の周辺道路を走ると離着陸の瞬間が見られて面白いですよ」
これはいってみなければ!
ワゴンRをぶっ飛ばし、おすすめのスポットに乗りつけると、なるほど鼻先間近を巨大な旅客機がかすめていく。
新米パイロットたちが、飛び立っては帰ってくる「タッチ&ゴー」の訓練のまっただ中ってわけ。
飛ぶわ降りるわの大騒動だ。
ちょっと興奮するではないか。
で、うろうろと走りまわって、飛行機が着陸寸前に頭上すれすれを通過するポイントをついにゲット。
5分間隔で帰ってくる巨大旅客機に照準を合わせ、シャッターチャンスを待つ。
だけど古いデジカメってのは不便だね。(表日記で書いた「ビンゴゲットしたニューカメラ」は、潮がこわくて持っていかなかった)
シャッターと撮影との間にタイムラグがあるんで、撮ったと思ったその瞬間にはそこに飛行機はいない。
さんざんチャレンジしたけど、ファインダーにまともに入ってくれず、ごらんの画像と相成った。
見上げて撮ったら飛行機の腹しか写らなかったよ、の図。
手を伸ばして抱きしめられそうなほどの至近距離。
海はなかったが、得がたい経験ではあった。
刺激がいっぱいだぜ、南の島よ。

つづきます

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園