裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

世界のつくり/宇宙編・13

2023年04月18日 16時46分28秒 | 世界のつくり

13・論理実証主義って

古代ギリシャの哲学者(=自然科学者)であるアリストテレスさんは、「この世界は、土と空気と水と火で構成される」と考えた。
アース・ウインド・ウォーター・アンド・ファイアー、というわけだ(あの黒人ロックグループもまたこの名前にしようしたが、長すぎるため、水の要素を抜いたらしい)。
アリストテレスさんは、自分の感覚を信じて「温度」と「湿度」を基にした世界の根本設計をしたのだ。
つまり、「乾くと土になり、湿ると水になる」「冷たいと空気になり、熱いと火になる」「その組み合わせのみで、万物は再現しうる」という単純明快な論理だ。
逆に言えば、感覚できないものは実在しなく、したがって目に見えない原子という最小単位も存在しなく、要するにすべてのものは連続的な造作を持ってるはずなのだ。
・・・この考え方と、彼の形而上学とのすり合わせがよく理解できないんだけど、まあとにかく、そういう考え方だったようだよ。
そして時は流れ、マッハさんからはじまる「論理実証主義」なんだった。
例の「目に見えるものだけが実在する」というやつだよ。
かく言うマッハさんの「音速」も目には見えないけど、ドップラー効果による音速突破の瞬間の衝撃波というものが実在するので(マッハさんが研究してたのは「音速」じゃなく「超音速」だった)、波の圧縮によって音速を特定した彼は、「ねっ?」とほくそ笑んだのだった。
要するに、「実験による観測をクリアしたものの実在は確定的」で「その検証に耐えないものの存在は無視していい」という考え方が、論理実証主義だ。
とすれば、場の量子論はいったいどんなことになるのか?

つづく

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園

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