裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

ロウソクの美しさ

2011年10月20日 10時15分08秒 | サイエンス・ガクジュツ的な
「ロウソクは美しい」と言った物理学者がいるよ。
炎を揺らめかすその風情が美しいんじゃなく、物理的な効率と循環が美しい、というんだ。
最初の炎がロウを融かす。
すると本体にカップができて、そこに液体となったロウが湖のようにたまる。
たまったロウは、毛細管現象によって芯に吸い上げられて燃料となり、安定した炎をつくる。
ストックされたロウがなくなると、炎の位置は押し下げられる。
それに従って、本体のカップの周囲は融け、ロウのチャージが行われる。
ロウの揮発と芯の耗滅が同時に進行するため、少しのロスもなく、また炎は同じ大きさ・形をキープしたまま、ロウソクのボディは短くなっていく。
まるで整った円のように美しい「現象の循環」でないの。
・・・という本ばっか読んでる今日この頃。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
コメント
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