徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

爆弾発言連発の非公開会議を生放送/エジプト×エチオピア 青ナイル川をめぐるダム開発問題地図

2013-06-09 06:15:30 | News Map

■ダム建設予定地
<エチオピアはナイル川の二大源流のひとつ、青ナイル皮のスーダン国境近くで発電用ダムの建設に着手。高さ約150㍍、長さ約1・8㌔で発電能力は6000メガ㍗に上り、規模はアフリカ最大。事業費も50億㌦(5000億円)と破格だ。(中略)エチオピアは「下流に影響は出ない」と主張。だが、神経をとがらす下流のエジプト、スーダン両政府は29日、カイロで対応を協議した。(中略)エジプトは従来、1929年以降の協定で、ナイル川の水利権で強い立場を維持し、上流で各国が水資源開発を行なう場合は、事前合意を求めていた。だが、アフリカ諸国の独立や人口増に伴い、エチオピアを含む流域諸国は2010年、エジプトの合意がなくても事業ができるとの新たな取水協定を結んだ。「アラブの春」でエジプトの内政混乱の長期化を見越し、エチオピアが建設を強行したとの見方も出てきている。>
(東京新聞2013年6月1日付 ナイル川 水争い/上流エチオピアダム計画×下流エジプト戦々恐々)

<ダムをめぐっては、各政党指導者らがモルシ大統領に軍事攻撃などを求めた非公開会議が誤って国営テレビで生放送される珍事があり、波紋が広がっている。(中略)本来は非公開のはずだった会議が、事務方の不手際で生放送され、安全保障上の重要な意見交換の場が、白日の下にさらされた。リベラル派の政党代表は「エジプトが(ダム破壊のため)高性能の軍用機を購入する計画を進めているという情報を広め、エチオピアに圧力をかけてはどうか」と秘策を提案。厳格派イスラム政党「光の党」代表は「エチオピア国内の反体制派を支援し、交渉カードに使うべきだ。協議が不調なら最終的にダムを破壊すればいい」と爆弾発言をした。(中略)大統領府側は陳謝したが、国民の失笑を買っている。>
(東京新聞2013年6月7日付 エチオピアに「ダムやめて」 エジプト非公開会議生放送)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿