徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

またもや鹿島られる…/第10節 鹿島戦

2014-05-01 02:37:30 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
アフシン「選手たちの努力を本当に誇りに思います。すばらしいスピリットを見せられたと思います。試合を多くコントロールできていたと思いますし、突破のところでしたり、チャンスを多くつくれていたと思います。」(J's GOAL 2014年4月29日付

29日はスカパーで鹿島戦
雄弁なトニーニョセレーゾと比べて、J's GOALに掲載されたこの日のアフシンはあまりにも口数が少ない。内容の手応えと同時に、あんまりな結果に失望している様子がありありと見える。
トニーニョセレーゾを始めとして、相変わらず対戦相手へのリスペクトに欠ける鹿島関係者のコメントや戦評には憤りを感じざるを得ないが、とはいえ負けてしまってはどうしようもない。清水は「放り込み」だけのチームではないし、勝ち越しゴールを決められるまでゲームは「膠着状態」だったわけでもない。ましてやヘロヘロの時間帯があったくせに「大量得点で勝てた」とコメントしたプレーヤーがいたが、それを言うのならば清水の方である。カウンターとセットプレーで凌いでいたのはむしろ鹿島であり、事実鹿島の得点はオウンゴールとセットプレーである。
とひと通り愚痴ったところで…やはり相変わらずの鹿島戦だった。

六平と竹内に加えて中盤にイーブンなボール奪取に優れた大輔を据え、中央を固めつつも六平の縦への意識と竹内のロングパスを強化したシステムは、序盤のゲームの入り方を除けば概ね成功していたと思う。オウンゴールはアンラッキーだったと思うし、勝ち越しゴールは鹿島の執念に負けた。同点ゴールから村田投入で圧力を強めていた清水に対して、まるっきり疲弊した状態でも搾り出すように闘志をむき出しにする鹿島のプレーヤーというのは、あれはあれで評価しなければならないカルチャーである。ルイス・アルベルトのゴールはしょぼくれていた鹿島のプレーヤーに残り時間を走り切り、狡猾にボールキープする(鹿島る、だ)元気を与えてしまった。

3月の時点ではウィークポイントですらあった櫛引と吉田が見間違うような素晴らしいプレーを続けているのは心強い。飽きることなく左サイドを駆け上がり、ノヴァとパス交換しながらゴールに迫った場面も素晴らしかったと思う。駿不在の攻撃の形はいくつか見られたのではないかと思う。
上位との勝ち点差はまだ僅かだ。またもや3月のようなつまらない負け方をしてしまったわけだが、ここで連敗しないことこそが大事になる。この日の内容ならばどのクラブと対戦してもまだ大丈夫だろう。
次は3日、ホームで鳥栖戦。チケットはそれなりに売れているようだ。

ゲームの評価については、まったくセレーゾのコメントには同意することはできないが、この日の会見では(スカパーのインタビューでも)人種差別に対抗するダニエウ・アウベスのパフォーマンスに呼応するようにバナナを食べたという。
この島国のフットボールが世界と繋がっていることを他の監督やプレーヤーも(それからサポーターも)示して欲しい。
バナナを食べるだけなんだから簡単なことさ。

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