徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

第28節 総力戦(怒声あり)

2006-10-22 22:57:54 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
スタジアムに着き、いつもの席に座ると近くに見慣れない親子連れがいた。小さな女の子と温和そうな若いお父さんであった。この人が物凄かった。ゲーム後半、尋常ではない声量で怒声をスタジアム中に響かせ続けたのだ。しかし、それは決して嫌な気分になるようなものではなく、チームを鼓舞する怒声だった。

前半早々にマルキーニョスがゴールを決めると、新潟に追いつかれるまでの30分頃までは、幾度となく追加点を奪えるチャンスがあった。まさに今シーズンのホーム戦らしい闘いぶりを見せていたと言っていいだろう。追加点をなかなか奪えない、というのも「今シーズンのホーム戦」らしいのだけれども。しかし同点に追いつかれ、時間を追うごとに、ペースが徐々に新潟へ移っていく様子が手に取るようにわかる。お父さんが爆発するのもわからないでもない。一部のプレーヤーの身体の重さ、キレのなさも目立った(新潟に振り回されて疲労が蓄積していった)。苦戦するゲームは、やらなければならないことを相手にやられているケースが多いが、新潟戦も結果的にはそういうゲームになった。
今回も負けはしなかったが、今月の大一番であるはずのガンバ戦に少々不安を残すような内容。怒号で鼓舞するお父さんのように、ゴール裏もブーイングと拍手が入り混じっていた。というかですね、次節は勝てないガンバと勝ち切れない清水という、何だかテンションの下がるカードになってしまった。今節は他ゲームも順位に関係なく、予想不可能な結果が多かったが(もうレッズ以外は力関係めちゃくちゃだな)、もはや簡単に勝てる相手はいない。もはやtotoも予想不可能。

そして今度はアレシャンドレが膝の故障で4ヶ月離脱、浩太も気管支炎が再発した。本当に本当の総力戦になってきた。ガンバ戦までの一週間、健太はチームをどう組み直し、建て直してくるのか。当初の目的である「勝ち点50」をクリアし、最終順位「5位」も現実味を帯びてきた現在、来年につながるプラスαの、勝利という「結果」と、選手層も含めたチーム力のアップという「内容」が欲しいところだ。
まあ、サポーターにも動員5000人増の目標が残ってるけどね。

9月に続いて、10月もとても意味深い月になってしまいそうだ。

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