徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

キープオン

2004-09-28 07:38:02 | Sports/Football
9月下旬である。今年のプロ野球も何となく終わろうとしている。近鉄バファローズもなし崩しにその歴史を閉じた。今回の騒動の本丸であったはずの消滅・合併問題がこんなにあっさりと(世間的にも)承認されていいのか。無情の世界だね~。

「プロ野球は無責任社会。上澄みはスポーツ精神だが、その下は利益でどろどろしている」「明日の実行委員会で辞めてやろうという気持ち。遠くない時期にこういう社会とはおさらばしたい」「感情で動く社会。一般社会は損得や法律にのっとっているか考えるのに。プロ野球の将来なんて誰も考えておらず、自分がもうかるか否かばかり」(和歌山大教育学部付属小の同窓会世話人総会での講演)

昨日、コミッショナーの根来氏はこう感情を吐露した。まあ正論だろう。しかし、ではあの「クローズアップ現代」で見せた仏頂面は何だったのだ。「一億総懺悔」とまで書いたメッセージは何だったのか。立派な正論を吐いてはいるが、彼も(公然の秘密=お飾りだったとは言え)その立場にいながら、ここで言うようには闘えなかった。これはとても格好悪い。
そういえば先週の「朝生」でこのテーマを取り上げていたが、出演していた小林至(元ロッテの投手)が「必要なのは独裁者です!」「内政が混乱している時は戦争!」(つまりメジャー対策やアジアリーグの創設を考えろ、ということらしい)と身も蓋もないことを口走っていた。東大卒だろ、あの人。結局、彼の結論も「地域密着=Jリーグ方式」に他ならないのだが、やはり複雑な組織の問題にまで踏み込まないとそんなものは絵に描いた餅だろう。
Jリーグは創設時に「日本人の新しいスポーツ観」を提示した。しかし実は新しく生まれてきたものよりも、今この立ち枯れしつつあるものに対して日本人のスポーツ観が問われている。
オレたちはJリーグをキープオンしていこう。

それより仕事しろ、オレ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿