徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

次の一手/第2節 鹿島戦

2011-07-06 01:40:09 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
土曜日。震災の翌日に開催されるはずだったホーム開幕戦・鹿島戦
それほど話題にされないし、サポも(地震、津波の所謂「震災そのもの」以外は)話題にもしたくないんだろうが、鹿島もこの震災の被災地である以上に、「現在進行形の被災地」である。状況としてかなり難しい立場に立っているクラブであると同時に、今日、クラブから公式に伊野波の海外移籍も発表された。ACLも敗退したとはいえ、チームの状況は流動的で昨季ほどの磐石の状態とは言い難い。
とは言っても宿敵鹿島である。“マリーシア”に染まり切ったプレースタイルの伝統が似通っているからなのか彼らにとって好敵手といえるのは磐田で、もはや清水に大した意識など持っていないんだろうが、こちらにとっては積年の宿敵としか言いようがない相手である。どんなに調子が上がっていない状況であろうが鹿島は鹿島。しょうもない内容のゲームであろうがテンションは上がる。

しかし前半は本当にしょうもなかった。平岡、大輔を並べたドイスボランチはあからさまにディフェンシブで、アフシンがゲームの入り方を慎重に考えていたことは明らか。しかもアウエイで浦和のように前への推進力が強力なチーム相手ならば、あのゲームのようにハマる可能性もあっただろう。しかし鹿島のゲームへの入り方もそれほどアクティブだったとは思えず、余裕のない状態でボールキープをし続け、パスミスを繰り返し、ピンチを招く場面が多く見られた。ここ数ゲームのマズいゲーム運びの時間帯を老獪な鹿島に再現されてしまった感は否めない。

それでも後半に入り、かなり予想通りにエダ、俊幸、そして大悟が投入されるとゲームは流動的になった。90分のゲームプランなのだからいくらつまらない内容であろうが、序盤の戦いでディフェンシブなプランを選択することが悪いとは思わないし、途中交代でもチームを活性化できるプレーヤーがいる限り、その采配に文句はない。特にエダの投入はつまらないミスもする代わりに、劇的にゲームを活性化させた。前線とアンカーの間を埋めるスペシャリストなのだから当然なのだがね。
ただしシュートが少ないのは頂けない。枠内シュートもほとんど打てていなかったのではないか。鹿島クラスになると俊幸も空回り気味になっていたことも気がかりではある。
かなり危ないゲームを無失点で切り抜けたことは評価できるとはいえ(入らないシュートはいくら打たれてもノーゴール、である)、一からのチーム作りから5ヶ月。やはりアフシンの次の一手に注目するしかない。

次は9日、甲府戦。

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