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徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

一緒に走るということ

2012-11-18 20:42:51 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
オレのエスパルスクラスタリストのTLに昨夜のコレオ批判と2002年から2005年頃までの“暗黒期”のゴール裏を回顧するツイートがいくつか見られた。
2ちゃんの罵倒スレの常連でもないので詳しいゴール裏事情はわからないけれども(まあ、そもそもわかる必要はないけれど)、まあ“あの時代”ネットでもゴール裏批評が熱く盛り上がっていたのは確かだった。それは大きく分けてシャペウ的サポートのあり方に対する批評とコールを主体にしたサポートの提案だった。“あの時代”が熱かったのは、それはチームの低迷に対して「自分たちがチームのために何ができるか」自分たちのあり方について考え続けたからだと思う。
結局この10年、批判されつつも(振り付け)サンバとコールは共存し、最初の10年とは違う新しいエスパルスのサポートスタイルは継続している。サポーターがプレイするわけじゃないんだから応援なんてどうでもいいというわけにはいかない。それは意志表示で、やっぱり自分たちも一緒に“走っている”ってことなんだから。

それはあの頃よりも余程チームのヴィジョンがはっきりと見えている今でも、それでも考え続けなければならないことだろうと思う。昨夜はあの暴風雨の中で1万2000人がスタジアムに集まった。それは12000人「も」なのか、12000人「しか」なのか。観客動員が下がり続ける中で改めて考えてしまう。暗黒期を受けて健太時代のサンバとコールが共存したゴール裏は素晴らしいサポートができていたと思う。アフシン時代の今、それはできているのだろうか。

次の一点のために/第32節 G大阪戦

2012-11-18 15:05:31 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14


アフシン「「どこから話し始めていいかわかりません……。まず、最初からすべてがうまくいかなかった点があると思います。(中略)彼らは日本最高のクラブのひとつだと思いますし、こうした状況にいるべきではないと思います。ただ同時に、われわれは自分たちのベストを出せなかったと思います」(J's GOAL 11月17日付


昨日は暴風雨のアウスタでガンバ戦
前日まではとても行けそうもない体調だったが、雨予報でも有志によるコレオグラフィも企画されているという情報もあったし、何によりも連敗している状況では行かないにはいかない。
1万人台前半のアウスタのスタンドはオレンジ色のポンチョで人数以上に“コレオ”されていた。しかし風雨は想像以上に酷く、ピッチの上空で雨が文字通り渦巻き、屋根のないメインスタンドではあっという間に雨が沁みこんで来るのがわかった。

ゲームは熱が上がるどころか時間が経つごとに醒めていくような内容になった。今となっては、そもそも序盤に浩太が負傷交替したのがとても痛かったように思う。神戸戦と同じように“いつも通り”、ガンバにゲームを支配されると、若者たちは熱くなるどころかどんどん萎えて淡白なプレーを繰り返した。決してガンバが怒涛の攻撃を繰り返したというような内容ではなく、まったく、“いつも通り”のアウスタのガンバ戦で、彼らの思う通りにゲームをコントロールされたといった印象だった。
11月に入って驚愕の公式戦3連敗。ナビスコカップ決勝での敗退からACL圏内後退まで一気に状況は悪化した。

今野(G大阪)「グラウンドがすごくいいから、芝生の状態が。だから、濡れていても水は浮いてなかったので、ちょうど良い感じでした。(今日はガンバらしいサッカーができたという感触がありますか?)そうですね。そう思います」

遠藤(G大阪)「ピッチ状態が良かったので、あんまり雨も風も気にならなかったですし、基本的にロングボールでどうこうというチームではないので、あんまり気にはならなかったですね」
(以上J's GOAL 11月17日付


どう考えても清水がガンバに分が悪い要因として、日本平のピッチがガンバのサッカーにはおあつらえ向きの高品質ピッチにあることは間違いない。ただでさえ良好が保たれている上に、普段はキックオフ前(ハーフタイム中)に散水までする日本平の高速ピッチはガンバ相手には両刃の剣だといえる。

激しい風雨だけが理由ではなく、ゲームの終盤に席を立つ人は少なくなかった。そしてゲーム終了後のスタジアムはメイン、バックの一部の拍手をかき消すようにブーイングと野次が飛んだ。当たり前だ。こんな最悪のインポテンツなゲームを見せられて最後まで見届けろという方が無理というものである。
最後まで全員が全力でファイトし続けた完敗ではなく、自ら萎えてしまったような完敗である。

体調も良くなかったのにアウスタまで行って良かったのか、それとも行かなきゃ良かったのか。
これは結果だけ(じゃなくて今回は内容も、だけれども)を見れば行かなきゃ良かったと思うし、やっぱり“それ”を見るだけでも、行って良かったのだと思う。
それでもサポーターはチームの「最悪」を共有するのである。「最高」は今日の「最悪」のその先にある。まったくサポーターというのは業が深いマゾヒストである。ブーイングと野次と罵声を飛ばしながら、それでもオレはまたスタジアムへ行く(次節は体調も少しは回復しているだろう…たぶん)。24日は等々力で川崎戦。

次のゲームの「次の一点」がとてつもなく重要になる。
多くの目標を失いかけている11月だが、川崎戦で最高の一点を見せて、状況を吹っ切って欲しいと思う。

トシ「まあ追い付く場面とか、あの最初の時間帯とかは『自分達はまとまっている』と感じたんっすけど、すぐに逆転されてから個人になってしまった…バラバラ。(中略)シュートも撃つカタチまで上手く行ってないなら個人的に誰かが撃って流を作るしかないと思ったし。自分はそういう姿勢は出そうとは思いましたけど。(Qその姿勢は大事だと思うけど、個人で突破できる限界があるでしょ?その辺は感じている部分はある?)感じ過ぎてますね。今は…」(Sの極み 11月17日付)