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徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

2011年、最終節のテーマ

2011-12-03 04:04:56 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
いよいよ今日は2011年シーズンの最終節。
今月半ばにはアウスタで天皇杯予選が残っているとはいえ、やはり一区切りではある。

対戦相手のガンバは、10シーズン指揮を執った西野朗の(リーグ)ラストゲームであり、何よりも優勝を賭けたゲームというテーマがある。翻って我が清水エスパルスはこのゲームをどんなテーマで立ち向かうのか。
これが、まるでない、ように思える。
もちろん可能性は低いとはいえガンバが最後まで優勝争いに絡んでいることで、まったくの消化ゲームにならなかっただけでも、「若い」チームである清水にとっては必ず糧になることだろうし、それは今後の天皇杯での戦いにもつながっていくことだろうと思う(でなければ困る)。
いや、震災と原発事故で揺れたこの一年…の元日から激動しまくっていた清水に、テーマが本当に「まるでない」ってことはないし、「目の前で胴上げは見たくない」「ホームラストゲームで連敗は阻止したい」といったモチベーションはあるのだろうけれども、さまざまなエクスキューズも考えられる、実に難しいゲームになりかねない。
要は賭けるものがない中で、彼ら自身、そしてオレらがどれだけ勝利に対して貪欲になれるか、ということである。モチベーション云々はともかく、決してコンディションが良いとも思えないガンバをオレらのホームに迎えて負けるようでは困るのである。

激動としかいいようのなかった2011年シーズン、ずっとチームを温かく見守ってきたホームのスタンドが、どれだけ彼らを突き動かすことができるのか。そういうことでしかない。
日本平というスタジアムは、そういう熱狂を生み出せるスタジアムだと思っている。
今シーズンも、いくどもそんな熱狂を体感してきた。
天皇杯のために、来季のために、今日もそんな熱いゲームになることを祈っている。

アフシン「我々は最低でも彼らのモチベーションに合わせなければいけません。そして我々のチームがやるサッカーの勝ち方を見つけて行ければ良いと思います。(中略)満員になるファンがいます。そして我々の最後のホームの試合になりますから…それで我々のモチベーションが上がらなければ、何も上がるものは無くなってしまいます。エスパルスの誇りです。静岡、清水の誇りです。それがモチベーションだと思います」(Sの極み 12月2日付)

尊敬と軽蔑/第33節 鹿島戦

2011-11-28 14:02:24 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
土曜日は鹿島戦
今年は関東アウエイもまったく行けなかったので久々のゴール裏。到着はキックオフぎりぎりになってしまったけれども適当な場所に入り込む。リーグも残り2ゲーム、雰囲気はもはや年末である。

今思い出してもゲームの内容についてはムカつくことばかりなので、書く気が起こらない。
主審の今村をはじめとする審判団は完全に鹿島のムードに流されてしまった。

というレフリーへの不満は別としても、要するに今年も「いつもの(アウエイの)鹿島戦」になってしまった。
何が「いつも」なのかといえば、「サッカー観の違いが鮮明に見える、清水の惨敗」ということである。
以前から書いているつもりだけれども、結果を出し続けることでチームの求心力を生み、安定した戦力とまったくブレない軸(チームマネジメント)を維持し続ける鹿島のクラブマネジメントは尊敬に値すると思う。確かに善良なサポーターと、一部のプレーヤーにとっては魅力的なチャンピオンチームに見えることだろう。
しかしプレイは別だ。ちょっとした接触で転倒し、レフリーを騙し、出し抜こうとするスタイルは実に下らないアンチフットボールの極みで、オレははっきりと軽蔑する。彼らがそんなサッカーを続けることで積み上げた実績を持って、クラブやチームに憧れるプレーヤーがいても仕方がないとは思うけれども、やはり、あんなサッカーが大手を振ってはいけない。
清水と鹿島のゲームというのは、要するに善悪の戦いなのだ。
マジで。

健太時代にも結局乗り越えられなかった悪との戦いがまた始まった。

現在地/第32節 柏戦

2011-11-21 23:51:55 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14


日曜日はアウスタで柏戦

開幕戦を思い出す。
スコアを思い出せば確かに内容的にボロボロだったような気もするのだけれども、印象としてはそれほど内容が悪かった記憶はない…のだが、その当時のブログを読み返してみたら、やっぱり内容もボロボロだった。
しかもゲーム終了後、ゴール裏では殴り合い寸前の口論も起こっていた。ネット上ではチームやゴール裏への批判が巻き起こり、オレのブログの内容はそれに対する反論で終始していた。
ほんの2ヶ月前にチームは完全に崩壊し、新しい指揮官、新しいメンバーでチームは始動したのだ。一方、仮にJ2から昇格したチームだからと言って柏は、かつての広島のように、川崎のように、浦和のように、チーム作りを前提にして昨年のシーズンを圧倒的な強さで戦い抜いてきたクラブなのである。「準備の差」は当然のように圧倒的になる。
オレは後半の途中からずっとリバイブを歌い続けたゴール裏を支持し、擁護した。
(不本意とはいえ)1年間をかけてチームを作り準備してきた柏と、たった2ヶ月しか準備できなかった清水の対戦である。彼らを支えるゴール裏に、それ以外に何ができるんだって言うんだ、てなもんである。シーズン開幕から、オレたちにはかなり悲壮感が漂っていたわけだけれども。
ただし、その翌週、次節鹿島戦の前日に「3.11」が起こり、いろんな意味で状況は一変してしまった。

あれから8ヶ月、その後も優勝争いを引っ張り続けた柏と、チームが一変し、出来不出来の波が大きいものの高いポテンシャルを発揮し始めた清水。ビッグゲームになるのは当然なのである。これほど待ち焦がれたゲームもなかった。
前日の台風のような天候から一変、雲ひとつない快晴で、日差しは強いもののスタンドには少し強めの、爽やかな風が吹き抜ける。キックオフ直後から水分補給をするプレーヤーが多く、スタンドで見ている以上にピッチ内のコンディションは良くなかったのかもしれない。

前半終了間際にボスナー砲が今回も炸裂し、実に良い時間帯に先制した。幾度となくエダがシュートを外していたとはいえ、際どいゴールチャンスも少なくなかった。中盤のプロフェッショナルであるエダがいたからこそ中盤のバランスが取れ、アンカーのキャラも効果的だったとはいえる。
さらにハーフタイムを挟んた後半序盤までは元紀の時間帯で、微妙なPKの判定を除いたとしても、柏GK菅野と1対1という決定的なチャンスがあった時間帯に追加点を決めていればゲームの流れは、そのまま清水に傾いたことだろうと思う。
元紀が菅野との1対1を外し、アフシンのいう元紀への「1000%PK」が取られず、そして後半12分でエダが交代したことで流れは急速に傾いていく。柏のストロングポイントは8ヶ月前と変わらず、セットプレイとブラジル力を存分に生かしたカウンターなのだが(実に一時期の川崎っぽいのだが)、それを真正面から受けてしまった。

キャラ「何か中盤がないような感じで『5人のアタッカーと5人のディフェンダーでやっている』感じで、自分にとって、それをカバーするにはあまりにもスペースが大きかったと思います。相手の2人のブラジル人がワイドに張っていたプレイヤーが自分の両サイドに来てしまった。20m行って今度は40m戻ってというを何度も繰り返したので」(Sの極み 11月21日付)

結局ホームで久々の黒星、逆転負けを喰らってしまったわけだけれども、実は、自分としては結構さばさばしたものだった。
もちろん悔しいですけど。
前半は清水のゲームともいえたし、後半半ばまではぎりぎりの攻防を続けていたわけだし、細かいミスや下らないセルフジャッジが散見されたものの、いいゲームだったことは間違いなく、あの開幕戦から8ヵ月後の現在地を見たような気がしたのだ。
いや、もちろん悔しいですけど。
この敗戦で、気分的にシーズンは実質上終了した。何か、それぐらいの勢いでアウスタに来たのだから当然といえば当然なのだ。
ゲームが終わってから酒場に行って呑みながら、何だかよくわからないのだけれども泣いた。それは去年の今頃を思い出しながら、「現在地」を確認した喜びなのかもしれない。本気でアフシンに感謝の手紙を書きたいぐらいである(たぶん書く)。
そして、柏は2011年の優勝に相応しいチームだったよ。

今シーズンも残りは2ゲーム。あとは鹿島、磐田、広島と賞金圏内の順位を争うだけである。
とはいえ、不倶戴天の敵である鹿島に負けるわけにはいかない。ホーム、そしてシーズン最終戦は健太の監督就任が噂されるガンバである。ほぼ退任が決定的な西野朗にはきっちりと引導を渡しておきたい。
まずは来週土曜、カシマスタジアムで鹿島戦。

次からはトーナメント/第31節 福岡戦

2011-11-06 04:12:45 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
スカパーで福岡戦

この日は伸二がいなかったとはいえ、ここまでホームとアウエイでゲームの出来に違いが出るというのは一体何なのだろうか。
ゲームの入り方は悪くなかった。というか、ここのところのアウエイゲームの中ではむしろ良かったのではないか。しかし決定機にはほとんど至っていない。前半シュート1本というのはそういうことである。いくら前半に飛ばして後半に失速するという福岡のゲーム展開であったとしても、序盤の展開で完全に主導権を握れなければ苦しい。何しろ降格決定直後のホームゲームなのだから、福岡は「いつものパターン」には当てはまらない。序盤を凌ぎ切った福岡は前半の半ば以降、鋭いカウンターを繰り返し、ゲームの主導権を握ってしまった。
そんな中、後半にPKとFKで立て続けにゴールを決め、アウエイチームとしては本当に理想的な展開だったと思うのだが、それでもまた福岡に追いつかれてしまう。あっという間、わずか約10分の間に両チーム合わせて4点が入った。決して焦れるような内容ではなかったし、コントロールできていた時間帯もあったのに実にもったいない。
このあたりが現状としては降格もない代わりに、優勝はおろかもはやACL圏内も争っていないクラブのリーグ戦の現実で、辛いところである(しかもアウエイとはいえ、相手は降格が決まったチームである)。

フレディ「アウェイで2点取れば試合は終わるものだが終わらなかったことが我々をイライラさせた。良いプレーができていなくとも2-2になってしまうのは考えられない」(エスパルス公式)。

しかし残りゲームはそうは言っていられない。
次は16日、ACL出場権を賭けた天皇杯3回戦ガイナーレ鳥取戦。さらには20日、優勝争いを続ける柏を迎える。淳吾以上に、サポーターにとっては屈辱的な移籍をした(しやがった)兵働が所属している柏である。さらにアウエイで天敵鹿島、そして最終節は、去年は屈辱の健太ラストゲームになったガンバ戦。ガンバもまた優勝が懸かっている。
残りゲームはドローでは満足できない。もう、これ以上、負けるわけにはいかないじゃないか。

去年の今頃/第30節 甲府戦

2011-10-25 01:45:15 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
日曜日は静岡。
ちょっと行けるような状況ではなかったのだけれども、フルハウスに近いチケット販売、そして伸二、タカ、フレディの初共演が観られる可能性が高いとあっては行かないわけにはいかないのである。呑みにいけない程度の最低限の金だけ持って、朝イチの高速バスに乗って静岡に向かう(辛い)。
東名はかなりスムーズで予定よりも早く到着したので新しぞーかセンター改め、セノバを覗いてみた。



規模はまだ小さいとはいえ、東京以外の初ハンズ。模型・プラモ王国であるしぞーかには実にぴったりなテナントだと思う。
しかし数十年前の「センター」時代の記憶がまだ残っているんで、ちょっと驚くようなファッションビルに建て替わっていた。これでしばらくは、109と合わせてこのエリアが静岡の中心になるんだろうなァ…これは七間町あたりが太刀打ちできる相手じゃないと思った。もちろんまだ「劇場」は残すべきだとは思っているし、何度でも書くが、あの劇場だけは建て替え不可能だから(とはいえ、東宝、東映が大劇場を閉じた時点で、この流れは決定的だったんだろうけれども)。



そしてアウスタで甲府戦
ゴールシーンはいずれも素晴らしく、ボールをキープするフレディが併走していた元紀と壁パス、そのまま元紀はDFの裏へ全力疾走、フレディからパスをもらった伸二は元紀の動きに合わせてスルーパス、走り抜けた元紀がゴールを決めた3点目などはウイイレ並みの感動ですらあった。
といってもトシのゴールが決まるまでの展開はポゼッションこそ高かったものの甲府を崩し切れずにいたし、3点目を決めたあともカウンターの仕掛け合いに付き合ってしまい止めを刺し切れなかったのはいただけない。
勿論スコア通りの完勝には違いないし、タカ、アレックス、元紀のディフェンスはアグレッシヴで素晴らしかった(平岡の位置が下がり気味だったのと翔の不完全燃焼っぷりが残念だったが)。しかしキャラが出場停止だったとはいえ、ここまでメンバーが揃うと、このチームはどこまでできるんだろうという欲ばかりが出てくる。
比較的中心メンバーにベテランが多いことはあるのだけれども、これはシーズン最後の2ヶ月に向けて期待と希望ばかりが拡がるゲームだったのである。やっぱし無理しても来て良かったなァ…と、泣きそうになった。
去年の今頃はチーム崩壊が始まっていたたわけだしね。ほとんどフルハウスのアウスタは今年も素晴らしかった。
残りのホームゲームは絶対優勝阻止の柏戦と、柏と名古屋に優勝されるぐらいなら優勝して欲しい最終節ガンバ戦(最終節の前に決めて頂きたい)、これもフルハウス間違いないところだろう。必ず行く。

スタンドでは何人かガナーズファンも見かけたのだけれども、彼らもきっと満足してくれたんじゃないかな。
日本一の素晴らしいピッチと共に。

ということで勝ちロコまで見届けて静岡にすぐ帰る。そしてまた再び高速バスで東京に戻る。
別の意味で泣きそうになったわ。

次節はアウエイで降格決定の福岡戦。福岡の衆にもあの素晴らしいサッカーを見せつけてやって欲しいものである。

いつもの、あの/第29節 神戸戦

2011-10-17 13:46:54 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
スカパーで神戸戦。
去年の健太エスパルス終戦の日といい、今年春のアフシンエスパルス玉砕の日といい、ここのところの神戸戦は、“あの”神戸戦らしからぬ派手な(負け)ゲームが続いていたのだけれども、“この”神戸戦はいつもながらの悪い意味での渋いゲームに戻った。
つまり、ロースコアでひたすら消耗するような展開が続く、“あの”神戸戦ということである。
流れから言えば、セットプレーで先制したところで確実にゲームの流れは清水に来ていたし、ウノゼロで押し切れそうな雰囲気は充分あったのだが、わけのわからないレフリングによってキャラの退場でまたもや形勢は逆転してしまった(2枚目のカードは仕方がないかもしれないが)。
もう、こうなると、いつもの神戸戦である。
追い込まれても限界までファイトする神戸というチームは決して嫌いじゃないのだけれども、巻き込まれた方はたまったもんじゃない。昨日のラジオで敬輔は「ドローは妥当」と話していたが、それでもやはり勝ち点2を逃した感は否めない。

実にもったいない。
タカが戻ってきたとはいえ故障明けで、前節名古屋戦で素晴らしい働きを見せたフレディ、アレックス不在。次節はキャラが欠場する。なんとか伸二が出場を続けているとはいえ、2011年のエスパルスが誇る大駒が揃うことは、なかなかない。
大駒が揃わないのも、ゲームコントロールに波があるのも、今年スタートを切ったばかりのチームだからと庇えないこともないが、5節を残して安定できないのも悩ましいところではある(今年の成績はハナから度外視なのだけれども)。

ウノゼロで逃げ切れないのならば、あくまでもゴールを狙い続けるしかない。
大駒が揃わないのならば若い世代に求めるのはその一点しかない。

アフシン「彼らがファールをもらうには、本当に強く当たられた時にしかもらえません。逆に外国籍選手が「くしゃみ」をしても、それがファールになってしまう、イエローカードになってしまう」(Sの極み 10月15日付)

2011年の100%/第28節 名古屋戦

2011-10-04 21:42:57 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
アフシン「皆さんご察しの通り、私は良いムードです。今日はエスパルスの素晴らしいサッカーを見ることができました。エスパルスの将来の、我々のビジョンに近い姿が出せていたと思います」(J's GOALニュース 10月2日付

日曜日は久しぶりにアウスタで名古屋戦
もちろん水曜日にあまりにも不甲斐なく新潟に逆転負けを喰らってナビスコカップ準々決勝進出を逃してしまったこともあるだろうし、久しぶりにリーグ戦でのアウスタ(しかもほぼフルハウス!)ということもあったのだろう。タイムアップまで集中力が途切れることなく走り続け、身体を張ってシュートを止める姿は、結果を抜きにしても感動的ですらあった。
結果は2-0だったとはいえ、これまで100%のパス、100%のシュートをプレーヤーに求めていたアフシンのチームのシュート数が23本というのはちょっと信じられない数字である(名古屋は4本)。もちろん100%のパス、100%のシュートを実現するためには、それだけポジショニングと運動量と闘争心のクオリティが求められる。それを完全とはいえないまでも、彼らは2011年秋の現状で最高の形で表現した。

このゲームでは小野、フレディの同時起用が実現し、しかもアフシンは彼らをほぼ90分使い続け、選手交代を時間稼ぎにしか使わなかった。これもまたナビスコカップの早期敗退によって今後のスケジュールが比較的緩くなることも影響していることだろう。
しかし何よりも、やはりタカがチームから離脱した場合の新しい形が見えてきたのが素晴らしかった。タカを最前線に置いたポイントにしたアウエイ浦和戦をひとつの最高の形だとするならば、タカ不在の中で伸二、フレディ、アレックスによる3つのポイントがゲームマネジメントに余裕を与え、元紀・トシの両翼を「自由」にさせた新しい形。もちろんタカが出場していればもっと点が獲れた可能性はあっただろうが、最高のピッチ状態であるアウスタでのホームゲーム、またここのところ調子が上がらない名古屋相手とはいえ、90分間をほぼ圧倒し続けた。
何てったって去年から今年初めにかけてチームが崩壊しかかり、建て直し中のチームと去年のチャンピオン(しかも今年も優勝争いをしている)チームの対戦である。健太時代にはフルハウスのゲームにいまいち弱かった(つまり勝負弱い)チームが、チャンピオンチームを相手に、2万人を超える観客を前にこれだけのゲームをしたことにも価値がある。
オレたちはもっと成長できる。

土曜日の天皇杯2回戦(岐阜戦)を挟んでリーグ戦の次節は15日神戸戦。
この調子で鹿島と柏にも爆勝したいものである。



ちなみに松尾は松尾、淳吾はやはり淳吾であった。
松尾はともかく、淳吾も「この場所」で成長すべきだったと思うのだが(ブーイングしといて言うのも何なんですが)。

(追記メモ)
終了後の挨拶で敬輔がスパイクをスタンドに投げ入れた。
一応メモとして書いておく。

美しい時

2011-09-22 21:11:45 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
「素晴らしい美しい日です。こういった嵐だったり台風が来たあとに、そして『人生』も厳しいことがあったあとには、こういった美しい時を迎えることが出来ます。だから絶対に諦めないということです。(中略)(今の清水は)今、日が昇って来ています。そして雲が取れて行っています。その中で虹も見えています。」(アフシン・ゴトビ)
Sの極み 9月22日付)

僕達も凄く嬉しくなっちゃった/第26節 浦和戦

2011-09-18 03:45:28 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
アフシン「両チームにとって非常に挑戦する試合だったと思います。その中での週での3試合目ということもありましたし、グラウンドのコンディションも非常に悪かったです。そして気温と湿度というのも、選手達の助けにはならなかったと思います」

ペトロヴィッチ(浦和)「アフリカでもこれほど酷いフィールドは見たことがないぐらいのコンディションでした」
(以上、Sの極み 9月17日付)

スカパーで浦和戦
テレビで観ていても芝の状態の悪さは明らかで、当然ながら前節の静岡ダービーよりも更に悪化していたように思う。王国のピッチとしては実に恥ずかしい限り。まあ「アフリカでも見たことがない」というのは言い過ぎだとは思うが(またヨーロッパ人らしい表現だと思うが)。清水は前節、このピッチでプレイしていたとはいえ、それほどアドバンテージがあるとも思えず(そもそも清水にとってもアウエイ、つまりこのゲームは“中立地”でのゲームだ)、早い時間から中盤を省略するような大味なゲーム展開になってしまった。
とはいえ、ロングボールに揺さぶられながらマゾーラ、エスクデロといったスピードスターに幾度となく裏を突かれそうになったものの、大事な場面でミスを多発していた浦和と比較して概ね清水がゲームを支配していたのは明らかで、残り10分といったレベルを除けば、シュート数の差とほど(そしてペトロヴィッチが言い張るほど)浦和に押し込まれていた印象はない。
繊細なパスワークが望めない状況である反面、キャラの威力のあるミドルやフレディのスルーパスはまたひとつチームの可能性を見せたと思う。ゲーム勘を取り戻しつつあるのか、辻尾が決勝ゴールのアシストを決めたのも素晴らしい。欲を言えば基本ディフェンスヴで、愚直なまでに直線的な動きしか見せない彼には、フレディと敬輔に怒られながらプレイの幅を拡げて欲しいと願うばかりである。てかポテンシャルはあるんだから(たぶん)、いい加減に拡げてくれ。

ちなみに本日、フレディ初勝ちロコ。

フレディ「今までやっことは無かったんですけど、皆さんが喜んでましたし、僕達もそれによって凄く嬉しくなっちゃったので…ちょっと(足が)痛かったけど、でも踊れて良かったです」
Sの極み 9月17日付)

オレらも嬉しくなっちゃうよ。

ということで、エコパ使用は当分御免だが、日本最高のピッチであるアウスタでタカ、伸二、フレディの揃い踏みを早く観てみたい。今日のフレディは痛み止めを打ちながらのプレイだったようだし、タカの状況を考えれば、やはり大一番となるはずの10月2日の名古屋戦あたりが有力か。

そして前節のエコパでは叶えられなかった無失点での勝利は、アフシンのコメントによって眞田雅則とその家族の方々へ改めて捧げられた。シーズンの残りゲームはすべて眞田に捧げられる。

次節は24日、等々力で川崎戦。
大連敗中だったフロンターレもようやく、何とか勝った。切羽詰まった特攻隊みたいな悲痛なメンタリティで対戦するのは嫌だったので、正直ひと安心なのである。これで思い存分、元祖「俺たちは強い」ゲーフラを生温かく見物しつつ、日本平初黒星の借りを返す。今考えても、あの川崎戦の黒星が0-4の3連敗という屈辱の伏線だったと思うんだよなァ…。

好材料/ヤマザキナビスコカップ 2回戦第1戦 新潟戦

2011-09-16 04:20:22 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
スカパーでヤマザキナビスコカップ2回戦第1戦新潟戦
フジがいつからナビスコカップの放映権を取得したのか忘れてしまったけれども(たぶんレッズの黄金時代と重なっているはず…)、レッズ以外のゲームは露骨にぞんざいな扱いを続けてきたフジテレビがついに中継をスカパーに開放した。
ということで、アウスタでの開催なのに現場に行かないというのも実にマズいのだが、経済状態の悪化も洒落にならないので中継を観た。死んじまったら元も子もないからね。
累積警告で出場停止だった敬輔を含めて、若手中心に大幅にメンバーを入れ替えたアフシン。
決勝トーナメント1回戦が一発勝負で、2回戦がホーム&アウエイ、準々決勝以上が再び一発勝負という、3.11の影響でいくらなんでも意味不明な大会方式に変更されているわけだが、ホームの第1戦ならば兎にも角にもアウエイゴールを奪われないことが大事になる…と思っていたあたりでいきなり失点してしまった。
しかしその10分後にはトシのかなりシビアなクロスから、ほとんど角度のない位置から元紀の素晴らしいヘッドが決まる。以降、清水がゲームをコントロールしながら新潟が鋭いカウンターを繰り出すという先日の静岡ダービーのぐだぐだ感を忘れさせるような締まった内容のゲームになった。それなりに存在感を増している元紀はともかく、いまいちゲームでの爆発力を見せ切れないトシや公式戦初出場となったアトムが(ゴールという結果こそ出せなかったけれども)若手らしい躍動感を見せたのは好材料だった。またキャラが幾度となく積極的にゴール前へ抜け出す動きや(仮にタカがいなくともキャラのフィジカルはそれだけで充分ポイントになる)、逆転ゴールにつながったフレディのスルーパスは期待通りのプレーで今後に…といってもリーグ戦の残りゲームは少ないわけだが、期待は持てる内容だったと思う。
2回戦第2戦は今月28日。

で、次はいつ現場に行けるのかわからん。予想外でフレディはデビューしちゃったしエコパ浦和戦はスルーして、アウエイ川崎戦かなァ…。てか川崎、次のリーグ戦で勝てよ。いつまでもネガティブな状況でいられると対戦するときに面倒臭いから。

ところでこのゲームで解説を務めていた秋田豊が「ヤード」を連発していたのにはちょっと笑った。が、しかし彼の解説はさすがに上手い。これだけ明快な解説ができる男が、なぜ監督として成功しなかったのだろうと思う。勿論解説の巧拙とマネージャーとして成功する資質は別物なんだろうが、日本人監督の理論派ってなかなか成功しないからな…。

停滞感/第25節 磐田戦

2011-09-12 15:12:45 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
土曜日はスカパーで磐田戦
直前に亡くなったOBであり、前コーチの眞田氏の追悼ゲームという形になったものの、実に見所の少ないゲームになってしまった。静岡ダービーという熱さもそこになく(まあ、エコパを使うのが悪いんだが)、ただただ低調なゲームだったように思う。
震災後の変則シーズンで、子供たちの夏休みを見込んだキチガイじみたスケジュールが一息ついた(プレーヤーにとっては)短い夏休み明け、しかも眞田が亡くなった直後、さらに言えばエコパの芝は台風で水に漬かった上にその後の太陽に焼かれて酷い状態だった。おまけにけが人、出場停止のプレーヤーも少なくなく、敬輔は出場停止、タカは負傷のために9月一杯出場はできそうもない。超弩級の補強であるユングベリも合流したばかりでいくらスーパースターとは言え現状では未知数…というか心許ない。ついでにアレックスもオーストラリア代表から強行スケジュールで帰国したばかり。

とひと通り言い訳を考えてみた。
まあ、休み明けはどのチームも同じだし、アフシンの言う通り、いつもベストメンバーが揃うなんてことはあり得ない。アフシンは大輔とキャラを並べてセーフティでゲームに臨んだわけだが、結果的には停滞感が漂うゲーム内容になってしまった。それでも加入したばかりのフレディが周囲のプレーヤーに激しい口調で指示を出したりする姿を見ると、まだこれから期待は持てる気にもなるんだが(闘将岩下も次のゲームには復帰するだろうし)。

とは言え、あまりにも運動量の少なさ、アクティビティの欠如を見る限りではちょっとジュビロともモチベーションの差を感じざるを得なかった。てか、アウエイとは言え、追悼ゲームというこれ以上ないモチベーションがあったはずのプレーヤーには一層奮起して頂く他ない。勿論すぐに結果が出るとは思わないし、今年過大な期待は持たないつもりなのだけれども、メンタルの問題としか思えないんだよなあ…。なぜか1ケタをキープできていた順位も、とうとう2ケタに落ちた。
こういう時にはゲームを重ねていくしか手立てはない。ということで水曜日はナビスコカップ新潟戦。

ま、今度は伸二が出られそうもないんですが…こういう時こそ若手がやらんでどうするのか。

ゲームどころじゃない…

2011-09-07 04:00:18 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
代表のウズベキスタン戦のハーフタイムに驚くべきニュースがTLに流れてきた。
先日、一時休養ということでコーチを退任したばかりの真田雅則が急死したという。さまざまな憶測は流れているのだけれども、死因はまだクラブも把握していないようだ。
経営危機を乗り越え、クラブの初タイトルとなったナビスコカップ奪取から90年代後半にかけての(長いシルバーコレクター時代を経て)あまりにも短い黄金時代に清水のゴールを守り続けてきた男。

真田雅則さんのご冥福をお祈りしたい。

やはり同世代の急死ってのはショックが大きい。
それにしても今年の夏は大変な夏になったもんだ…まさか、また<ゲームどころじゃな>くなるとはね。
在籍時は真田はユースコーチだったのでどの程度接点があったのかはわからないけれども、今日のゲームでオカが同点ゴールを決めたのが、気分的には救いだった。

眞田雅則氏の訃報に接して(清水エスパルス公式 9月7日付
GKコーチ真田さん急死 43歳(日刊スポーツ 9月6日付



清水エスパルスはチャンピオンになりたいのか

2011-09-03 05:39:17 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
代表のワールドカップ予選でリーグがブレイクの最中、眞田雅則GKコーチの一時休養と前名古屋コーチのハーフナー・ディドのトップチームコーチに就任が発表された。
エスキョクのシモーネさんがリュングベリ発表のあと「まだ何かある」と書いていたのはおそらくこの事なのだろう。眞田さんについては体調不良ということなのだろうし、正GKが安定せずに0-4の3連敗という直近のショッキングな敗退が続いていたことも少なからず影響しているのかもしれない(これは眞田さんの申し出ではなく、クラブ側からの提案だという)。
一方、ディドはやはりアフシンのリクエストなのだろうか。監督の意向を受けてウインドーや補強にここまでしっかり対応していたフロントというのはちょっと記憶にない。

11月に就任発表はしていたとはいえ、合流直前までアジア大会でナショナルチームの指揮を執っていたのだから、スタッフやプレーヤーについてはほとんどフロント任せだったのだろうし、ここ一ヶ月の動きというのは開幕から半年経ってようやくアフシンが望む体制に整ってきたと言えるのだろう。
一時はビルバオ化を揶揄されてきた清水だがこれは驚くべき国際化である。というかですね、いつの間に「クラブの国際化」がテーマになっていたのか、ちょっと記憶にない。少なくとも、この一連の動きではっきりしたのは、アフシンがこれほどまでにネットワークを持つ監督であり、一方でフロントはアフシンが就任会見で答えたように「特別なものが必要ならばクラブは提供する」という約束をきっちりと果たしているという事実である。

約束は本当に大事です。

アフシン「自分の中で明確にしたかったのは、『清水エスパルスがチャンピオンになりたいのか』ということ。僕にとってはチャンピオンになりたいクラブで仕事をしたかったので…彼らと自分の情熱、そしてビジョンを分かち合えた時に自分にとってここが正しいクラブだと分かりました。質問はリクエストの話しですよね?そして今からクラブのこと選手のこと知って、そしてその中で何か特別なものが必要かと思ったら、その時にクラブは提供してくれると信じています」(Sの極み 1月25日付)

そしてそれは同時に、改めて清水エスパルスが<チャンピオンになりたい>ということを明確にしたアピールしたことに他ならない。この期に及んで「2、3年に一度、何かタイトル獲れればいい」(@山崎元強化部長)では済まないのである
今年はともかく、その本気だけは十分に伝わった。

眞田雅則GKコーチ 一時休養のお知らせ(公式 9月2日付
トップチームコーチにハーフナー・ディド氏就任のお知らせ(公式 9月2日付

8位

2011-08-30 07:26:35 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
しかし、今改めてJリーグのスケジュールと成績表を見て思ったんだが、最近0-4で3連敗して、一応下位でもないのに中位グループでは得失点差でダントツマイナスなのに、8位て。

おそらく降格争いに巻き込まれるようなことはないだろうけど(思ったこともない)、アフシンの幸運を感じる。

ゲームどころじゃない/第24節 横浜マリノス戦

2011-08-30 03:43:35 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
リアルタイムのTLやスレを読む限り、途中でゲームどころではなくなったという横浜マリノス戦。「ゲームどころではなくった」件は後で書くとして、先週末はいろいろあったので今回も今頃スカパーで観戦。
確かにマリノス戦というのは渋い内容になってしまうケースが少なくない。
前回の震災直後の日産スタジアムでの対戦こそ、まだチーム状況がお互い定まっていない中で、今後に期待が持つことができる、なかなか攻撃的なゲームを観せてくれたのだけれども、基本的にいつも新潟戦、神戸戦あたりと似た印象が残る。
今季のマリノスは、その後調子を上げ上位戦線に踏み止まっているが、清水はいまだに戦い方が安定することがない。まあ和司マリノスが昨年の戦いを受けて(口にはしないのだろうが彼は反省したのだと思う)、攻撃力は多少意識しながらも本来の伝統であるリアリストぶりに徹して、今季、これまでの成績を残しているのはよくわかる。マリノスは伝統的につまらないチームである。しかし、だからこそ、それなりに強い。長期オフ前の連戦最終戦のホームとはいえ、そんなマリノスとドローだったのは悪くない結果だったと思う。

それにしても辻尾というのはどんだけ敬輔に怒られれば覚醒するのか。その敬輔もカードを貰ってしまい次節は再び出場停止。敬輔のいない穏やかな最終ラインで辻尾はまた次節ユルいプレーを見せてしまうのだろうか。
しかし、今回も、この男の不在を実感させるようなゲームになってしまった。

アフシン「高原がいなくて、やはり寂しいです。彼がいれば、エネルギーや経験をもたらしてくれます。そして精神的なリーダーとしてもやってくれているので、彼が試合にいなかったことは残念です」(J'sGOAL 8月27日付

オレも寂しいよ。今のタカの絶大な存在感というのは何なんだろう。
ようやく地獄の連戦も落ち着き、プレーヤーたちはようやく短いオフに入る。代表のワールドカップ予選を挟み、次節は2週間後。

そして、2週間後には物凄い男がアウスタのピッチに立つことになった。
2000年代のEUROを観るたびに「清水に入ってくれねえかな」とか言いながら馬鹿にされていたものだが(どう考えても入る理由も金もないし)、その男たちのひとりが清水に加入することになった。もちろん全盛期の動きは望むべくもないだろうが、それでも伸二、タカのように、清水の若いプレーヤーたちに多大な影響と刺激を与えることを期待したい。
相変わらずゲームの入り方には不安も感じさせるが、ゲームの時間が経つほどにフィジカルの強さと懐の深さを見せるキャラも“当たり”だったようだし、今回もアフシンの“判断”が成功することを祈る。

清水 ユングベリと正式契約!9・10磐田戦Jデビューへ(スポニチ 8月28日付
清水ならできる…ユングベリが求める「アーセナルのようなサッカー」(スポニチ 8月28日付

ユングベリを説得するためにアフシンが何と言ったのかはわからない。しかし少なくとも「清水はアーセナルのようなサッカーを標榜している」とは伝えたのだろう。凄えな、アフシン。
報道の通り9月10日のエコパダービーでデビューだと磐田の営業が無駄に喜ぶだけなので、14日のナビ新潟戦か、17日のエコパ浦和戦で、万全の状態でデビューして頂きたい。それならば万難を排して静岡へ行く。

それにしても会長は…。
<清水の早川会長は「(中略)世界のサッカー選手の中で屈指のセクシー度もある」と期待。」>(スポニチ 8月28日付

何に?w

ちなみにアフシンの就任で清水はこれまで以上にナンバー系のジャーナリストに注目されていたが、リュングベリの加入によって、さらに擦り寄ってくる可能性があると思うんだが、リュングベリはともかく、清水について頓珍漢なことは書かないように願うよ。清水のウルトラジャーナリストだったバーケンさんが生きていたらどんな風に伝えてくれていただろうな。