バグ・ミュージックからSIONの新譜『鏡雨~kagamiame~』。相変わらずオレの背中を蹴飛ばすようなSIONの世界。The Cat Scratch Comboと共にソリッドだった『住人 ~Jyunin~』に比べると、メロウな楽曲も多い。ネット、ライブ会場限定だった異色作『Naked Tracks~光へ~』で既に発表されている楽曲もアレンジされて収録されているので、併せて聴くとSIONとThe MOGAMI、The Cat Scratch Comboの豊潤な世界がよーくわかります。
久々に何かやりたいっすね。
『鏡雨~kagamiame~』は7月15日リリース。8月8日は恒例のSION-YAON(一週間後には何とRISING SUN ROCK FESTIVAL 2009 in EZO出演!)。
久々に何かやりたいっすね。
『鏡雨~kagamiame~』は7月15日リリース。8月8日は恒例のSION-YAON(一週間後には何とRISING SUN ROCK FESTIVAL 2009 in EZO出演!)。
土曜日。
16時頃に乃木坂に着く。一般の献花は始まっているはずなのに、まだ駅前からものすごい列ができている。
まず近くの公園のグラウンドで待機。2名ずつ並び1列に数百人、これが10列近くあった。ここから約1時間半ほど待機。とにかく待機。日差しはだいぶ弱くなっているものの、前日あまり寝ていなかったので辛かったのだが、列の近くに、電話に向かって「何で関係者で入れないのか」とか、ものすごい勢いで怒っているお姉さんがいたので、その愚痴を聞いているだけで少し気が紛れた。言わなきゃいいのに具体的な事務所名も大声で話していたのだけれども、ここには書かない。
40年もキャリアがある人なんだぜ。ファンなら並ぼうや。今日は仕事で来ている人はひとりもいないはずだぜ。<関係者>だって並んでるさ。
ようやく列が動き始めたのが17時30分。ここから青山葬儀所まで2時間30分ほど、ゆっくりと歩き続ける。2時間35分だったかもしれない。
そして祭壇の前まで、また1時間ほどかかった。
式場に入った瞬間、ちょうど「トランジスタラジオ」が流れた。よりによってこの曲が流れて、祭壇に近づくともう我慢できなくて歌いながら号泣。
言いたいことは1週間前に書いた。この1週間書いてきた。
もう清志郎はいない。そう実感した。
でも、この日、数時間も並んだ数万人の胸の中で生きていることも実感できた。
ベタだけど、そういうこと。
また新しい一日が始まるさ。
Guitar Wolf Blog -狼の叫び- 忌野清志郎 青山ロックンロールショー [トオル]
16時頃に乃木坂に着く。一般の献花は始まっているはずなのに、まだ駅前からものすごい列ができている。
まず近くの公園のグラウンドで待機。2名ずつ並び1列に数百人、これが10列近くあった。ここから約1時間半ほど待機。とにかく待機。日差しはだいぶ弱くなっているものの、前日あまり寝ていなかったので辛かったのだが、列の近くに、電話に向かって「何で関係者で入れないのか」とか、ものすごい勢いで怒っているお姉さんがいたので、その愚痴を聞いているだけで少し気が紛れた。言わなきゃいいのに具体的な事務所名も大声で話していたのだけれども、ここには書かない。
40年もキャリアがある人なんだぜ。ファンなら並ぼうや。今日は仕事で来ている人はひとりもいないはずだぜ。<関係者>だって並んでるさ。
ようやく列が動き始めたのが17時30分。ここから青山葬儀所まで2時間30分ほど、ゆっくりと歩き続ける。2時間35分だったかもしれない。
そして祭壇の前まで、また1時間ほどかかった。
式場に入った瞬間、ちょうど「トランジスタラジオ」が流れた。よりによってこの曲が流れて、祭壇に近づくともう我慢できなくて歌いながら号泣。
言いたいことは1週間前に書いた。この1週間書いてきた。
もう清志郎はいない。そう実感した。
でも、この日、数時間も並んだ数万人の胸の中で生きていることも実感できた。
ベタだけど、そういうこと。
また新しい一日が始まるさ。
Guitar Wolf Blog -狼の叫び- 忌野清志郎 青山ロックンロールショー [トオル]
<出棺前、参列者が遠巻きに囲む棺の上に、愛用のマントとギターが置かれると「雨あがりの夜空に」がかかった。「OK、チャボ!」。清志郎さんの仲井戸への掛け声に続いて歌声が流れた瞬間。それまで沈んでいた仲井戸が棺の前に飛び出した。言葉にならない声とともに両手を上げ、一心不乱に跳びはね続けた。(中略)清志郎さんの往年のステージパフォーマンスが乗り移ったかのような仲井戸の姿に、参列者は涙声で大合唱した。家族以外では仲井戸だけが清志郎さんの最期をみとっていた。>(asahi.com 5月5日付)

取材記者やカメラマンが取材先のすべてを把握するなんて無理に決まっている。いつものお仕事として現場へ急行してきた人もいるだろう。
だが、オレたちは密葬のようすを描写したちょっとした一文に安堵し、涙し、心無いキャプションに憤る。
年に数回、記者会見なるところへ行くと、そこで見かける芸能系のカメラマンのバイタリティに気圧される。ちょっと人種が違うんじゃないかと感じる。またそうでなければ生き残れない世界なのだと思う。
でも、だから、何したっていいってわけじゃない。
清志郎は日本のロックをメディアに踊らされることなく(あえて踊りながら)自ら利用してメジャーにした人だと思うけれども、記者の個人的な思いに溢れた良い記事もあるものの、やはり彼の死が芸能マスコミの見出しの論理で語られることに関しては残念ながら違和感を覚える。
清志郎の死でさえも芸能マスコミのフォーマットに収められてしまうんだな。
もっと頑張れよ、同世代のマスコミ。大人だろ。
9日のイマーノ・キヨシロー、THE GREAT RC SUCCESSIONの最後のライブはカメラマンさんにいっぱい撮ってもらおう。
(追記)
反骨、反骨と報じられるわけだが、それは<気骨>であって、その名の通り、清<志>郎なのだと思う。やはり大事なのはキーポン・ロッキンですよ。

取材記者やカメラマンが取材先のすべてを把握するなんて無理に決まっている。いつものお仕事として現場へ急行してきた人もいるだろう。
だが、オレたちは密葬のようすを描写したちょっとした一文に安堵し、涙し、心無いキャプションに憤る。
年に数回、記者会見なるところへ行くと、そこで見かける芸能系のカメラマンのバイタリティに気圧される。ちょっと人種が違うんじゃないかと感じる。またそうでなければ生き残れない世界なのだと思う。
でも、だから、何したっていいってわけじゃない。
清志郎は日本のロックをメディアに踊らされることなく(あえて踊りながら)自ら利用してメジャーにした人だと思うけれども、記者の個人的な思いに溢れた良い記事もあるものの、やはり彼の死が芸能マスコミの見出しの論理で語られることに関しては残念ながら違和感を覚える。
清志郎の死でさえも芸能マスコミのフォーマットに収められてしまうんだな。
もっと頑張れよ、同世代のマスコミ。大人だろ。
9日のイマーノ・キヨシロー、THE GREAT RC SUCCESSIONの最後のライブはカメラマンさんにいっぱい撮ってもらおう。
(追記)
反骨、反骨と報じられるわけだが、それは<気骨>であって、その名の通り、清<志>郎なのだと思う。やはり大事なのはキーポン・ロッキンですよ。
軽い二日酔い状態で、ちょっと違うんだよなあなんて思いながらワイドショーを観る。
今日、少しだけネイキッドを聴いた。あれは本当に出してくれて良かったと思う。
テレビの画面にCHABOさんや梅津さんやおおくぼさんが映る。三宅さんの表情は本当に辛そうだ。本当なんだな。あの中で眠っているんだなと思ったら、さすがにこみ上げてくるものがあった。本当なんだな。9日の青山でのライブに行こうか迷っている。
昨日はマイネルキッツのおかげで少し気が晴れた。懐が温まったので近所のもんじゃ屋で全然関係ない話をして酒を飲んだ。
日常というのはこうやっていつもと変わらず続いていく。
「おまえはおまえのロックンロールをやれ」と言ったのは19年前に亡くなった江戸アケミだった。
今日、少しだけネイキッドを聴いた。あれは本当に出してくれて良かったと思う。
テレビの画面にCHABOさんや梅津さんやおおくぼさんが映る。三宅さんの表情は本当に辛そうだ。本当なんだな。あの中で眠っているんだなと思ったら、さすがにこみ上げてくるものがあった。本当なんだな。9日の青山でのライブに行こうか迷っている。
昨日はマイネルキッツのおかげで少し気が晴れた。懐が温まったので近所のもんじゃ屋で全然関係ない話をして酒を飲んだ。
日常というのはこうやっていつもと変わらず続いていく。
「おまえはおまえのロックンロールをやれ」と言ったのは19年前に亡くなった江戸アケミだった。
今の僕の生活は中学生ぐらいのときに夢見ていた生活にかなり近いところにある。ロック・スターにもギター・ヒーローにもなれなかったけれども、まあ、今の生活は悪くない。当面の目標だった本もようやく出た。
<世間知らず>と言われようとも、きっと<君>だけには<わかってもらえる>ってずっと思っていた。それが中学生男子特有のベタベタのロマンチックな妄想だとしても。今でもそんな僕の生き方について、いい歳して親父と大喧嘩したりするんだから、きっと僕は中学生のときとあまり変わっていないのだろう(世間的にはかなりいい歳の親父も変わってないが)。
生き方や喋り方の、そんな大事な部分を教えてくれた多くの人たちのひとりが、間違いなく清志郎だったと思う。
取材にかこつけて逢いたい人に逢っている僕も、逢いたいけど逢いたくない人もいる。そのひとりが清志郎だった。
憧れの人で、永遠のファンでいられるのはとても幸せだと思う。
こんな日が、こんなに早く来るとは思わなかったが、今はただ感謝を捧げたい。
清志郎のうたが歌い継がれ、聴き継がれていくことを願う。
ロックスター忌野清志郎さんがんで死去(日刊スポーツ 5月2日付)
梅津和時 清志郎君へ
ケラリーノ・サンドロヴィッチblog 「日々是嫌日」 清志郎さんのこと。
菊地成孔「PELISSE」
BookerTandtheMGs Kiyoshiro Passing
<世間知らず>と言われようとも、きっと<君>だけには<わかってもらえる>ってずっと思っていた。それが中学生男子特有のベタベタのロマンチックな妄想だとしても。今でもそんな僕の生き方について、いい歳して親父と大喧嘩したりするんだから、きっと僕は中学生のときとあまり変わっていないのだろう(世間的にはかなりいい歳の親父も変わってないが)。
生き方や喋り方の、そんな大事な部分を教えてくれた多くの人たちのひとりが、間違いなく清志郎だったと思う。
取材にかこつけて逢いたい人に逢っている僕も、逢いたいけど逢いたくない人もいる。そのひとりが清志郎だった。
憧れの人で、永遠のファンでいられるのはとても幸せだと思う。
こんな日が、こんなに早く来るとは思わなかったが、今はただ感謝を捧げたい。
清志郎のうたが歌い継がれ、聴き継がれていくことを願う。
ロックスター忌野清志郎さんがんで死去(日刊スポーツ 5月2日付)
梅津和時 清志郎君へ
ケラリーノ・サンドロヴィッチblog 「日々是嫌日」 清志郎さんのこと。
菊地成孔「PELISSE」
BookerTandtheMGs Kiyoshiro Passing
火曜日その2。
夜になってカメラマンの大甲君の体調が悪くなったので彼はホテルに帰還。ここのところなぜか福岡に来ると高確率で体調が悪くなって、いつも先にホテルに帰るという謎の男なのだ…。
ということでNOIS/NOIZ。
1日に2度偶然あったら3回目は店にいかなきゃオチないだろということで、出田さんにも付き合ってもらい、久々にNOIS/NOIZで酒。だからって別に表情に出すわけでもなくクールなのがtoshさんなんだが(だからモテるか、この男)。
toshさんがモアリズムを強く勧めるのでライブ情報。
LUV MUSIC vol.3@cafe galleria
日時:05月14日(木)open 19:30 / start 20:00
会場:cafe galleria(福岡市中央区大名2-1-50-2F)
前売り¥2,000 / 当日¥2,500(要1drink order)
予約:092-751-2189(カフェガレリア)
出演:モアリズム(ex.カリフラワーズ)/松本かつひろ/アンチムジカ
オレ、聴きに行けないですけど…ナカスの情報に掲載予定。
お約束のSIONで送り出してもらい、おとなしくホテルに帰る。
翌日午前中の作業の準備をして落ちる。
夜になってカメラマンの大甲君の体調が悪くなったので彼はホテルに帰還。ここのところなぜか福岡に来ると高確率で体調が悪くなって、いつも先にホテルに帰るという謎の男なのだ…。
ということでNOIS/NOIZ。
1日に2度偶然あったら3回目は店にいかなきゃオチないだろということで、出田さんにも付き合ってもらい、久々にNOIS/NOIZで酒。だからって別に表情に出すわけでもなくクールなのがtoshさんなんだが(だからモテるか、この男)。
toshさんがモアリズムを強く勧めるのでライブ情報。
LUV MUSIC vol.3@cafe galleria
日時:05月14日(木)open 19:30 / start 20:00
会場:cafe galleria(福岡市中央区大名2-1-50-2F)
前売り¥2,000 / 当日¥2,500(要1drink order)
予約:092-751-2189(カフェガレリア)
出演:モアリズム(ex.カリフラワーズ)/松本かつひろ/アンチムジカ
オレ、聴きに行けないですけど…ナカスの情報に掲載予定。
お約束のSIONで送り出してもらい、おとなしくホテルに帰る。
翌日午前中の作業の準備をして落ちる。
日曜日。朝5時に帰ったのに14時には横浜にいたりする。
横浜・タイクーンで「THE GOLDEN CUPS PRESENTS 追悼 デイヴ平尾トリビュートパーティー」。昨年11月10日に急逝したデイブさんを追悼する<パーティー>である。追悼だけどパーティー。それがまたいい。おそらくお客さんも含めて参加者の平均年齢は余裕で50越え、もしかしたら60over。
司会は何と近田春夫氏。横浜、ディスコティーク、ハコバン、これが日本のロックの歴史だよ。
オープニングのフィルムが流れたあと、挨拶にはカップスのメンバーに加え、岸部一徳、沢田研二両氏も登場。もうそれだけで盛り上がる。浅野孝已、陳信輝、石間秀樹、カーナビーツにジャガーズなど等、カップスゆかりのミュージシャンが次々と登場する中で、圧倒的にライブのクライマックスはピンク・クラウド&金子マリWithミッキー吉野、難波弘之。これはさすがに前日からの疲れも吹っ飛んだ。
ライブの最後には参加者全員でデイブさんの新しい門出を祝って万歳三唱。この辺はしみったれてなくて嬉しくなる。ご遺族の方々は実際に火葬場でも万歳三唱をしたそうで、さすがに横浜の人間……というかデイブ平尾一族か。
帰りがけ、出口付近で6時間近くのパーティーの司会を務めた近田さんと遭遇したので思わず握手。いいライブだった。
次号のLBでレポート予定。
横浜・タイクーンで「THE GOLDEN CUPS PRESENTS 追悼 デイヴ平尾トリビュートパーティー」。昨年11月10日に急逝したデイブさんを追悼する<パーティー>である。追悼だけどパーティー。それがまたいい。おそらくお客さんも含めて参加者の平均年齢は余裕で50越え、もしかしたら60over。
司会は何と近田春夫氏。横浜、ディスコティーク、ハコバン、これが日本のロックの歴史だよ。
オープニングのフィルムが流れたあと、挨拶にはカップスのメンバーに加え、岸部一徳、沢田研二両氏も登場。もうそれだけで盛り上がる。浅野孝已、陳信輝、石間秀樹、カーナビーツにジャガーズなど等、カップスゆかりのミュージシャンが次々と登場する中で、圧倒的にライブのクライマックスはピンク・クラウド&金子マリWithミッキー吉野、難波弘之。これはさすがに前日からの疲れも吹っ飛んだ。
ライブの最後には参加者全員でデイブさんの新しい門出を祝って万歳三唱。この辺はしみったれてなくて嬉しくなる。ご遺族の方々は実際に火葬場でも万歳三唱をしたそうで、さすがに横浜の人間……というかデイブ平尾一族か。
帰りがけ、出口付近で6時間近くのパーティーの司会を務めた近田さんと遭遇したので思わず握手。いいライブだった。
次号のLBでレポート予定。
