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徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

四半世紀/SION-YAON 2010 with THE MOGAMI

2010-10-24 19:57:31 | Music
土曜日は山形戦の終了のホイッスルと同時に部屋を出て、約30分後には野音到着。
デビュー25周年のSION-YAON 2010 with THE MOGAMI。前回ナカスで特集を組んだのが20周年。ロフトのライブの真っ最中にバグ・ミュージックさんのご好意で販売スペースを提供していただいた。ライブが終わった後、打ち上げ中にお邪魔して読プレ用にサイン貰ったよなあ、とか。今回は鶴さんとは会えなかったがお元気だろうか。あの特集は鶴さんなしにはできなかったからね。博多のNOIS/NOIZのtoshさんに取材で出会ったのもこの特集で…まあSIONがつないでくれた縁というのがある。
ということでそれからまた5年が過ぎた。25年、四半世紀である。
その四半世紀耐え続けて、変わらない良さはSIONの声や言葉である。

また、この人、同じようなことをやって来ているようでいて(オリジナルアルバムを20枚以上作りながら)近作や新作が名作だったりすることが多い。まだ最新作は聴いていないのだけれども、「SORRY BABY」や「コンクリート・リバー」に負けない楽曲を作り続けている。
四半世紀という歳月を背負ったミュージシャンはメモリーに負けちゃうことが多いから。ファンも“それ”を求めることが多い。そして、それは本当につまらないことだと思う。正直、そんな感傷的なメモリーはカラオケで歌っとけ、と思う。
でもSIONは負けてないのである。それがこの男の凄いところである。

大人なんで席でおとなしく観ていたのだけれども85年の「新宿の片隅から」で腰が浮き、2007年の「マイナスを脱ぎ捨てる」で前に走った。『燦燦と』からの楽曲も「マイナスを脱ぎ捨てる」のように特別な歌になっていくのだろう。
25周年ではあったが、いつも通りの「そのまま」のSIONだった。
それがいいよ。

01.光へ
02.住人
03.SORRY BABY
04.薄紫
05.コンクリート・リバー
06.石塊のプライド
07.勝たなくてもいいのさ
08.カラスとビール
09.狂い花を胸に
10.ちいさな君の手は
11.遊ぼうよ
12.砂の城
13.どんなに離れてたって傍にいるから
14.鏡雨
15.Hallelujah
16.新宿の片隅から
17.マイナスを脱ぎ捨てる
enc1
18.お前の空まで曇らせてたまるか
19.からっぽのZEROから
20.燦燦と
enc2
21.彼女少々疲れぎみ
22.そして あ・り・が・と・う
23.たまには自分を褒めてやろう
24.このままが

1995年9月4日・沖縄

2010-10-15 03:00:23 | Music


一部に「変節した」と言われるのは仕方がない。
喜納昌吉は、ある良心を背負って沖縄を託されてしまったのだから。
しかし、40年近く「同じ歌」を歌い続けてきた人間が1、2年で変節してしまうものなのだろうか。
確かに顔は変わったかもしれない。
確かに太った。
政治が彼を太らせたのだろうか(いや、それは年齢のせいだと思うが)。
しかし2009年のアースデイのライブを観て、顔よりもトークが変わったんじゃないかと思った。
確かにあれは政治家風のトークだ。

20年前のライブビデオと比較するのは酷な話だが、「ニライカナイ」の中で、彼は実に漲るような確信に満ちた表情で、オーディエンスに優しく語りかけた。
<まずは東京の無意識を破壊すること。何も怖いものではない。東京の下には莫大なるスピリットの実がある>
これは現在も間違っていない認識だと思う。
そう言った喜納昌吉は「踊れ」とは言わなかったが、チャンプルーズはソリッドでタイトな「ハイサイおじさん」でオーディエンスを躍らせ、熱狂させた。
しかし政治の世界の人間や野暮な連中には、残念ながらこんな言葉は通じない。
<東京の無意識>の中で、楽器と唄という武器のない喜納昌吉は徒手空拳で闘わなければならない。
東京が変わらなきゃ沖縄が変わるわけがない。
オレらはそれぞれがそれぞれの場所で、同じ目的で闘うべきなのだ(アケミの受け売り風だけど)。

喜納昌吉を批判している多くのおじさん、おばさんは同じ時代を過ごしてきた人たちだからこそ、尚更厳しい見方をしているのかもしれない。しかしステージの上で完全武装の喜納昌吉と同じ闘い方を、そのまま政治の世界で求めるのは、それはそれで酷だと思うのだ。少なくとも何も成し遂げていない彼の足を引っ張るようなことはすべきではないんじゃないか。

彼は闘ってると思うけどな。それは葛藤なのかもしれないけれども。

終わるということ

2010-08-23 07:10:41 | Music
テレビでHMV渋谷店の閉店のニュースを見た。
個人の思い出や思い入れを否定するわけじゃないけれども、マスコミの乗っちゃうと、やはり、どうしても、嘘っぽい空騒ぎな感じがして仕方が無い。まあメモリアルな出来事はどんなものでも、そんなものだけれども。
まあ何があったって音楽はなくならないし、何かが変わることはあってもすべてが終わるわけじゃないものね。

まあ日本人は少なからず音楽をも「卒業」する傾向がある。自分が愛していたものを年齢や環境や立場や人間関係で止めちゃう人は少なくない。そういうイージーな卒業思考が何か嫌で、だからナカスで<卒業しない男たち>という特集を組んだことがあった。
“何を終わったつもりでいるんだ”、と。
全ては自分(だけ)の問題だと思うんだがなあ。

ナマズルイオヤジ

2010-08-22 01:26:15 | Music
今日と明日の二日間に渡って錦糸公園を中心に、錦糸町駅周辺で第一回すみだストリートジャズフェスティバルが開催される。
夕方、歩いて錦糸公園へ向かう。メインステージではこの日最後の<レゲエ in すみだジャズ>MACKA RUFFINのステージ。日差しも弱まって涼しくなった錦糸町駅前に心地好いレゲ。
30分ほど聴いたあと、大平のすみだパークスタジオへ移動。初日のメインアクトともいえる中本マリ(with大石学、米木康志、セシル・モンロー)のステージ。スタートは予定より多少遅れたが、(たぶん)200人ほどの聴衆が集まって会場はほぼフルハウス。倉庫を改装した小屋みたいだが、なかなか良い雰囲気である。
1時間弱のライブは熱かった。中本さんの携帯が鳴ったのは演出だったのかなあ。
歩いて帰れる範囲でこういうイベントが開かれるのは本当に幸せなことだ…と思いながら、加賀屋で酒。

オール・ボランティアの運営らしいので注文をつけるのは何なのだけれども、気になることがいくつかあった。Twitterにもちょっと書いた。それは瑣末なことで運営にはほとんど責任はないと思うのだけれども(そこがオール・ボランティアの甘いところで、辛いところでもある)、路上や公園ではない、フリーの会場ではない公演(例えば、この夜のすみだパークスタジオでのライブ)は有料にしてもいいんじゃないかなと思った。オレはこういう善意を前提にしたイベントで平気な顔してナマズルイ真似するオヤジは見たくなかったぜ。そのテの人間はどんなところにも出没するけれど。ライブ中のストロボも論外だけど…携帯の電源切らせると同じぐらい大事なことじゃないか。あれは聴衆というよりも、ミュージシャンに失礼というものだ。
明日のメインアクトの日野皓正さんのステージは12時から錦糸公園で整理券を配布するそうだ。それは妥当な判断だと思う。でも、まあ、第一回目の初日だしね。注文つけるのもアレだとも思ってますが。

それでも、3年後にスカイツリーまで伸びたジャズストリートが実現するように心から応援します。やっぱりボランティアで参加すりゃ良かったかな。

あー久しぶりにGate one行きたくなったな。いろんな意味で。

i get requests

2010-08-03 18:49:20 | Music
どんなアルバムもSIONとは1対1になって向き合わざるを得ない。アコースティックならば尚更である。

ところでライナーに掲載されている名簿ってリクエスト順なのだろうか。そうだったなら、むちゃくちゃギリギリだったなあ…自分の名前、探しやすいけどw
今秋リリース予定のオリジナルも楽しみだ。

と、その前にNakedも買わなきゃなあ。
25周年ということもあるのだろうけれども何だかリリースが続く。この2年ほど続いた今の制作体制はひとまず軌道に乗ったということなのだろうか。

ベスト100とか…

2010-08-03 16:14:21 | Music
今更ながらMM6月号「ゼロ年代アルバムベスト100」。
ディランの一位というのは出来云々以前に冗談としか思えない。生けるレジェンド、ビッグネームという共通項以外に“ゼロ年代”に名作はあり得るのか。
「ゼロ年代におけるブライアン・ウィルソンであり…」云々の選評もまったく意味不明。もはやランキングの意味をもう一度、原点に立ち戻って問わなけらばならない。
リアルタイムに疎くなってしまった世代にとっての「アルバムガイド」なら心の底から納得できるけど。雑誌を売るためには確かに手っ取り早いんだろうけどね。

Time Has Come Today

2010-07-03 18:41:58 | Music



Time has come today
Young hearts can go their way
Can't put it off another day
I don't care what others say
They say we don't listen anyway
Time has come today(Hey)

The rules have changed today (Hey)
I have no place to stay (Hey)
I'm thinking about the subway (Hey)
My love has flown away (Hey)
My tears have come and gone (Hey)
Oh my Lord, I have to roam (Hey)
I have no home (Hey)
I have no home (Hey)

Now the time has come (Time)
There's no place to run (Time)
I might get burned up by the sun (Time)
But I had my fun (Time)
I've been loved and put aside (Time)
I've been crushed by the tumbling tide (Time)
And my soul has been psychedelicized (Time)

Now the time has come (Time)
There are things to realize (Time)
Time has come today (Time)
Time has come today (Time)

Time

本物の誕生

2010-06-03 23:39:09 | Music
<色川さんはすごい。なんでも、アメリカ軍の空襲を受けながら、ファッツ・ウォーラーのレコードを持って逃げたという人だから。あの頃、ジャズを聴けるという感覚は、これは本物の誕生である。
 彼の小説の中では、その部分が矛盾しないことになっている。
 つまり《東京の空の上を飛んでいる爆撃機のパイロットが、ファッツ・ウォーラーかもしれない》という意識が、大真面目に彼の中にあったからである。>
(川上宗薫/ウィリー・ネルソン&レオン・ラッセル「ワン・フォー・ザ・ロード」解説より)

6月6日…

2010-06-01 07:19:49 | Music
shimokitazawa GARDEN 1st Anniversary “ KING OF ROCK ”
開場:17:00 開演:18:00
料金:¥3,800 当日¥4,300(1D別)
下北沢GARDEN(東京都世田谷区北沢2-4-5 mosia B1F)
http://gar-den.in/schedule/
出演:SHEENA & THE ROKKETS、THE COLLECTORS、THEATRE BROOK

このメンツ、物凄く観たい…新譜発売直前…しかし当日は死闘必至の静岡ダービー…。
しかもTheatre Brookは前日は日本平でイベントなんだよなあ。


日本平でTheatre Brook聴ける人がウラヤマシイ…。

タワレコで予約してインストアに突撃すっか…リリース前にタイジ先生、観たかった。
嗚呼…。

Baby

2010-05-31 05:01:04 | Music
テスト…テスト…テスト…テスト…俺たちのやることはいつでもテストだよ。音楽が始まる前のテスト。ミュージシャンもテスト。屋根裏に出るためにはデモテープを持ってこなきゃいけない。テスト。でなきゃ全部コネで入らなきゃいけない。しかし屋根裏だってお前らが持ってきたテープを聴いているわけじゃないぜ。山のようにあるからね。オレ前、屋根裏に出ようと思ってな、4回ぐらいテープを持って行ったんだよ。客が入るかどうかわからんようなバンドは聴いてくれない、どこも。しかしまあ出てるけどな(笑)。けど、そうだねえ、何でもテストだよな。学校のテストだけじゃないぜ。就職したかったらまたテストだしな。映画スターになりたかったらテストよ。全部テスト。ミュージシャンもテスト。
テスト1、テスト2、テスト3、テスト4。
テストされたくなかったらこっちへこいよ。

Baby
Baby負けるんじゃないぜ
Baby引き込まれるぜ
Babyよく見ろよ奴らの目を
Babyわかるはずさ
Babyもう御免さ
Baby我慢できない
Baby血を流せ
Babyただ吠えるだけじゃ
Babyあいつらと同じさ
Baby負けるんじゃないぜ
Baby引き込まれるぜ
Babyただ吠えるだけじゃ
Baby引き込まれるぜ
Baby血を流せ
Baby引き込まれるぜ
Babyわかるはずさ
Babyわかるはずさ
Baby引き込まれるぜ
Babyよく見ろ奴らの目を
Baby引き込まれるぜ
Baby引き込まれるぜ
Baby
(江戸アケミ/財団法人じゃがたら 1981年4月19日屋根裏)