
昨夜は下北沢・風知空知で<theatre brook history's Bar~ありったけ語ります~episode.1>。
19時30分ぐらいに店に着いたのだが、まだ人少なすぎだったのでほとんど迷うことなくタイジの真正面という思いっきりベストポジションに座る。これまでも近めのポジションで見ることはあったのだが、今回ばかりはほぼ対面である(2年前のインタビュー以来の近さだな…)。この至近距離でタイジのギターが聴けるというのはホントに贅沢。
このトーク企画はタイジと元エピックソニーの担当でA&R中村勉氏が語らうtheatre brook、今回は95年のメジャーデビュー(ミニ)アルバム「Calm Down」リリースと渾身の名曲「ありったけの愛」のヘビーローテーションとパワープッシュで有頂天の「勘違い時代」直前までのヒストリーと裏話。デビュー前後の裏話ってのは要するにレコード会社の裏話でしかないのだから、そこに当事者の中村氏が登場したら、彼が饒舌になるのは当たり前だろう。まあ今回は中村氏自身とエピックソニーの話に終始したという感も無きにしも非ずだがw変にまとめようとしない方がタイジらしくていいのである。ただデビュー前の話はもうちょっと突っ込んで訊きたかった。あとデビュー前に中村氏が50曲ほどレコーディングさせたというデモテープの音源がまだあったら聴きたかったかな。
しかし本人だけではなく関係者が多角的に熱く語るtheatre brookという企画は改めていいと思う(武道館への道のためにも)。history's Barなんだからいろんなゲストを呼んでいただきたいものである。
これ、10回ぐらいのシリーズ企画らしい。
次回は3月17日。もちろん帰り際に予約した。
水曜日じゃなくて良かった…。
【theatre brook history's Bar~ありったけ語ります~episode.1 2011年2月10日】
01.トゲのないバラ
02.Calm Down
03.ありったけの愛
04.立ち止まって一服しよう
05.夢とトラウマ
youtubeを観てたら何となく辿り着いたクィーン。
しかし、これクィーン復活のまさに歴史的瞬間。
『ザ・ゲーム』『フラッシュ・ゴードン』で最高潮に達した人気が、82年作『ホット・スペース』がタイトルに反してクールに受け止められ、日本でのミーハー人気もずいぶん落ち込んだ記憶がある。「ミュージック・ライフ」でも既にイギリスのニューロマあたりにすっかり主役の座は奪われていたので、84年作『ザ・ワークス』で原点回帰したとて再び盛り上がった記憶もない。
しかしウィキにもあるように「南米あたりで人気らしいよ」という記事は確かに読んだ記憶がある。南米はドサ回り扱いか。
そして1985年のライブ・エイドである。
今やスポーツエンタテイメントには鉄板のアンセムの2曲ではあるが、当時のイングランドではどう受け止められたのだろう。でも始まっちゃったら歌えるんだもんね。70年代の日本の歌謡曲みたいなもんなのか。「クィーン? ケッ!」とか言っていても身体が覚えてるというか。でもその場にいたら拳は振り上げないけど歌っちゃうかもしれないロックの様式美。
人気というよりもソロ活動が増えたバンドの内情として、これはバンドとして「復活の瞬間」だったらしい。
しかし今観るとずいぶん気色の悪い映像でもある。
まるで富山の沖合いで底引き網にかかったヒラメに群がるヨコエビのように(わかる人にはわかる)ウェンブリーを埋め尽くし、興奮し切った大観衆。まあ、しかし抗いがたいものもあるわな、大衆の一員として。
恵比寿リキッドルームでTHEATRE BROOK<Live long and prosper!Tour>。
Live long and prosper!=長寿と繁栄を!
日本最強のベテラン・ロックバンドらしいツアータイトルである。ステージの装飾は、あの、Candle June、キャンドル・ジュンですよ。東京のオープニングアクトはマイア・バルーが熱く務めた。
結局レコ発もフェスも行けなかったので丸々一年振りのライブ。今年待望のアルバム「Intention」がリリースされ、最初に聴いた時にはキャッチーなリフとストレートなロックンロールアルバムで聴きやすくはあったのだが、ぶっちゃけ「Reincarnation」の方が出来よくね? と思っていた。悪い。まあ、それは、これまでのシアターブルックの延長線上にある集大成的なアルバムなのだから当然なのだ。
が、しかし。今日ライブを観て評価は一変した。ジャムバンドって言い方はあんまし好きじゃないけれども、やっぱり日本最高レベルのジャムバンドであり、ライブバンドだと再認識した。もともと凄腕ばかりなのだけれども、ライブ数が格段に増えた今年のシアターブルックの成果は確かに現れていたと思う。
「Intention」最高です。何というか、この日もタイジは「武道館、武道館」と連呼していたのだけれども、武道館でプレイしたら、ライブ映えする「Intention」の楽曲もさらに映えるだろうなという…武道館のステージに立つタイジが目に浮かぶわけですよ。どんだけやりたいんだ、武道館で。
ただ…まあ、今日「デュラララ」ファンが会場にいたのか知らんけれども、シアター史上最高のヒットになった「裏切りの夕焼け」が、それほどオーディエンスの反応が良くないのは「こんなもんじゃないぞ」って事を知っているからなんだと思う。それは他の楽曲を聴けば良く判る。
2年振りの復活ライブだった去年ほどの、ある種の重みもなく、セットリストもほぼ「Intention」からの楽曲だったが、本編はタイトで完成度が高くて良かったと思う。アンコールも結局長尺の「夢とトラウマ」1曲のみだった(!)のも清々しく素晴らしい。去年も感じたけれども、本編の完成度が高ければアンコールはあっても無くてもいいのよ。
【セットリスト】
01.TEPID RAIN
02.SNAKE BOOTS
03.ドレッドライダー
04.お尻をひっぱたけ!
05.裏切りの夕焼け
06.TYPHOON SHELTER
07.明日のかけら
08.恋人よ
09.旅人と踊り子(withマイア・バルー)
10.聖なる巨人
11.イカロスの大地
12.ありったけの愛(メンバー紹介)
13.まばたき
(enc)
14.夢とトラウマ
今回のライブはレコーディングされていたそうで、おそらく…またototoyあたりから配信リリースですかね。これも楽しみ。ツアーはこのあと最終公演地、札幌へ向かう。久々に遠征したくなるような内容だったぜ。北海道の民は是非行くように。年末はリフの耳コピを進めよう…。
THEATRE BROOK<Live long and prosper!Tour>
12月22日(水)/札幌ペニーレーン
開場18:30/開演19:00
オープニングアクト(cosmic stew)
Live long and prosper!=長寿と繁栄を!
日本最強のベテラン・ロックバンドらしいツアータイトルである。ステージの装飾は、あの、Candle June、キャンドル・ジュンですよ。東京のオープニングアクトはマイア・バルーが熱く務めた。
結局レコ発もフェスも行けなかったので丸々一年振りのライブ。今年待望のアルバム「Intention」がリリースされ、最初に聴いた時にはキャッチーなリフとストレートなロックンロールアルバムで聴きやすくはあったのだが、ぶっちゃけ「Reincarnation」の方が出来よくね? と思っていた。悪い。まあ、それは、これまでのシアターブルックの延長線上にある集大成的なアルバムなのだから当然なのだ。
が、しかし。今日ライブを観て評価は一変した。ジャムバンドって言い方はあんまし好きじゃないけれども、やっぱり日本最高レベルのジャムバンドであり、ライブバンドだと再認識した。もともと凄腕ばかりなのだけれども、ライブ数が格段に増えた今年のシアターブルックの成果は確かに現れていたと思う。
「Intention」最高です。何というか、この日もタイジは「武道館、武道館」と連呼していたのだけれども、武道館でプレイしたら、ライブ映えする「Intention」の楽曲もさらに映えるだろうなという…武道館のステージに立つタイジが目に浮かぶわけですよ。どんだけやりたいんだ、武道館で。
ただ…まあ、今日「デュラララ」ファンが会場にいたのか知らんけれども、シアター史上最高のヒットになった「裏切りの夕焼け」が、それほどオーディエンスの反応が良くないのは「こんなもんじゃないぞ」って事を知っているからなんだと思う。それは他の楽曲を聴けば良く判る。
2年振りの復活ライブだった去年ほどの、ある種の重みもなく、セットリストもほぼ「Intention」からの楽曲だったが、本編はタイトで完成度が高くて良かったと思う。アンコールも結局長尺の「夢とトラウマ」1曲のみだった(!)のも清々しく素晴らしい。去年も感じたけれども、本編の完成度が高ければアンコールはあっても無くてもいいのよ。
【セットリスト】
01.TEPID RAIN
02.SNAKE BOOTS
03.ドレッドライダー
04.お尻をひっぱたけ!
05.裏切りの夕焼け
06.TYPHOON SHELTER
07.明日のかけら
08.恋人よ
09.旅人と踊り子(withマイア・バルー)
10.聖なる巨人
11.イカロスの大地
12.ありったけの愛(メンバー紹介)
13.まばたき
(enc)
14.夢とトラウマ
今回のライブはレコーディングされていたそうで、おそらく…またototoyあたりから配信リリースですかね。これも楽しみ。ツアーはこのあと最終公演地、札幌へ向かう。久々に遠征したくなるような内容だったぜ。北海道の民は是非行くように。年末はリフの耳コピを進めよう…。
THEATRE BROOK<Live long and prosper!Tour>
12月22日(水)/札幌ペニーレーン
開場18:30/開演19:00
オープニングアクト(cosmic stew)
代官山unitでSION アコースティックLive 2010~SION with Bun Matsuda~。
完全にフロアから人が溢れていて9割方モニターでヲチでしたが。
相変わらずブルーズに陥らない文さんのギターに、ブルーズそのもののSIONの歌とハープ。これが絶妙なバランスなんだろう。去年のライブは盟友の死があったりして結構重い印象があったのだけれども、この夜のライブはわりと淡々と進行した印象だった。アドリブ混じりの「そして あ・り・が・と・う」は年末ソングにぴったりだったなァ。CHABOさんの「Hello Good-bye」みたいなフィーリング。
「たまには自分を褒めてやろう」では途中で歌うのを止めカメラを注意するなんてアクシデントもあったりしたのだけれども、それはともかくSIONの歌を聴いて今年も年末を実感する。
で、記憶頼りの不完全セットリスト。
【with Bun Matsuda】
01.午前3時の街角で
02.夜しか泳げない
03.SORRY BABY(「龍馬伝」の打ち上げで福山とデュエットしたという…)
04.石塊のプライド
05.ちいさな君の手は
06.*****
07.薄紫
08.砂の城
09.遊ぼうよ
10.こんなに天気がいいからよ
11.ありがてぇ
12.*****
13.ガード下
14.からっぽのZEROから
15.お前の空まで曇らせてたまるか
16.Hallelujah
17.燦燦と
【SIONソロ】
18.*****
19.曇り空、ふたりで
20.*****
21.12月
22.赤鼻のトナカイ
23.そして あ・り・が・と・う
24.マイナスを脱ぎ捨てる
【with Bun Matsuda】
25.ごきげんさ
26.たまには自分を褒めてやろう
27.このままが
何か、大事な曲をド忘れしているような気がする…。
帰りに近所の酒場に寄って酒。店長にお願いして3月のSIONライブのチラシを貼ってもらう。
今日も恵比寿でtheatre brook。これも年末恒例…去年は復活ライブだったが一年経つのも早いもんですな…。
完全にフロアから人が溢れていて9割方モニターでヲチでしたが。
相変わらずブルーズに陥らない文さんのギターに、ブルーズそのもののSIONの歌とハープ。これが絶妙なバランスなんだろう。去年のライブは盟友の死があったりして結構重い印象があったのだけれども、この夜のライブはわりと淡々と進行した印象だった。アドリブ混じりの「そして あ・り・が・と・う」は年末ソングにぴったりだったなァ。CHABOさんの「Hello Good-bye」みたいなフィーリング。
「たまには自分を褒めてやろう」では途中で歌うのを止めカメラを注意するなんてアクシデントもあったりしたのだけれども、それはともかくSIONの歌を聴いて今年も年末を実感する。
で、記憶頼りの不完全セットリスト。
【with Bun Matsuda】
01.午前3時の街角で
02.夜しか泳げない
03.SORRY BABY(「龍馬伝」の打ち上げで福山とデュエットしたという…)
04.石塊のプライド
05.ちいさな君の手は
06.*****
07.薄紫
08.砂の城
09.遊ぼうよ
10.こんなに天気がいいからよ
11.ありがてぇ
12.*****
13.ガード下
14.からっぽのZEROから
15.お前の空まで曇らせてたまるか
16.Hallelujah
17.燦燦と
【SIONソロ】
18.*****
19.曇り空、ふたりで
20.*****
21.12月
22.赤鼻のトナカイ
23.そして あ・り・が・と・う
24.マイナスを脱ぎ捨てる
【with Bun Matsuda】
25.ごきげんさ
26.たまには自分を褒めてやろう
27.このままが
何か、大事な曲をド忘れしているような気がする…。
帰りに近所の酒場に寄って酒。店長にお願いして3月のSIONライブのチラシを貼ってもらう。
今日も恵比寿でtheatre brook。これも年末恒例…去年は復活ライブだったが一年経つのも早いもんですな…。
<アルバータはまず聴衆に、看護婦の仕事を心から愛していたこと、病院の規則で、七十歳で辞めさせられたときは本当に悲しかったことを話した。
「でも、騙されたのは、本当は彼らのほうなのさ。だって、あたしの本当の年齢は八十二歳だからね。あたしが彼らの裏をかいてやったことになるね。ハッハッハ!」
アルバータの本当の年齢を知らなかった看護婦たちは、驚きの声を上げた。(中略)
拍手はまるで、雷が落ちたようだった、とアルバータはいう。「みんなが、このおばあちゃんは歌えるんだ。このおまあちゃんはまだ現役だ。このおばあちゃんのおかげで、また感動というものがよみがえった、と思っていることが痛いほどわかった。涙をぬぐっている人もいた。うれし涙だ。バーニーは店の隅で満足そうに立ってたよ」
アルバータは、翔んだ。
「次の曲は、皆さんがまだ生まれていないころにあたしが作った曲で、曲名は『ダウン・ハーテッド・ブルース』と言います。この曲を書いてまもなく、あの憎らしいブルースシンガー、ベッシー・スミスがデビューして、デビュー曲にこの曲を使っちまった。それであたしはいまだに著作権を支払ってもらってるというわけ」
「男は女の心をズタズタにしたものさ。いまでもそうじゃないのかい?」
彼女は長い爪でピアノのふたをタタタと叩いて、ジミーに言った。
「さあ、たっぷりときかせてやろうじゃないか」>
(フランク・C・テイラー/ヤンソン由美子・訳「人生を三度生きた女 “魂のブルース”アルバータ・ハンターの生涯」筑摩書房)
「でも、騙されたのは、本当は彼らのほうなのさ。だって、あたしの本当の年齢は八十二歳だからね。あたしが彼らの裏をかいてやったことになるね。ハッハッハ!」
アルバータの本当の年齢を知らなかった看護婦たちは、驚きの声を上げた。(中略)
拍手はまるで、雷が落ちたようだった、とアルバータはいう。「みんなが、このおばあちゃんは歌えるんだ。このおまあちゃんはまだ現役だ。このおばあちゃんのおかげで、また感動というものがよみがえった、と思っていることが痛いほどわかった。涙をぬぐっている人もいた。うれし涙だ。バーニーは店の隅で満足そうに立ってたよ」
アルバータは、翔んだ。
「次の曲は、皆さんがまだ生まれていないころにあたしが作った曲で、曲名は『ダウン・ハーテッド・ブルース』と言います。この曲を書いてまもなく、あの憎らしいブルースシンガー、ベッシー・スミスがデビューして、デビュー曲にこの曲を使っちまった。それであたしはいまだに著作権を支払ってもらってるというわけ」
「男は女の心をズタズタにしたものさ。いまでもそうじゃないのかい?」
彼女は長い爪でピアノのふたをタタタと叩いて、ジミーに言った。
「さあ、たっぷりときかせてやろうじゃないか」>
(フランク・C・テイラー/ヤンソン由美子・訳「人生を三度生きた女 “魂のブルース”アルバータ・ハンターの生涯」筑摩書房)
女(石井ひとみ)「あんた、あんた……いるのね。あたし、夜中にふとあんたに触れたいと思う。ただ触れたいって。でも触れるっていうのはとても寂しいことだと思う。何だか知らないけど寂しいことだと思う。でもあんたに触れるとほんの少しだけ慰められるよ」
男(金守珍)「ほんの少しなのか」
女「ええ、ほんの少し。だからって怒らないでね」
男「怒らないよ」
女「でも、そのほんの少しがあたしにとってはとても大きいのよ。わかってくれる?」
男「ああ」
女「それにあたし、目が見えないから時々自分の形を忘れてしまうの。だから蝶になってひらひら飛んで行ってしまわないかって不安なの。でも……こうやってあんたに触れるとあたしはまたあたしの形を思い出すの。……あたし、変な形してないよね?」
男「おめえはおめえだよ」
女「どんな?」
男「……丸じゃない」
女「丸じゃないの?」
男「ああ、みんな丸じゃないよ。四角か五角、せいぜい六角ってところだ」
女「それで転がっていくんだね」
男「ああ、転がっていくのさ」
(鄭義信・作/金盾進・演出/新宿梁山泊 ビデオ「千年の孤独」より)
男(金守珍)「ほんの少しなのか」
女「ええ、ほんの少し。だからって怒らないでね」
男「怒らないよ」
女「でも、そのほんの少しがあたしにとってはとても大きいのよ。わかってくれる?」
男「ああ」
女「それにあたし、目が見えないから時々自分の形を忘れてしまうの。だから蝶になってひらひら飛んで行ってしまわないかって不安なの。でも……こうやってあんたに触れるとあたしはまたあたしの形を思い出すの。……あたし、変な形してないよね?」
男「おめえはおめえだよ」
女「どんな?」
男「……丸じゃない」
女「丸じゃないの?」
男「ああ、みんな丸じゃないよ。四角か五角、せいぜい六角ってところだ」
女「それで転がっていくんだね」
男「ああ、転がっていくのさ」
(鄭義信・作/金盾進・演出/新宿梁山泊 ビデオ「千年の孤独」より)
渋谷のプレジャープレジャーでハシケン・デビュー15周年記念ライヴ11月編「ハシケン・フルバンドスタイル!!」。109の横、ユニクロの上という渋谷の超メジャーな立地、映画館のようなふかふかの座席に違和感を覚えつつ…だってどうせ始まったら立っちゃうんだから…と思ってたら予想通り、トータルで10分も座らず(そのうち10分はスタート待ち)。
『LIVE ! ~the Best of Best』のオープニングのまんま、「SHAKE ME、SHAKE YOU」に始まり、「セッション」「稲スリ節」「ワイド節」「乳のみほせ」とハシケンフルバンドにしかできないグルーブを聴かせる。
「くっついていたい」でゲストで梅津和時さん登場。またこれが清志郎テイストとも言えるバラードで、いかにも梅津さんらしい硬質でエモーショナルなサックスが聴けた(saigenjiもゲストとして登場)。
「ワイド節」ではヤギヤスオさんもステージに上がり踊り狂っていた。Twitterでは心配になるようなツイートもしていたんだけど、いや、お元気でした。
(※記憶違い。修正しました)
そしてこのフルバンドスタイルは「おそらく最後」と言う。
6月のブログでハシケンは自主企画でのライブを無期限休止することを明らかにしている。それにしても「いつも応援してくれる皆さんへ」(シェフは気まぐれ、テーゲー日誌 2010年06月24日)は活動報告として残念だけど、昨日のブログ「いよいよ明日!」(シェフは気まぐれ、テーゲー日誌 2010年11月23日)の内容の方が赤裸々で切ないような気がするんだよなあ。ジャズ、ロックに限らずビッグバンドというのは「経営」そのもので、だからスカパラの成功はとても凄いことなんだけれども、実際ミュージシャンひとりが「経営」するにはやはり無理がある。
いや、しかし、今日のフルバンドライブを観て、聴いてハシケンという人は音楽的な理想が高い人なんだなと改めて思った。彼の音楽に必要だったのがこのフルバンドだったのだと思う。そんな彼がフルバンドの可能性や達成感を知りつつ、それを「最後かも」と言わざるを得ない状況というのは、やはり断腸の思いだっただろうなと思うわけですよ。
まあ活動そのものを止めるってわけじゃないんだし…最後のMCでもやっぱり「また(フルバンドは)やる」って言ってたしなw 止められるわけないよね。
ハシケン頑張れ。やっぱり同世代の音楽家には頑張って欲しいよ。
ハシケン・デビュー15周年記念ライヴ12月編はまだ続く。
12月15日は東京のホーム下北沢・440です。
『LIVE ! ~the Best of Best』のオープニングのまんま、「SHAKE ME、SHAKE YOU」に始まり、「セッション」「稲スリ節」「ワイド節」「乳のみほせ」とハシケンフルバンドにしかできないグルーブを聴かせる。
「くっついていたい」でゲストで梅津和時さん登場。またこれが清志郎テイストとも言えるバラードで、いかにも梅津さんらしい硬質でエモーショナルなサックスが聴けた(saigenjiもゲストとして登場)。
「ワイド節」ではヤギヤスオさんもステージに上がり踊り狂っていた。Twitterでは心配になるようなツイートもしていたんだけど、いや、お元気でした。
(※記憶違い。修正しました)
そしてこのフルバンドスタイルは「おそらく最後」と言う。
6月のブログでハシケンは自主企画でのライブを無期限休止することを明らかにしている。それにしても「いつも応援してくれる皆さんへ」(シェフは気まぐれ、テーゲー日誌 2010年06月24日)は活動報告として残念だけど、昨日のブログ「いよいよ明日!」(シェフは気まぐれ、テーゲー日誌 2010年11月23日)の内容の方が赤裸々で切ないような気がするんだよなあ。ジャズ、ロックに限らずビッグバンドというのは「経営」そのもので、だからスカパラの成功はとても凄いことなんだけれども、実際ミュージシャンひとりが「経営」するにはやはり無理がある。
いや、しかし、今日のフルバンドライブを観て、聴いてハシケンという人は音楽的な理想が高い人なんだなと改めて思った。彼の音楽に必要だったのがこのフルバンドだったのだと思う。そんな彼がフルバンドの可能性や達成感を知りつつ、それを「最後かも」と言わざるを得ない状況というのは、やはり断腸の思いだっただろうなと思うわけですよ。
まあ活動そのものを止めるってわけじゃないんだし…最後のMCでもやっぱり「また(フルバンドは)やる」って言ってたしなw 止められるわけないよね。
ハシケン頑張れ。やっぱり同世代の音楽家には頑張って欲しいよ。
ハシケン・デビュー15周年記念ライヴ12月編はまだ続く。
12月15日は東京のホーム下北沢・440です。
<そして1975年10月23日、フィルのホームグラウンドのひとつであるグリニッジ・ヴィレッジのガーズ・フォーク・シティのオーナーのマイク・ポルコの誕生日を祝うコンサートで歌ったのを最後に彼は人前で歌うことをやめてしまう・その年の末から始まるボブ・ディランのローリング・サンダー・レヴューにも、フィルはボブに誘われて参加する予定だったが、とても歌える状態ではなかったらしい。
そして1976年4月9日、フィル・オクスはクィーンズのファー・ロッカウェイにある妹の家で首をつって自殺してしまう。彼は前の年の12月からそこに住んでいたということで、もっぱらの悩みは、声が潰れてしまったことより(※)、言葉が浮かんで来なくて歌が作れなくなったことだった。
アルコールに溺れての自殺だったという人もいるが、一方ではフィルの死に疑惑を持つ人もいる。彼はどうやらCIAにマークされていたらしく、南米でも、イギリスでも、アイルランドでも、すべて行き先を知られていて、すぐに逮捕されたり、国外追放処分にあっていた。アフリカの事件も、フィル・オクスの“声”を奪おうと誰かが仕組んだものではないかと見ることができ、その疑惑はいまだに晴らされていない。それにニューヨークでの自殺にしても、CIAやFBIは反体制派の人間を自殺へと追い込む謀略手段を持っていて、フィルの死はそれと関係あるのではないかという意見もある。彼の死後にフォークウェイズ・レコードから発売された「インタビューズ・ウィズ・フィル・オクス」というインタビュー・アルバムのライナー・ノーツで、元ブロードサイド誌の編集に携わっていたゴードン・フリーゼンは、「プロテスト・シンガーになるのは危険なことである」と書いている。>
(中川五郎・1990年1月/Phil Ochs「REHEARSALS FOR RETIREMENT」ライナーノーツより)
※1973年、タンザニアの社会主義国家視察の目的でアフリカを訪れたフィルは暴漢に襲われ、声帯をほとんど損傷する大怪我を負った。
・“プロテスト・シンガー”が言葉が浮かんで来ない時代。過去?←→現在
・“それ”が一体音楽である必要はあるのか。
・鮮明なディランとの対比。
・2010年現在、“それ”は今でも音楽でなければならないのか。
そして1976年4月9日、フィル・オクスはクィーンズのファー・ロッカウェイにある妹の家で首をつって自殺してしまう。彼は前の年の12月からそこに住んでいたということで、もっぱらの悩みは、声が潰れてしまったことより(※)、言葉が浮かんで来なくて歌が作れなくなったことだった。
アルコールに溺れての自殺だったという人もいるが、一方ではフィルの死に疑惑を持つ人もいる。彼はどうやらCIAにマークされていたらしく、南米でも、イギリスでも、アイルランドでも、すべて行き先を知られていて、すぐに逮捕されたり、国外追放処分にあっていた。アフリカの事件も、フィル・オクスの“声”を奪おうと誰かが仕組んだものではないかと見ることができ、その疑惑はいまだに晴らされていない。それにニューヨークでの自殺にしても、CIAやFBIは反体制派の人間を自殺へと追い込む謀略手段を持っていて、フィルの死はそれと関係あるのではないかという意見もある。彼の死後にフォークウェイズ・レコードから発売された「インタビューズ・ウィズ・フィル・オクス」というインタビュー・アルバムのライナー・ノーツで、元ブロードサイド誌の編集に携わっていたゴードン・フリーゼンは、「プロテスト・シンガーになるのは危険なことである」と書いている。>
(中川五郎・1990年1月/Phil Ochs「REHEARSALS FOR RETIREMENT」ライナーノーツより)
※1973年、タンザニアの社会主義国家視察の目的でアフリカを訪れたフィルは暴漢に襲われ、声帯をほとんど損傷する大怪我を負った。
・“プロテスト・シンガー”が言葉が浮かんで来ない時代。過去?←→現在
・“それ”が一体音楽である必要はあるのか。
・鮮明なディランとの対比。
・2010年現在、“それ”は今でも音楽でなければならないのか。