マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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日笠町子どもの涅槃

2009年05月22日 07時57分16秒 | 奈良市(東部)へ
早朝から「涅槃講の集金に来ました」と言って集落26軒を巡ってきた子どもたち。

当番のヤド家に戻ってくると涅槃の掛け図を掲げる座敷に上がった。

今日は日笠町で毎年行われている子ども涅槃の日。

十年ほど前までは15人(幼児5人含む)もおったという子どもたち。

(幼稚園児)小学一年生から中学三年生の男女が対象で今年は三人。

続行することが困難になってきたことから中止しようとする意見もあったが今日の日を迎えた。

現在はお金集めに変わっているが、かつてはゴク(御供)集め。

一軒、一軒巡ってお米をもらう。

それを現金化して子どもたちのこずかいにする。

年長者はようけ取って年少の子には文房具に替えて分けたという。

いつの頃か思い出せないがお金集めになったのだと涅槃のヤドのご婦人は仰る。

風呂敷に包んで持ってきたお盆に飯碗、煮椀、汁椀、皿に箸。

二つの椀を預かったヤドは昼ご飯の支度に忙しい。

それができるまでは持ってきたゲームに熱中する二人。

一人は部活クラブで昼過ぎに参集するので二人だけの遊びタイム。

子どもの涅槃の日はヤドと呼ばれている当番の家で一日中遊びほうける。

大勢おったらそれはもう賑やかで外で走り回っていたという。

そのころは上の地区、下の地区、それぞれ日にちを替えて行っていた。

それだけ沢山の子どもがおったからそうしてきたがこれだけ少のうなったんだからと数年前から両地区合同となった。

(H21. 3.30 Kiss Digtal N撮影)


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