マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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小正月に巡る慈恩寺、脇本、谷の民俗

2020年09月16日 10時14分27秒 | 桜井市へ
山間地のとんど焼きを撮り終えて街道を下ってきた桜井市。

高架バイパス道路を気持ちよく走っていたら目に入った景観にえっ。

下りる処はずいぶん先にある。

ぐるっとまわってUターンし、里道の路から探してみたらあった。



稲刈り痕にどかんと組んでいたとんど。

何人かの村の人を見つけては尋ねてみる実施日。



ようやく3人目でわかった本日の午後5時半より火点け。



アキの方角に向けて火点けする慈恩寺地区のとんどは昔も今も1月14日。



急ぎの用事があるから断念するが、ふと思い出して隣村に。

たしかここらへんに立てていたと思って探してみたら・・・あった。



竹は青々しているからつい最近のもの。

脇本は頭屋制度を解体したと聞いている。

ほとんどの年中行事は中断したが、魔除けの矢立ては継続していた。

悪霊が村に入り込まないように地区の東と西の村境界に立てる。

今も継承していた脇本の民俗行事。

頭屋制度は解体したが、自治運営をもって継承しているように思えた。

慈恩寺、脇本の旧村民俗を拝見して帰路に就く。

ふと思い出した市街地地区にある谷である。



実は、正午から始まる粟原(おうばら)のとんど取材の前に立ち寄っていた谷。

日中の光線を浴びていた勧請縄に見惚れていた。



美しい姿、形の勧請縄は、谷に鎮座する若桜神社前、道路向こうの樹木にかけている。

設置場所は旧来の形態ではないように思える都市型のカンジョ場。



考えられるのは道路拡張工事である。

と、いうのもここより数百メートル。

南に向かえば旧来の道幅を思われる場に遭遇する。

たぶんにその道幅が元々の地道であったのでは、と思うのだ。

道幅が狭く、その道の両脇に樹木があったとしよう。

いわゆる道切りの勧請縄。

もしかとすればそこに水路もあったのでは、と推定する。

で、あれば川切りの勧請縄。

都市化構造にやむなく勧請縄をかける位置が換わった。

そう思えて仕方ない谷の勧請縄。

現在は、舗道切りの位置。

家寄りに生えるポプラの樹にかけ、一方は新道道路寄り。

しかも金属製ポールにかけている。

かつては植生する樹木であったが、道路拡張工事にやむなく伐採。

それに代わって立てたポールと推定できよう。

現在は第二日曜日にかけている、と聞いている谷の勧請縄かけ。

当地では綱掛けと称しているようだが・・。

(H31. 1.14 SB932SH撮影)
(H31. 1.14 EOS7D撮影)


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