昨年から始められた秋の行事。
紅葉が綺麗な時期にと始められた大般若経転読法要が営まれる矢田町の東明寺。
鮮やかな色合いを見せる美しい景観は自然の営み。
その場に居合わせることにありがたく思う。
鉦を叩きながら石段を登っていく僧侶たち。
お寺の土壁に風情を感じる。
本堂に参集された人たちはおよそ40人。
矢田町、新町、雑穀町、南井町など地元の人たちや愛知、大阪和泉、兵庫、和歌山、さらに遠くは鹿児島まで。
先祖供養も含まれる法要に同寺の関係者はさまざまな地域から来られた。
幕を張られた本堂に座って僧侶たちを待つ。
ときおり、この地を訪れるハイカーは何事であるのかと思いながら通り過ぎて下っていく。
本尊の前に座った住職は導師。
住職からの応援を受けた僧侶たちはその周囲に座った
蝋燭を灯され大般若経の転読法要が始まった。
お経が唱えられてしばらくすれば散華(さんげ)。
道場を清める散華は仏さんへの供養でもある。
各寺の僧侶たちが撒かれた散華のデザインはまちまちで床に舞い落ちた。
先祖供養、家内安全、身体健全、交通安全、子孫繁栄など施主たちの様々な願いを唱えた後は転読法要。
中国の唐の国の僧侶であった三蔵法師玄奘がインドの天竺から持ち帰ったとされる大般若(波羅蜜多)経は六百巻の大経典。
導師が唱える間、僧侶たちは経典一巻を箱から取り出してパラパラとめくる。
めくるというよりも空中から下にあるいは左右へ広げ流すような作法で「だーいはんにゃはらみたきょう・・・ とう(唐)のげんじょうさんぞう(玄奘三蔵)ぶじょやーく だーいはんにゃはらみたきょう・・・」と大きな声で読誦(どくじゅ)される。
それは経典の流し読みの様のようで転読と呼ばれている。
60億40万字の経典を短時間で誦(ずうず)するのだ。
それはあたかも大経典のすべてを読んだことになるという。
大きく上げて転読する度に風がまき起こる。
そんな様相にみえる。
大声をあげるのは煩悩を押し出し、清浄な心と身体になる、という。
一巻を終える度に経典をバシ、バシと勢いをつけて机を叩く。
身も心も引き締まるのであった。
およそ40分間をかけて転読された大般若経の後は太鼓が打たれた。
般若心経を唱えられる。
全ての法要を終えれば、転読された大般若経の経典を背中などへ叩いてもらうご加持。
家庭円満、健康を授かった。
(H23.11.27 EOS40D撮影)
紅葉が綺麗な時期にと始められた大般若経転読法要が営まれる矢田町の東明寺。
鮮やかな色合いを見せる美しい景観は自然の営み。
その場に居合わせることにありがたく思う。
鉦を叩きながら石段を登っていく僧侶たち。
お寺の土壁に風情を感じる。
本堂に参集された人たちはおよそ40人。
矢田町、新町、雑穀町、南井町など地元の人たちや愛知、大阪和泉、兵庫、和歌山、さらに遠くは鹿児島まで。
先祖供養も含まれる法要に同寺の関係者はさまざまな地域から来られた。
幕を張られた本堂に座って僧侶たちを待つ。
ときおり、この地を訪れるハイカーは何事であるのかと思いながら通り過ぎて下っていく。
本尊の前に座った住職は導師。
住職からの応援を受けた僧侶たちはその周囲に座った
蝋燭を灯され大般若経の転読法要が始まった。
お経が唱えられてしばらくすれば散華(さんげ)。
道場を清める散華は仏さんへの供養でもある。
各寺の僧侶たちが撒かれた散華のデザインはまちまちで床に舞い落ちた。
先祖供養、家内安全、身体健全、交通安全、子孫繁栄など施主たちの様々な願いを唱えた後は転読法要。
中国の唐の国の僧侶であった三蔵法師玄奘がインドの天竺から持ち帰ったとされる大般若(波羅蜜多)経は六百巻の大経典。
導師が唱える間、僧侶たちは経典一巻を箱から取り出してパラパラとめくる。
めくるというよりも空中から下にあるいは左右へ広げ流すような作法で「だーいはんにゃはらみたきょう・・・ とう(唐)のげんじょうさんぞう(玄奘三蔵)ぶじょやーく だーいはんにゃはらみたきょう・・・」と大きな声で読誦(どくじゅ)される。
それは経典の流し読みの様のようで転読と呼ばれている。
60億40万字の経典を短時間で誦(ずうず)するのだ。
それはあたかも大経典のすべてを読んだことになるという。
大きく上げて転読する度に風がまき起こる。
そんな様相にみえる。
大声をあげるのは煩悩を押し出し、清浄な心と身体になる、という。
一巻を終える度に経典をバシ、バシと勢いをつけて机を叩く。
身も心も引き締まるのであった。
およそ40分間をかけて転読された大般若経の後は太鼓が打たれた。
般若心経を唱えられる。
全ての法要を終えれば、転読された大般若経の経典を背中などへ叩いてもらうご加持。
家庭円満、健康を授かった。
(H23.11.27 EOS40D撮影)