マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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長野山の神

2008年02月09日 08時44分52秒 | 曽爾村へ
朝7時、まだ真っ暗な道を歩いていくと、立ち上る煙が見えてくる。

今日7日は曽爾村長野山の神のお祭り日。

山の神のとんど場に地区の人はワラ一束とモチを七個持って集まってくる。

山の神の祠に手を合わせて安全無事を祈る。

山の神の祭りは山仕事に従事している方々のお祭りだが、本業で生活している人はほとんどいない。

ビニールハウス農業が主になってしまっている時代じゃとおっしゃる。

山の神に祀るのはフクダワラと呼ばれるワラで編んだもので、その名とおりの「俵」は五本のワラで括っていく。

すすんぼ竹にモチを挿してとんどで焼き、それを輪っかとタワラの間部に入れ込む。

できあがると山の神の祠の後方の樹枝に引っかけて拝み祭礼を終える。

残りのモチ六個は焼いてとんど場で食べたり、家に持ち帰って家族とともに食べる。

今回の山の神は特別の御馳走会。

年末に鉄砲打ちが仕留めたイノシシが持ち込まれた。

分厚く切ったからシシ肉のステーキや。

ジュウジュウと焼けたシシ肉は美味いわと全員賞味。

自家製のシイタケも焼けたて。

こんな美味い山の神祭、毎年どころか毎月したいわとお神酒がすすむ。

(H20. 1. 7 Kiss Digtal N撮影)