本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

モンスターズ・ユニバーシティ

2013-07-17 06:33:05 | Weblog
■本
62 ソーシャルメディアの経済物理学 ウェブから読み解く人間行動/高安美佐子
63 チルドレン/伊坂 幸太郎
64 あの子の考えることは変/本谷 有希子

62 物理学の知見を活かして、ブログやツイッターといったソーシャルメディアの書き込み状況を数式化して、そのパターンを明らかにしようという趣旨の本と理解しました。ブームや売上の予測など、マーケティングの実作業にどの程度使えるかは未だ試行段階だと思いますが、こういう理系と文系の融合のような試みは面白いと思います。ちなみに私は数式部分は全く理解できなかったので、実は学問的にはすごい発見がなされているのかもしれません。

63 陣内というキャラクターを生み出した時点で勝負ありの快作だと思います。現実に陣内のような人がいたら、かなり鬱陶しいでしょうが、この人の奇行により、いろんなこんがらがった状況がとぎほぐされ、不思議とものごとがうまく進みます。連作短編集ですが、それぞれにちょっとした驚きが隠されていて、伊坂さんのストーリーテラーとしての力量を存分に堪能できます。

64 こちらもキャラ立ち全開の作品です。女性二人がみもふたもなく、自分の心の鬱積をぶちまけます。主人公の同居人である日田さんが性欲について語る場面は、赤裸々すぎて、おかしさを通り越して痛くさえ感じます。ダイオキシンにより自分が狂うことによっての解放を夢見る日田さんの、エンディングに向かっての爆走は、ネガティブさが底を打って反転上昇するような爽快感さえ感じます。


■CD
66 Breakfast in America/Supertramp

 ずっと欲しかったSupertrampの代表作です。「The Logical Song」や「Goodbye Stranger」といったシングルヒット曲だけでなく、アルバムを通してキャッチーなメロディーが満載です。ホーンの使い方もとても巧みで印象的です。産業ロックと揶揄されそうですが、いいものはいいと思える傑作です。ドPOPなのに安っぽくなりすぎていないのは、イギリスのバンド特有の気品でしょうか?


■映画
47 ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT/監督 ジャスティン・リン
48 神速のゲノセクトミュウツー覚醒/監督 湯山邦彦
49 モンスターズ・ユニバーシティ/監督 ダン・スカンロン

47 東京や日本を誤解していると批判することは容易ですが、これは確信犯的にやっているんでしょうね。ドリフトのレースシーンは見ごたえがありますが、ストーリー的にはご都合主義過ぎて、かつ、主人公やヒロインの魅力も乏しすぎて、ちょっと観ていて辛かったです。

48 恒例の息子達との鑑賞です。CGを駆使した画面やメッセージ性豊かな志の高いテーマ(地球に生きる生物はみな兄弟的な感じです)は買いますが、肝心のストーリーが今ひとつでした。小五の長男にも少々単調に映ったようです。小三次男はゲノセクトが活躍するだけで大喜びでしたが。

49 前作同様、ストーリー、CG、キャラクター、ギャグ、全てにおいて手堅い良作です。友情、努力、勝利をベースにした単純なサクセスストーリーではなく、少し捻りが効いたストーリー展開が個人的には大好きです。決まったレールに乗るのではなく、自分で道を切り開くことの重要性を訴えかけている点がとてもアメリカらしいと思いました。
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