本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

Dr.パルナサスの鏡

2013-07-13 10:46:53 | Weblog
■本
59 中の人などいない@NHK広報のツイートはなぜユルい/NHK_PR1号
60 SHARED VISION/廣田 周作
61 AKB48白熱論争/小林 よしのり、中森 明夫、宇野 常寛、 濱野 智史

59 「企業が公式ツイッターを運用するとはどういうことか?」を考える上でとても参考になるよい本です。試行錯誤の上、実践から得られた知恵やノウハウがタップリです。かといって、このようにやれば成功するという必勝法が提示されているわけではなく、それぞれの企業や担当者の個性や考えに従いどのようソーシャルメディアを運用していくべきかを考える上での、良質のケーススタディーとなっています。3.11の震災時での対応や放送再送信勝手サイトへの独断での誘導に至った経緯やエイプリルフールネタのプチ炎上への対処など、読み物としても面白いです。

60 一方こちらはソーシャルメディアを活用したコミュニケーションについての教科書的本です。企業がソーシャルメディアを活用したコミュニケーションを実施する上で、考えないといけない事項や踏むべき手順について、非常に丁寧に解説してくれています。安易に成功事例に流れることなく、あくまで著者自身の経験や考察に基づき構造的に展開されているところも好感が持てます。テクニック論というよりもコミュニケーションの本質に重点がおかれているにもかかわらず、読みやすいところもよいです。

61 世代も経歴も異なる4人の論客による、社会現象となったAKB48について論じられた本。4人とも熱心なAKBファンということもあって、その熱量は凄まじいものがあります。AKB48の固有名詞がわからないので、ネットで検索しながら読みました。さほど幸福でも将来的な希望もない、日本の若者がAKB48という他者を「推す」ことにはまっていくというフォーマットに、これからの日本、ひいては世界の閉塞感を打破する鍵があるのでは?、というのが隠れたテーマであると理解しました。賢い人が語るとアイドル論でもそれらしい社会批評になるということにも感心しました。4人がおっしゃるとおり、AKB48は知識として理解するのではなく、実際に握手会などに行ってはまるのが正しいあり方だと思うのですが、そこまではまる勇気は持てませんでした。


■CD
64 Neon Bible/Arcade Fire
65 89/93 An Anthology/Uncle Tupelo

64 Arcade Fireの2作目。エキセントリックな衝撃に満ちた1作目、個性とポップさに折り合いをつけた3作目と比べると地味な過渡期的作品といった印象を持ちますが、おどろおどろしい引っかかりがある作品です。テンションの高さに圧倒されます。

65 Wilcoの前進バンドUncle Tupeloのベスト盤。オルタナ・カントリーと呼ばれる通り、カントリーをベースにR.E.M.的なロックサウンドも聴かせてくれます。Wilcoと比べると、まだまだ泥臭くて平板ですが、ゆったりとしたサウンドが心地よいです。


■映画
46 Dr.パルナサスの鏡/監督 テリー・ギリアム

 ヒース・レジャーの遺作としても知られる作品。ヒース・レジャーの死後、ジョニー・デップ、コリン・ファレル、ジュード・ロウが代役を務めて完成させた、ということがずっと疑問だったのですが、こういうことだったのかと納得しました。テリー・ギリアムらしい、難解で不条理でコミカルなダークファンタジーですが、この独特の世界観は嫌いではないです。ヒース・レジャー以外の俳優陣の演技も素晴らしく、悪魔役のトム・ウェイツは強烈な印象を残しますし、助手役のアンドリュー・ガーフィールドもとてもキュートで、彼が後に「ソーシャル・ネットワーク」や「アメイジング・スパイダーマン」といった話題作に抜擢されたのも納得です。 
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