本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

ザ・ファイター

2015-12-19 11:05:49 | Weblog
■本
109 ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学/入山 章栄
110 沈む日本を愛せますか? /内田 樹、 高橋 源一郎

110 先週読んだ「世界の経営学者はいま何を考えているのか」が抜群に面白かったので、その続編的なこの本を読みました。一部内容が重複するところがありますが、新しい気づきがたくさん得られる素晴らしい本です。「ダイバーシティ」、「グローバル化」や「ブレスト」といった、企業にとって望ましいと一般的に言われているものに、異なった視点での考え方を提示してくれている点も参考になります。アメリカで「経営学」を学ぶということはどういうことか、についても丁寧に説明されていて、学部を問わずこれから大学や大学院進学を考えている学生さんにも有益な本だと思います。

110 こちらは先々週読んだ「ぼくたち日本の味方です」の1作目の方です。遡って、民主党への政権交代時の内田さんと高橋さんの対談内容を知りたくて読みました。結局、シュリンクしていく日本で、どのように新しい政治や価値観を作っていくのか、ということに議論が終始していますが、最初民主党政権に期待していたお二人が、徐々に失望へと変わっていく様子が、ありありと描かれていて面白いです。この本が、東日本大震災前、次作の「ぼくたち日本の味方です」がその後の対談が中心なのですが、文庫版あとがきに書かれている、文学や映画の「その前日」ものというジャンルと震災前のこの対談が対比されている点が印象に残りました。また、この本では小沢一郎さんが多く取り上げられているのに対し、次作では橋下徹さんが話題の中心となっていて、お二人の興味対象となっている政治家が変わっていく点も興味深かったです。


■映画
85 ザ・ファイター/監督 デヴィッド・O・ラッセル
86 ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス/監督 フランシス・ローレンス
87 ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション/監督 フランシス・ローレンス

85 ヤク中の兄役を演じているクリスチャン・ベールがアカデミー助演男優賞(ちなみに痛いおかん役のメリッサ・レオも助演女優賞を取っています)を取った作品ということを覚えていたので観ました。監督がアカデミー作品賞にもノミネートされた「世界にひとつのプレイブック 」や「アメリカン・ハッスル」のデヴィッド・O・ラッセルということを後で知ったのですが、この監督らしい手堅くも、ところどころに予想外の展開を見せるストーリー展開や演出が印象的です。基本は家族愛を中心としたオーソドックスで感動的なサクセスストーリーなのですが、各キャラクターの弱さ、醜さの描き方が絶妙で、単なる美談に終わらせない、この監督独特の屈折具合が大好きです。

86、87 ハンガーゲームの完結編2作を続けてみました。1、2作は独特の世界観と「バトル・ロアイヤル」的な閉鎖空間での殺し合いが見せ場でしたが、3作目の「レジスタンス」の方は、エンディングに向けたブリッジ的位置づけで、アクションシーンが乏しく、少し退屈かもしれません。独裁者側との駆け引きやレジスタンス側の様々な思惑、そして、本当の恋人と「ハンガー・ゲーム」上の恋人との間で揺れ動くヒロインの葛藤といった、心理描写が中心となっています。4作目の「レボリューション」の方は、独裁者との最終対決を緊迫感のあるアクションを中心に、レジスタンス側の権力争いや裏切り、それにヒロインと二人の「恋人」との三角関係を絡めて、これまでに張った様々な伏線を回収していきます。ストーリー的には、回を重ねるごとに破綻の度合いが増しているのですが、それでも、展開を予想させず、強引にエンディングへと突き進む力技には感心しました。ジェニファー」・ローレンスは回を重ねるごとに演技が下手になっていく印象ですが、大阪のおばちゃんを思わせる、どこか下品なルックスが個人的には大好きです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 世界の経営学者はいま何を考... | トップ | フィクサー »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事