本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

随筆集 一私小説書きの独語

2017-02-18 11:24:09 | Weblog
■本
12 随筆集 一私小説書きの独語/西村 賢太
13 非常識マラソンマネジメント/岩本 能史
14 【図解】コレ1枚でわかる最新ITトレンド/斎藤 昌義、大越 章司、渋屋 隆一

12 タイトル通り西村賢太さんの随筆集ですが、新聞や雑誌に掲載されたものや、他者作品の解説、自作品のあとがきなども収録されていて、ごった煮的な作品です。そんな中、未完には終わっていますが、冒頭に収録されている連作自伝エッセイは、私小説での西村賢太さんの過去の振り返りとはまた違った味わいで、ファンにとっては興味深いと思います。それにしても、映画化された「苦役列車」がよほど気に入らなかったらしく、繰り返し不満が語られているところもまた西村賢太さんらしいです。

13 京都マラソン直前だったので、前日の過ごし方や当日のレースマネジメントが書かれたこの本を読みました。「レース前日は『歩く』も『立つ』も極力しない」や「ゴールタイムの5時間前まで食べ続ける」など、タイトル通り一見「非常識」に思えるアドバイスもありますが、どのサプリメントを飲めばよいかなど提案内容が具体的でわかりやすく参考になります。ホノルルマラソンや東京マラソンのレースマネジメント方法が具体的に書かれているので、両レースにまだ出場したことのない私にとっては夢が広がりました。巻末に筆者が言われているように「これなら自分にもできそう」と思えるところから取り入れていけばよいと思います。取り合えず私は、前日に「経口補水液」でウォーターローディングすることと、レースに「BCAAサプリメント」を持っていくことから始めようと思います。

14 タイトル通りITの各要素を1枚の図解とともにわかりやすく解説してくれる本です。2015年に出版された本なので、さすがに「最新」ではないものもありますが、今のITの流れを俯瞰的に体系だって学べるよい本です。斎藤昌義さんの他の書籍と同様に、収録されている図解のパワーポイントデータを自由に活用できるので、社内啓蒙等にも役立ちそうです。難解なIT技術を、どのように図示すればわかりやすく説明できるのか、を考える上でも参考になります。


■映画
11 裏切りのサーカス/監督 トーマス・アルフレッドソン

 イギリスの諜報機関MI6を舞台にしたスパイ映画です。主演のゲイリー・オールドマンを筆頭にベテラン俳優の安定した演技が支える
重厚な世界観は嫌いではないのですが、なにぶん登場人物が多すぎるのと時代や舞台の転換が多すぎて、ストーリーについていくのに苦労しました。この不親切さも作品世界の一つなのでしょうが、その代償としてソ連からの二重スパイが誰かがわかったときの爽快感に欠け、謎解きのカタルシスというサスペンス映画の一番の醍醐味が味わえなかったのが残念でした。
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