本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

2回以上、起業して成功している人たちのセオリー

2013-09-14 10:58:07 | Weblog
■本
81 不愉快な本の続編/絲山秋子
82 2回以上、起業して成功している人たちのセオリー/博報堂ブランドデザイン
83 必ず結果が出るブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える“俺メディア”の極意/コグレ マサト、 するぷ

81 「不愉快な本の続編」というタイトルの意味がよくわからなかったのですが、主人公乾の「不愉快な本の続編」的な人生と、この乾も登場している「愛なんかいらねー」という絲山さんの過去の短編の続編という意味を兼ねているんですね。読み終わって、少ししてから理解しました。正直、「愛なんかいらねー」はそのスカトロ描写に不愉快な方が勝ったのですが、こちらは、不愉快さよりも乾の人生を諦めきったクズっぷりとそのクールさに痺れます。「じゃあ、あんなのモデルは一体誰なんだ」というエンディングの文章の格好よさを味合うためだけでも、この本を読む価値はあります。

82 タイトル通り「2回以上、起業して成功している人たち」にインタビューし、そこから博報堂さんが見つけたセオリーのようなものをまとめた本です。そのインタビュー部分が読み物として単純にとても面白いです。各人に共通しているのは、親や組織が敷いたレールに従うのではなく、自分で人生を切り開いているところと、にもかかわらず、偶然の出会いや機会にも身をゆだねる潔さを持っているところだと私は理解しました。あとは、結局人間は自分の好きなことや好きな人としか頑張れない、ということだと思います。他人と違う自分を深く愛し、自分のできないことを客観的に見つめることも重要であると改めて思いました。こういうビジネス啓蒙書は、その成功者があまりにも偉大なため最初から参考にすることすら諦めることも多いのですが、この本は、自分の欠点さえ武器になりえるような気がして、いろいろと元気が出る良い本です。

83 「ネタフル」を運営するコグレ マサトさんと「和洋風◎」を運営するするぷさんのお二人のプロブロガーによる、ブログ運営テクニック集です。私のように片手間でブログをやっている人間にとっては、理解不能なコアなテクニックも多いですが、細かいテクニックだけでなく、「ブログで生活していく」ということはどういうことなのか、についても学べ参考になります。ざっと、目次を見て興味のあるところから読んでいき、あとは、実際にそれらのテクニック(具体的なアプリケーションの使い方の解説も豊富です)を使う際に再度読み直すという使い方が正しいような気がします。


■CD
75 Love in the Future/John Legend
76 The Third Eye Centre/Belle And Sebastian
77 Hesitation Marks/Nine Inch Nails

75 相変わらず楽曲のクオリティが高いです。John Legendの魅力的な声を活かした、壮大に朗々と歌い上げるミディアムテンポの曲が多い印象です。キラーチューンはないですが、捨て曲なしの、当たり前のことを当たり前にやりきる凄みが感じられる作品です。

76 Belle And Sebastianの既発表曲のリミックスやBサイドなどレア楽曲を集めた作品です。エレクトロニックで派手なリミックスが多いので、全体としてキラキラとした印象が残ります。他の曲もBサイドなので、驚くべきクオリティの楽曲は少ないですが、コアなファンなら聴いても損はないと思います。私は完全な新作と思って購入したので、買って少し後悔しています。

77 実験的要素は控えめに、楽曲のよさを全面に出した作品です。ポップさと緊張感のバランスがよく、Nine Inch Nails
の中では聴きやすい作品だと思います。斬新な新機軸の提示はありませんが、これまでのファンならきっと満足できる作品です。 

■映画
59 デトロイト・メタル・シティ/監督 李闘士男
60 ボーン・レガシー/監督 トニー・ギルロイ

59 漫画的過ぎてわざわざ映画にする必要があるのかな、と思わなくもないですが、馬鹿馬鹿しくて普通に楽しめる作品です。演奏されている楽曲は、デスメタルも渋谷系スイートポップもクオリティが高く、作品の魅力を高めるのに貢献しています。松山ケンイチさんと松雪康子さんの演技は、かなりぶっ飛んでいて、好みは分かれるかもしれませんが、過激な中にも品が感じられて個人的には好ましく思いました。原作漫画を読んでいないので的外れかもしれませんが、原作漫画のある作品の映画化としては成功の部類に入る作品ではないでしょうか。

60 「ボーン・アイデンティティー」などマッド・デイモン主演の「ジェイソン・ボーン」シリーズ3部作のスピン・アウト的作品です。3部作の出来が非常に良いので、どうしてもこの作品への評価は辛くなってしまいます。マッド・デイモンも出てませんし。冒頭からストーリーが横道に入り過ぎて、流れが悪くストレスがたまります。「ジェイソン・ボーン」シリーズ3部作を全部観た私でもそうなのですから、この作品だけを観た人にはかなり不親切な作りの映画ではないでしょうか?アクション・シーンの迫力もイマイチですし、それを補うべき脚本も緻密さに欠け、結構観ているのが苦痛でした。
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