本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

クワイエットルームにようこそ

2009-08-17 06:53:01 | Weblog
■本
64 君はフィクション/中島 らも
65 広告新時代/電通選書

64 未発表作を含む、中島らもさんの最後の短編集。豊富な知識を背景にした、面白い作品がそろっています。自伝的作品もあり、ファンには楽しめる内容です。中島らもさんとナンシー関さんの不在が寂しい今日この頃です。リリー・フランキーさんも新作があまり出ませんし。

65 ネット広告について網羅的に書かれた実務的な本。電通さんらしい我田引水的な記述もありますが、この分野でこれだけ体系立って書かれた本はないと思いますので、ネット広告やWeb制作の実務に関わっている方には役に立つのではないでしょうか? 個人的には第4部以降が参考になりました。


■映画
28 クローバーフィールド/監督 マット・リーヴス
29 クワイエットルームにようこそ/監督 松尾スズキ
30 イーオン・フラックス/監督 カリン・クサマ

28 ハンディカメラを用いて、怪獣襲撃をドキュメンタリー風に撮ったパニック映画。発想は秀逸ですが、やはり、ハンディカメラの映像を1時間以上観るのはつらいです。そのあたりを考慮して、上映時間も短めにしているとは思いますが、やはり疲れました。悪い映画ではないとは思いますが、もう一度観ようとは思いません。これもホームビデオという設定なので仕方がないとは思いますが、登場人物の説明が希薄で(重ね取りされる前の映像で、主人公とその恋人との関係は巧みに説明はなされているものの)、今ひとつ感情移入できませんでした。

29 登場人物が豪華と言うこともあり、原作と比較するとメジャー感が感じられる作品に仕上がっていました。エンディングの爽やかな映像で後味の悪さが軽減されている点もその理由だと思います。出演者がみんな芸達者なので(内田有紀さんも好演されていますが、やはり大竹しのぶさんと蒼井優さんの演技は鬼気迫っていてすごいです)エンターテインメント作品としても成立しています。監督の松尾スズキさんのディレクション能力の高さが感じられる秀作です。

30 駄作とはいいませんが、いまふたつな作品です。こういうSFは世界感を伝えるのが難しいですね。世界観は以外にしっかりしているのですが、うそ臭さ(フィクションだから仕方ないのですが)がプンプンと画面から漂ってきます。それも狙いという気がしないでもないですが、そこはリアルにする方が作り手として誠実なような気がします。シャーリーズ・セロンのギャラに制作費の大半が費やされたのかもしれませんが、ちょっと残念な作品です。
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