本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

マーケット感覚を身につけよう

2015-04-12 08:21:32 | Weblog
■本
34 マーケット感覚を身につけよう/ちきりん
35 「部下なし管理職」が生き残る51の方法/麻野 進
36 ワタシは最高にツイている/小林 聡美

34 タイトル通り、論理思考だけでは容易に辿り着けない、今後の社会や市場の動向を見極めるために必要な「マーケット感覚」の身につけ方について書かれた本です。労働市場のグローバル化が進みスキルや能力がないと不安を感じている私のような人間に、足りないのは「価値ある能力」ではなく「価値ある能力、に気がつく能力」、と喝破してくれて、目から鱗が落ちました。結局、マーケット感覚を身につけるには、マーケットに身を置いて失敗から早く学ぶことが必要になるので、市場からフィードバックを得られる「何か」をとにかく始めることが重要であることに気づかされます。こう書くと、行動することの重要性だけが書かれた精神論のような印象を持たれるかもしれませんが、その結論に至るまでの過程が非常にロジカルで、まさに、論理思考とマーケット感覚の両方を備えた、ちきりんさんの面目躍如たる素晴らしい本です。

35 つい最近「部下なし管理職」になったので読みました。「腐らずにいいヒトとして組織内で存在感を出していけ、そうでないとコスト高の部下なし管理職は真っ先にリストラされる」ということを51種類のさまざまな表現で書かれた本です。全く書かれている通りですが、「部下なし管理職」がリストラ候補の1番手であることがあらためて実感でき、その置かれている厳しい立場に暗い気持ちになりました。まあ、謙虚にしたたかにやっていくしかないのでしょう。

36 テレビドラマ「すいか」や映画「かもめ食堂」で有名な小林聡美さんのエッセイ集です。「かもめ食堂」、「めがね」といった作品撮影時のエピソードも収録されていて、これらの作品のファンとしてはとても楽しめました。タイトルから受ける印象とは異なり、控えめな自虐性に満ちたエッセイが多く、その温い温度感が心地よいです。世代的には小林さんの方が少し上なのですが、若いヒトにはわからない、独特の時代感(団塊ジュニアやバブル)に共感できるところも多かったです。


■CD
20 Kintsugi/Death Cab for Cutie

 ギタリスト脱退の影響がほとんど感じられない相変わらずの「Death Cab for Cutie」節でホッしました。とても優しく切ないメロディアスな楽曲ばかりで、夜中に一人で聴いているとどっぷり浸れそうです。勢いだけでない大人の鑑賞にも耐え得るアメリカのロックバンドが最近少ないので(このバンドと「Wilco」くらい?)、その変わらない姿勢がうれしいです。


■映画
26 ジャッジ!/監督 永井聡

 「白戸家」で有名なクリエイター澤本さんの脚本ということで話題だった作品です。国際広告祭を舞台に広告代理店業界の裏話をコミカルに描きつつ(実在の企業名がバンバンでてくるところも驚きです)、CMに対する愛情がたっぷり詰め込まれています。ストーリーはコメディにありがちなご都合主義なので、キャラクターの濃さを楽しむ映画だと思います。その個性的なキャラクターの中でも、一番優秀なのは豊川悦司さん演じるトップクリエーター(チャーミングに外道な人間を好演されています)の秘書の女性ですね。ハッキング能力がとても高いです。窓際社員のリリー・フランキーさんも、いつも通り飄々といい味出してました。荒川良々さんがブラジル人という設定は多少やり過ぎの気もしますが。
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