本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

いたいこと 言えないこと 言いそびれたこと

2015-10-17 09:48:38 | Weblog
■本
91 最速の仕事術はプログラマーが知っている/清水 亮

 天才プログラマーによるプログラミング思考をもとにした仕事術について書かれた本です。私のような文系の人間にもわかりやすく、よいプログラムを書く上でのノウハウと、そのノウハウをプログラミング以外の仕事に活かす方法を解説してくれます。速く動くプログラムを書くためには徹底して無駄な計算を避けることにあり、その無駄を省くノウハウが仕事の生産性向上につながるというわけです。ライブ感を出すために「プレゼン資料は直前に書け」など、言いたいことはわかるけど凡人には真似できないノウハウもありますが、「最適化の原則は”ループの内側から最適化しろ”である」-繰り返し行われる計算(作業)を効率化できると最も効果が高い、という意味と私は理解しました-など、普段何となく感じている効率化のノウハウを言語化してくれているので、読んでいて納得感が高いです。筆者の地頭の良さが感じられる参考になる本です。


■CD
45 言いたいこと 言えないこと 言いそびれたこと/ザ・コレクターズ

 安定のコレクターズ節で、素敵な泣きのメロディが満載です。新作が出る度に言ってるような気がしますが、ここ数年で一番の傑作だと思います。どんどん円熟味が増していて、エンディングの「自分メダル」に象徴されるように、年長者としての同世代や若者に対する優しい視線に溢れています。この「自分メダル」という曲はマラソンレースに出場するときに聴くと元気が出そうです。父親への感謝の気持ちを込めた切ない曲があるかと思えば、「未来を一緒に作ろう」という希望に溢れた曲もあり、どんなテーマでも魅力的な楽曲に仕上げられる圧倒的な能力の高さを感じます。


■映画
69 フィッシュストーリー/監督 中村 義洋
70 バクマン。/監督 大根 仁

69 ご都合主義極まりない展開なのですが、原作者の伊坂幸太郎さんらしい、うまくいかない人生に必死に立ち向かっている人を決して裏切らないポジティブなストーリー展開と俳優陣の見事な演技、そして斉藤和義さんプロデュースの素敵な楽曲で、グイグイ惹きこまれました。6つの年代を行き来する複雑な展開にもかかわらず、親切な作りになっているので、エンディングで全ての伏線がつながるシーンがわかりやすく、観ていて心地よいです。濱田岳さん、伊藤淳史さん、高良健吾さん、森山未來さん、大森南朋さんといった、今の映画界を支えている実力派若手俳優が多数出演しているところも見どころです。多部未華子さんはどちらかと言えば苦手な女優さんなのですが、この作品ではとても魅力的でした。原作も読んでみたいと思います。

70 「努力、友情、勝利」をベースにしたシンプルなストーリー展開に、細部にこだわりまくった情報量満載の映像、そして、サカナクションによる疾走感と緊迫感のあるBGMが見事にマッチした完成度の高い作品です。佐藤健さんと神木隆之介さんのキャスティングは逆ではないかと思っていましたが、全く違和感を感じませんでした。リリー・フランキーさん、宮藤官九郎さんもサブカルっぽい雰囲気満載の素敵な演技でした。繰り返しになりますが、こういう衒いのないキラキラとした青春ストーリーを、引っかかりのある映像でまとめ上げたところがとても斬新だと思います。いい映画を観たという満足度の高い作品です。
コメント
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