本、CD、映画日記

目標は年間読書100冊。その記録と目標管理をかねたブログです。

教科書に載った小説

2012-11-03 10:35:00 | Weblog
■本
108 9条どうでしょう/内田 樹、平川 克美、町山 智浩、 小田嶋 隆
109 教科書に載った小説/佐藤 雅彦

108 憲法第9条について4人の筆者が論じた本。賛否は分かれるでしょうが、内田さんがまえがきで書かれているように、4人の筆者のそれぞれの論理展開を楽しみながら、自分の考えを整理していくような読み方が良いような気がします。この本ではみなさん表現は異なるものの、概ね「積極的に改憲!」という方はいらっしゃらなかったので、逆にバリバリの改憲派の文章を入れても面白かったかもしれません。僕個人的には、「押し付けられた憲法は不愉快だが、今の日本人にこれよりもよい憲法が作れるとも思えない」という感じです。メリット、デメリットがありますが、したたかに活用していくのがリーズナブルな姿勢だと思っています。

109 クリエーターの佐藤雅彦さんが教科書に載った短編小説を集めた本です。佐藤さんが仰る通り抜群に面白かったです。お勧めです。ウエルメイドな感動する話ばかりではなくて、やるせない、引っかかりのある小説が多いのが意外でした。まさに「人生の練習問題」って感じです。この本に収録されている「竹生島の老僧、水練のこと」、「蝿」、「ベンチ」の3つは実際に教科書で習った記憶があります。


■CD
84 Hats Off to the Buskers/The View
85 Wide Open Spaces/Dixie Chicks

84 いろんなタイプの曲があり、このバンドの持つ実力は感じられるのですが、なんか深みがないというか、どこかで聴いたような曲ばかりというか、個人的にはあまり刺さりませんでした。オアシスとか英国で成功したバンドの有力なフォロアーであることは間違いないのですが、それらのバンドを脅かす存在にはなり得ない限界も感じる作品です。でも、意外と時間が立てば、こういうアルバムに収録されている曲が隠れた名曲として脚光を浴びるのかもしれません。

85 Dixie Chicksのベスト盤。10年くらい前にアメリカで大人気だったと記憶しています。アメリカのイラク攻撃の際にブッシュ大統領を批判した骨のある人たち(推測ですがカントリーを聴く層とブッシュ支持層は重なるような気がしますので、かなり勇気のある行動だと思います)でもあります。カントリーですが、POPでゆったりと楽しめます。ドライブしながら聴きたくなります。


■映画
67 相棒 -劇場版II-警視庁占拠!特命係の一番長い夜/監督 和泉聖治

 無難に良く出来ている映画だと思いますが、可もなく不可もなくという印象です。警視庁内の権力争いに、日本国内のテロリスト事件を交えたスケールが大きいような小さいような、中途半端な設定が現実感を感じませんでした。水谷豊さん演じる杉下右京を筆頭にキャラクターは立っていて魅力的ではありますが、こちらもリアリティという点では疑問です。別にリアリティーを追求する必要はないと思いますが、それならもっと派手な事件に仕立ててもらった方が観ている方は楽しめたと思います。他のキャラが漫画的なので、ミッチーは想像以上にはまっていました。
コメント
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