現実論理、競争原理が示し求める主題
「生き延びること」
「際立つこと」
「出し抜くこと」
「勝利すること」
この主題の外に生は別の波形を描いてみせる
生の波形は競争のピッチ上に全域を描くことができない
ピッチに展開する生はその閉域性を受け入れながら
ピッチの外に駆けている別の作動と結ばれている
どれが、なにが、どこからどこまでが
〝真の作動〟ということではない
ただ「生の全域」という理念が保たれているとき
世界を記述する言葉の包囲が解除される
全域を覆えば生はやせ細り
世界は荒廃への道を歩むことになる
一つの原理で生の全域を覆うことの不可能
どんな記述形式にも収めることのできない生の展開本質
そのことの明晰な了解だけが導くことがある
全域でありえないものの独裁
特定の原理の暴走、専制、一元化への否認
そして、全域性にかなう生への配慮のかたち
新たな記述形式、新たな関係原理への問いが生成する
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