https://www.youtube.com/watch?v=t-CG0j7bmkM
メッセージ──
それを受けいれる態勢が整えられているということ。
そのことが相互に信じられている、
ということが「わたし」に信じられているということ。
応答しあう透明な回路が信じられ、
「あなた」という存在のcallが聞こえ、
一つのメッセージに「わたし」は〝意味〟を創り上げる。
── あっ、雨 ──
このとき、すでに、外を見るよりはやく、
「わたしの世界」は雨に濡れている。
「コール」と「応答」はなんども入れかわり、
〈世界〉を記述し更新する新しいコトバをみちびいていく。
相互作用しあう一人の視覚がもう一人の視覚と重なり、
一人では実現されない冗長性が〈世界〉にもたらされる。
二つのまなざしによる二重記述(double description)。
そして果てしなく複雑さを加えていく多重の記述の展開。
透明な回路の上で単眼視覚は単眼視覚とまじわり、両眼視覚を形成し、
そこに、どちらにも帰属しない意味(奥行き)が創発する。
〈世界〉のフォームがインフォームされ、
すると同時に「わたし」の存在のカタチが「inform」される。