https://www.youtube.com/watch?v=ovd3v0CPXJA
*
システムは拡張可能性のアバンチュールを幻視し、
応答のパルスを明滅させつづけている。
コード群の拘束を条件として受容し生きながら、
脱コードのハイパーリンクを伸ばすハンティング。
応答する存在と非在への予期においてプレーは起動し、
予期は全履歴の決済として新たなランデブーへ赴かせる。
プレー空間には接続を解かれたエネルギーが輪舞し、
新たな結合パターンがぞくぞくと自生していく。
*
プレーの進行が世界のランドスケープを変幻させ、
生成するfeelが新たなコマンドを走らせていく。
内部観測と外部観測は相互に照らし合い、
交わる光のハレーションになにかが兆す。
「かくありき」から「かくありうる」へ。
虚無と諦念はある地点で刹那に破られる。
サーチエンジンは万象を走査しながら、
エロス的光源をハンティングしつづけていく。
非知のスコープとシンタックスが次々と生成し、
ランダムな情報を包囲し新たな結合パターンと遭遇する。
シグナルの無限連結が偶発的な転移を用意し、
エロスの奔流は超出への「窓」を開いていく。
奏でなければ開かれない位相があり、
開かれなければ奏でられない旋律がある。
エモーショナルな走査線が風景を走り抜け、
一回的フォーメーションが連続的に展開していく。
新たなランデブーの地平線が開かれるとき、
システムには光度が増していく。
システムは状態遷移の流動にみずからを晒しながら、
未踏の均衡点を際限なくめがけていく。
応答され応答するものの属性において、
巡航速度はキープされなければならない。
*
システムは審議をはじめるより早くfeelに染まり、
プレーに先行して色づけられた環境世界と遭遇している。
環境は多次元のテクスチャーとして姿を現わし、
センサーとプレーの協働が連続的に地と図を析出していく。
環境のランダムな要素群の流動から生存は獲得され、
環境のランダムな流動において生存はキープされる。
コンテクストにコンテクストが重なるように、
自明性を破る新たなコンテクストは次々に出現している。
一貫性をキープするには変化しなくてはらない。
変化するには一貫性を放棄しなければならない。
矛盾する命題群を生き抜くために時制が幻視され、
いまここからの離脱と着地のスパイラルが作動する。
新たなシークエンスの進行を次々と告げられながら、
志向性のベクトルは回帰曲線を描きつづけている。
センサーによるコンテクストの連続的ピックアップと、
運動の持続的組織化が新たな着地点を試行していく。
まなざしを凝らす時間はかぎられている。
情動は泣き濡れて完結することができない。
時制の展開と意味は時に酷薄な構成として、
時に偶発的な祝福としてシステムを訪れる。
*